雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

「ユーリ!!! on ICE」という驚異を見つめる 第四滑走・その傷こそが輝きになるから【中編】

前回はユリオが基礎練習に開眼してバレエコーチがついたところまで進みましたよね。

今回はその続きからいきますよ。

お話ははせつに戻ります。

 

ユリオとのLINE文通でバレエコーチが付いて、一日中厳しく指導されていると近況報告があったと話す優子ちゃんも、勇利のフリー曲がまだ決まらないことを心配しています。

ヴィクトル=サンにコレはと思う曲を聴かせたものの、

「あーそー、こーゆーのなんだー。他にも候補考えてみて?」

微笑みとともにダメ出しをされ、

「反応薄くてね」

勇利も表情が冴えません。

曲も振り付けもコーチの提案。勇利はこれまでずっとそうするのが当たり前になっていましたが、

「でも、ヴィクトルは違った」

自身でテーマを決めて、それを基にプログラムのための音楽を作り、自分で振り付けをして、独自の物語を生み出す。

「僕も、いつかそんな風にできたら、なんて憧れてはいたけど…」

これまで何をおいてもと我を通すほどの根拠を持てずにいたので、周囲から「あなたはこうだから」と言われたとおりにやってきたのでしょう。

優等生ではあるけど、はめられた枷を壊すような覇気、それを生み出す基になる核が見いだせずにいたんですね。

考えるほど解らなくなって、気分転換に大の親友に電話。

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親友のピチット君は、「勇利がいなくなってつまらない」と、ホームリンクをデトロイトから故郷のタイに移していました。

「ねえピチット君。あれ憶えてる?作ってもらったデモ曲」

勇利が訊ねると、さすがは親友。ちゃんと憶えていました。どうやら共通の知人に頼んだものだったようですが、

「結局お蔵入りになっちゃって、」

曲を作ったおんなのこは、せっかくだから持っていて、と答えますが、むしろ勇利のほうが気に病んでいたようです。せっかく作ってくれたのに、厚意をお蔵入りにしてしまった、と思っていたのでしょう。気が優しいだけに、人の厚意を無下にしてしまうのが申し訳なく感じられるのですね。そのせいか、当のおんなのことは気まずくなってしまったようです。

その辺りの事情を察したピチット君は、なあんだ、と笑って仲介役を買って出てくれました。いい子だ…。天使だ…。たぶん、デトロイトにいた頃も、こんな風に持ち前の人懐っこさと無邪気さでもって、勇利のフォローをしていたのでしょう。勇利はずっと、ピチット君の天性の明るさに救われていたのでは。

ヴィクトル=サンには他の曲も、と言われていたものの、勇利はどうしても、お蔵入りになったこのデモ曲が気になっていました。ちょっと弱くて決め手には欠けるかもしれないけれど、

「曲のイメージで注文したのは『僕のスケート人生をそのまま音楽で表現したい』だったから」

自分の、どこか勝負弱いところを見事に表現された曲なだけに、それが引っかかっていたのです。それなら、勝負弱くて決め手に欠けるこの曲を使うのなら。

「…どう変えればよかったんだろう?」

このデモ曲にこだわるところで、勇利の変化の予感がさり気なく、また決定的に描かれています。

これまでの勇利なら、チェレスティーノに曲を持っていったときのように、コーチが首を傾げたら自分の案を引っ込めてしまっていたでしょうが、ヴィクトル=サンからダメ出しをされてもなお考えている、というところ。ここで「ヴィクトルなら僕の直感を信じてくれる」「この人が信じてくれる自分」なら信じられる、と確信を持つ根拠になったのでしょう。

ずっと孤独に生きていくことを引き受けていた勇利です。孤独ということは、拒否するにしても愛するにしても、比較する他者がいないということです。そんなところに、抵抗も肯定も生まれようはなくて、だから勇利は何につけ言われたとおりにやってきてしまった。でも、そこにあらわれたヴィクトル=サンは、フリー曲を勇利に決めさせることで、こう伝えてきたのです。

 

勇利のオリジナルを見たい。

君だけの物語を見せてほしい。

君のことをもっと知りたい。

 

なんて罪作りな…。

でも、10年来憧れてきた人に、そこまで可能性を感じられて伸びしろがあるって言われたら、予想の斜め上を行こうと頑張りますよね。まだまだ。こんなこともできるよ。って、ドヤ顔で見せて驚かせたい。

ロシアではユリオが、基礎の基礎からバレエレッスンを受けています。

「もっと自分を捨てなさい!」

「過去の自分は死にました!」

思春期真っ只中の自意識は邪魔にしかならない、とばかりに、勝ちに行くレッスンで基本を叩き込まれています。

おはようからおやすみまでコーチと一緒、は勇利もユリオも同じですが、ユリオはときに過剰なまでの自信を抑えて己の真の力量を知るためであろうと思われますけど、勇利はむしろ、コーチが張り付いて褒めて褒めて自信をつけさせるのが目的なのではないかと。というより、ヴィクトル=サン自身がまず勇利のファンだから、ちょっとは離れろよと言われてもへばりついてるよね。

しかし、そんな勇利大好きのヴィクトル=サンは、天才ゆえに、万事に自信を持てない勇利の心を読みきれません。なかなか曲を決められない教え子に、自分の判断を信じるときの基準として、

「たとえば、思い出してみるんだ。恋人に愛されたこと」

いやあなたそれアドバイスにならない。世界一もてるおとこが言うとイヤミにしかならないから。

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「あぁ?」

ほらごらんなさい!勇利のこれまでの生活は、スケートとヴィクトル=サンだけで構成されていても不思議じゃないレベルなんだから。

無意識にキレた勇利ですが、憧れのヴィクトル=サン相手にキレてしまったショックですぐに我に返って必死に謝るものの、ヴィクトル=サンはどうも勇利には恋人がいなかったであろうことを見て取って、悪いこと言っちゃったかなという雰囲気。練習後、外出に誘ったり、お風呂に誘ったり、一緒に寝ようと誘ったり、と涙ぐましい努力ですが、勇利は目も合わせずに全部スルー。

勇利にしてみれば「恋人の一人もいないような、なんの魅力もないスケーターだとがっかりされたのではないか」と不安でいっぱいなんですね。その程度の魅力もない人間に教えたところで、ものにはなるまいと失望されてしまったらどうしよう、と。だから、ヴィクトル=サンは必死のごみんねモード全開でフォローに努めているけれど「もう僕なんてその程度なので傷口広げないでください」とばかりに塩な反応になってます。

翌朝の練習も気まずくて出られずに寝ているものの、基本が気にしいなので罪悪感にのたうってます。そこへアイスキャッスルから帰ったヴィクトル=サンが。

「おはよう勇利。海にでも行こうか?」

怒るどころか笑顔。でも後ろめたくて、ハイとしか答えられません。

ホントもうヴィクトル=サン、勇利のやることなら許しちゃうんだな…。

 

二人とマッカチンが並んで海を見ながら話す、このシーンが第四滑走のコアですね。ここで、ヴィクトル=サンと勇利の関係が、少しづつ動き始めます。

全12話の中でも、重要な位置を占める印象深いシーンだと思います。

 

海鳥を見て、ヴィクトル=サンは啼き声を聞くと故郷を思い出す、と言います。こんな風に異国で暮らすとは思ってもみなかったので、サンクトペテルブルクにいた頃は気にもとめていなかった、と。

「勇利は、そんなことない?」

膝を抱えて、ユウリは訥々と思い出を語ります。

デトロイトにいた頃、ぐいぐいとコミュニケーションを取ろうとするおんなのこがいたこと。ある日、リンクメイトの一人が事故にあったこと。勇利はとっても不安で、

「病院の待合室でその子と待ってたとき、慰めるように抱きしめてくれたその子を、無意識に突き飛ばしちゃったんです」

「ワオ。何故?」

「動揺してるって思われたくなくて。心の中まで踏み込まれたみたいで、とても厭だった」

弱いからこそ、独りでも立てる強さを手に入れたいのに。「あなたは弱いから」と決めつけていたわられるのは「強くなんてなれない」と言われているようで、勇利にはなにより傷つくことだったのでしょう。

「そのとき気がついたんだ。ミナコ先生も西郡も、優子ちゃんもうちの家族も、弱い僕を弱い人間として扱ってなかった。ちゃんと成長できるって信じてくれて、心の中に踏み込まないでくれたんだなって」

その勇利の言葉に、ヴィクトル=サンは、当たり前だろうというような、確信に満ちているゆえにあっさりとした口調で答えます。

 

「勇利は弱くないよ」

 

この一言を、ここまで確信を持って、当たり前だと言わんばかりに自然に口に出せる。これだけで、もう勇利にとっては自分に自信を持つに足る根拠となる言葉ですよ。

さらにヴィクトル=サンは勇利に、自分にどんな立場でいてほしいかと訊ねます。父親。兄。友人。うーん、と考える勇利に、

「じゃあ恋人か。…頑張ってみるか」

勇利が一番心地よいと感じる距離でアプローチすることで、才能を伸ばしたいという、ヴィクトル=サンの本気さ加減がうかがえるやり取りです。

勇利の答えは、そのどれでもありませんでした。

「ヴィクトルには、ヴィクトルでいてほしい」

役割意識にとらわれず、ヴィクトル=サンが信じるままにコーチをしてほしいと思っているのでしょう。憧れの人を役割で縛るなんてできない。

「僕のいやなところを見せたくなくて、あんな、無視したりして。…全部、スケートで返すから!」

勇利はホントに賢い子です。憧れの人を人が相手ですから、そりゃあ自分をよく見せたくもなりますが、一緒に勝ちに行こうとしているパートナーである以上、見栄なんか張っていてはどうにもならない。そこに気づいて、一緒に勝つことに専念しようと決めた。

「オーケイ。手加減はしないよ。それが俺の愛だからね」

ヴィクトル=サンも、勇利のそんな覚悟を察して答えます。手加減はしない、つまり、勇利はそれでもちゃんとついてこられて、結果を出せる強い子だと、自分も信じていると示したのです。

見栄を張ったり距離を測って逃げ腰にならなくても、ちゃんとそれとなくそばにいてくれる、とヴィクトル=サンを信じられるようになった勇利。いよいよ、少しずつ変わり始めます。

「踏み込んだ分だけ、踏み込んでくれる。踏み込むのを怖がってちゃダメだ!」

まだささやかなものではあっても、勇気を持てるようになりました。

 

今はまだ、どうにか湧き出したばかりの感情でも、それを大切にしてくれる人がいて、その人のためにもこれを守ろうと思える覚悟がある。

ここで初めて、勇利はもう自分が独りではないことを知ったのでしょう。まさに「触れる私と触れられるあなた」を地で行く二人になったのですよ。(ミナコ先生ばりの滝の如き涙)

ここで今日は終わり。残りはまた明日に持ち越し。

ホント、なんて濃密な物語だ…。

「ユーリ!!! on ICE」という驚異を見つめる 第四滑走・その傷こそが輝きになるから【前編】

やっと第四滑走の考察のためのメモ書きがまとまりました。今日はサブタイトル通りの内容でいきますよ。

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第三滑走・温泉 on ICEでの勝負を経て、ヴィクトル=サンは日本に残ることになったものの、勇利はまだ実感を持てなくて「神様がそばにいてくれているような」シュールで現実味を感じられない状態のようです。まるで生なましい夢でも見ているような、そんな感じなのでしょう。

それでもやっぱり、着々とシーズンは近づいていますから、もうどんなプログラムを、どんなスタンスで演技するのか、しっかりとまとめて方針を決めていかなくてはなりません。二人の会話も、より具体的になっています。

「フリーに3種類の4回転入れるの諦めたら?」

「でも!GPF優勝するなら、そのくらいできないと」

「プログラムコンポーネンツで満点出せばいいじゃない」

自分に欠けているものを足そうとする勇利に対して、4回転1種でも今持っている強みを最大限まで伸ばして勝ちにいけばいい、という考えのヴィクトル=サン。勇利は不安材料にばかり目が行って、少しでも武器になるものを増やしたいと思っているようですが、むしろヴィクトル=サンは「他の選手が欲しくてもなかなか身に着けられないものを持っているんだから」と、勇利の長所を引き出そうとしています。

これまでの試合での勇利は、ジャンプの失敗など技術的な評価でいまひとつであっても、ステップやスピン、楽曲解釈といった表現力で得点を稼いできたのですね。でも、勇利本人にしてみれば、

「このままじゃダメだ。変わらなきゃ!」

どうしても自分にないものに目を奪われています。

そんな彼にヴィクトル=サンは言いました。

「勇利は、何で俺がコーチを引き受けたのか解ってる?僕が勇利に惹かれたのは音楽さ。その、体が奏でるようなスケーティングそのものだ。それを活かした高難度のプログラムを作りたい。…俺にしかできない。そう直感したんだ」

あの「離れずにそばにいて」の動画で感じたのは、音楽と渾然一体となった勇利のスケーティングが秘める可能性。勇利には何があって、それをどう引き出せば花開くのか。自身のスケート人生にマンネリからの行き詰まりを感じていたという以上に、おそらくヴィクトル=サンの中に「このスケーターの才能が開花するところを見たい」「むしろ自分がそれを手がけたい」という欲求が沸き起こり、もう抑えきれなくなってしまったのでしょう。いちいち本人に連絡して了解を得て、なんてまどろっこしいこともしていられないくらい、いてもたってもいられなくて、押しかけコーチを買って出た。勇利がヴィクトル=サンのファンであるのと同じくらい、ヴィクトル=サンも勇利のファンになってしまったのかもしれません。同時に、自分のライバルとなりうる選手を自分で育て上げるというスリリングな誘惑もあったのではないかと思います。

ヴィクトル=サンは勇利にこう提案します。

「次のフリーのプログラムは、勇利が自分でプロデュースしてみようか?」

これまでコーチが決めた曲を使用していた勇利は尻込みしますが、

「自分で作ったほうが楽しくなーい?」

ヴィクトル=サンはお構いなし。それでも勇利があんまり不安がるので、前任コーチのチェレスティーノに電話して、勇利のこれまでの様子を訊くことにしました。

「コーチのヴィクトルでぇっす」

「日本でコーチごっこかい?いい加減にしてくれよ」

勇利にはにこやかにしていたチェレスティーノですが、彼にしてみれば、いくら勇利が憧れていたとはいえ、やはり教え子がヴィクトル=サンの道楽に振り回されているように感じられるのでしょう。このチェレスティーノの様子からも、ヴィクトル=サンのコーチへの転向は「リビングレジェンドご乱心」「ロシア皇帝の道楽」と世間で思われているのであろうことがうかがえます。

でも何せ天才肌の人なので、世間とか外野とか凡人とかが何を言おうとどうでもよくて、ヴィクトル=サンは自分の感覚を確信していますから、チェレスティーノが塩っぽくても気にもとめません。

「ねーねー、なんで勇利に曲を選ばせなかったの?」

知りたいことは前置きなしにずばっと訊いちゃう。

チェレスティーノはその問いに、自分は選手本人の希望があれば好きなものを使わせるけれど、勇利が曲を持ってきたのは1度だけだったと答えます。悪くはなかったが、

「この曲で勝てるイメージはあるのか?」

「あ、…やっぱり、先生が決めてください…」

その1度すら、勇利は自分の選択に確信を持てなくて引き下がってしまったのです。

「勇利はいつも自分に自信を持てないでいた。もっと自分を信じるべきだと、私は言ってきたのだが」

チェレスティーノは、やはり勇利の才能を認めてくれていますが、どうアプローチすれば自信を持たせることができるのか、それを見出すことができずにいました。そんな彼に、勇利は今までよりも少しだけ力強い声で答えます。

「あっあの、チェレスティーノ。…僕、グランプリファイナル、リベンジしますからっ!」

「そのセリフ、去年のグランプリファイナルで聞きたかったぞ」

そう言いながらも、チェレスティーノ嬉しそうです。自分の手を離れたあととはいえ、あの引っ込み思案な勇利が、こんな言葉を口にできるくらい成長して強くなった。ただ、それを引き出せたのが自分ではなくて、コーチとしては未知数なヴィクトル=サンであることが残念でもありうらやましくもあり、というところでしょうか。

いい先生だなあ。

何ヶ月も連絡せず不義理を働いていたのが気になっていたので、やっとチェレスティーノと話ができて、勇利はホッとしてますが、途端にめんどくさい人が迫ります。

「ゆううーりいー。さっき言ってたデモ曲聴かせてー?なんで言わないの?俺コーチだよね?」

「はい。…すイませン」

もうコーチというより、めんどくさい彼氏みたいなすね方してますね。

たぶん、ヴィクトル=サンにしてみれば、直感的に「勇利はここを伸ばして、こう働きかけてあげれば才能を発揮できるのに何でみんなやらないの?」という具合で、コーチングのノウハウがどうこう、というより、ここでもやっぱり「天才ゆえに答えは自明で、あとはアウトプットの仕方だけの問題」でしかないんでしょう。だから全然コーチでございとふるまったりしないで、超自然体で好きなようにやっていますね。

なんかもう、気のいいニイちゃんが近所の子供に釣りだの自転車の乗り方だの教えてるようなノリ。で、それがたまたまスケート。

そのころ、ロシアでは。

LINE文通で優子ちゃんから、勇利が曲を自分でプロデュースすると知らされたユリオ。何だかんだ言っても気にしてるのがかわいいですね。

子ブタだのカツ丼だの言っても、自分が技術に気を取られて疎かにしていた要素で勇利に負けたと思い知らされているので、嫌いだった基礎練習をしっかりこなすようになりました。えらいなあ。

「同世代にライバルがいないせいで、自分の才能を過信しているところがあったが、日本のユウリ・カツキとの勝負で目が醒めたんだろう」

ヤコフコーチはユリオの様子から、いかに本気で取り組んでいるのかを察すると、今ユリオに一番必要であろう要素を満たしてやるべく手を打ちます。何も言わずともそれができるという、この一点で、ヤコフがいかにすごいコーチなのかが判ります。

ヤコフが取った手段は、ユリオに徹底した基礎を叩き込めるバレエコーチを招くことでした。

ボリショイ・バレエプリンシパルであり、バレエを知り尽くした最高のコーチ、リリア・バラノフスカヤ。引き合わされたユリオに可能性を感じた彼女は、ユリオに言い放ちます。

「フリーのプログラムはわたしが振り付けます。まず、あなたの目標を決めました。今シーズンのプリンシパル、いいえ、プリマになりなさい。…魂を売ってでも勝ちたいのなら」

迷いのない口調で言い切る厳格なこの女性に「自分と同種のアグレッシブさで」「自分にないものを与えてくれる」と直感で悟ったユリオは、リリアのバレエレッスンを受け入れます。

「魂売ったくらいで勝てンなら、この体ごといくらでもあんたにくれてやるよ」

勝つために貪欲に、今までおざなりにしてきたものを全力で拾いにかかるユリオにとって、これほどありがたいことはないでしょう。ユリオ完全始動です。それにしても、15歳でこの判断力、腹の据わり具合、先が楽しみなような、末恐ろしいような。

そしてこの段階で3000字オーバーしている時点で、第四滑走もそれ以降も末恐ろしい。

オソロシイので続きは明日。

 

この第四滑走ですが、ヴィクトル=サンと勇利の関係が「コーチと生徒」というよりもっと根源的なところでしっかり信じあっていく、その過程が丹念に描かれていて、すごく好きなエピソードです。

ここで二人の距離が近づく様子を見せてくれるからこその終盤があるわけで、とにかく物語の中で、かなり重要なことをしているエピソードだと思います。

あくまでも「俺はここが大事だと思いました(作文)」という程度ではありますが、続きをお楽しみに。

モラトリアムな僕らはただ無為な時間を仔牛のごとく反芻する

ゴールデンなウィークだそうですね。

世間の皆さんは何をして過ごすのでしょう。

私はといえば、日曜からこちら、やったことといえば部屋の掃除と洗濯、アイッフォーンとiPadのバックアップを取るのと、接骨院とスポーツジム通い、あとは必要な買い物をする程度で、レジャーとか一切ありません。何それおいしいの。

 お金もできるだけ使わないようにしたいので、新しい仕事のために必要なものだけ買ってきましたが、さすがにお茶はないと死ぬので、今日はルピシアへ行って買ってきました。

コーヒーはまったくといっていい程飲めませんが、そのぶんお茶はガバガバ飲みます。紅茶と中国茶

で、今日買ってきたのは、まず今の時季にコレを買わずしてどうする。というダージリンファーストフラッシュ。それから、唯一飲めるコーヒー、越南珈琲のためにジャスミン茶。それと、試飲で水出しを勧められたら破壊的なうまさについ選んでしまった白桃烏龍茶。とりあえず、これだけあれば2ヶ月ぐらいは生きていけると思いますよ。

人間、生きていくために必要なものって意外とあるんですよね。

私の場合、まず本と映画、ネット環境、酒、お茶と茶菓子、あと最近は岩下の新生姜を食べ続けてたら体調が良くなってきてるような気がする。便秘治ってるし。他にはなんだろう。伝統芸能もそうだし、京都旅行して適度に毒を抜くのも必要だし、写真も楽しいし。

そういう、自分が好きになれる、愛せる、これがないと味気ないというものを増やしていくのが楽しいんですよ。ここしばらく。

やっぱり、同じ生きてるなら、嫌いなもんを数え上げて不愉快になって、不平不満でぶっくり膨れ上がっているよりは、何であれ楽しいものを見つけてニコニコしてる方が、ずっといいと思います。

だからいきなり好き勝手に脈絡なく画像貼ってみたり。

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このヴィクトル=サンぐらいゆるい姿勢で生きていきたい。

重度の肩こり体質で、いつも気がつくとつい肩にちからが入ってるので、この姿勢と脱力具合を見習いたい。そう、人間、息抜きの合間に人生やる程度でいいんですよ。

 

明日からうちの女王様(姪)はキャンプに行くみたいなので、朝起きてお子様がいなかったら、ゆっくりと「ユーリ!!!」第四滑走後半の解析の叩きに取り掛かろう。洗濯も掃除も片付いたし、あとは鉢植えのジャスミンの水のもちが悪いのをどうにか考えるだけだし、それはこの連休のどこかで取り掛かればいい。

ああ、そういえば、コレだけ時間があるなら、アレをどうにかするのにはちょうどいいなあ。そのうち、話ができる程度に形になったらお知らせできるかと思います。期待せずにほぼ忘れて無問題です。

よし。まず、明日は白桃烏龍茶の水出しに挑戦だ。

あらかじめ失われたパケットの物語を語ろう

はいどーもー。アイッフォーンとiPadのバックアップとソフトウェア更新したら、あっという間に今月分のパケットが天に召された雑種犬のブログが始まるよー!

 

ということで、今月はパソコンだけで生きていくことになりました。今日ドコモの店に行ったら、来月から新しい料金プランが始まるとかで、それの適用の手続きを今月末にやれば、今より支払額を抑えてパケットを倍に増やせるので、今月耐えれば生きていける。諸事情で今月だけ5回線持ちになってしまいましたが、来月頭に今までのiPadWi-Fiルーターの回線を解約すればおしまい。ああ、あと月末にはDAZNのパソコン回線垢を退会して、新規でアイッフォーン回線から垢取得もしておかないと。やれば月額が半分になる。

ピクシブも刀剣乱舞もついったも、家ではパソコンで。今までパソコンは動画配信視聴にばかり使っていたので、もう少しイロイロできるようになるといいんですが。まずは、触る用途を増やすところから。それにはいいきっかけなのかもしれません。

 

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パケットが天に召された瞬間はこんな感じでしたが、もう割り切って1ヶ月やり過ごすことにします。

今まであんまりパソコンは使わなかった理由が「ブログに画像貼り付ける方法がわからん」「ついったで気楽に拾った画像の管理がめんどくさ」だったのですが、ブログの画像貼り付けはやっと要領がわかったので、これからはパソコン回線でアップしよう。タイプの練習にもなるし。

画像の整理って、パソコンから取り掛かったほうが楽なのかな。今あらゆる画像が混沌の極みなので、よく使うものだけでも分類しておいたほうがいいかとも思うんですよ。「鬼灯の冷徹」「血界戦線」「TRIGUN」「ニンジャスレイヤー」と、沼が迫りきて引きずり込まれた「ユーリ!!!on ICE」。それぞれにフォルダ作って、ネットからとりあえず突っ込んでおくフォルダからコピーでもしておけば、貼り付けるときに目当てのフォルダ開くだけで用が足りるようにするとか。

日頃からパソコンを扱い慣れている方からすれば、すんごい原始的なウホウホ加減に思われそうだけど、なにせ雑種犬がやることなので、万事テキトーです。自分で試行錯誤しないと納得できない、めんどくさきことこの上ない造りになってます。

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ロシア皇帝も驚くめんどくささ。

仕方ない、やってみるしかない。

でもとりあえずもう寝ます。朝から洗濯して掃除して、イロイロ動いたら疲れたので。明日もまたスポーツジムと接骨院に行って、余裕があれば新しい仕事に備えて買い物して、前職のユニフォームも外れたボタンつけなおして返さないといけないし、ということはやっぱり早く起きる必要があるってことですね。

まず返すもの返して買い物して、データ整理はそれから。連休中にぼちぼち始めて、気が向いたものから片付けていけばいいか。別に、何としても急がないと爆発するってもんでもないし。

という訳で、もうダラッダラマックスでゆるくいくことにします。サヨナラー!(爆発四散)

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ライコネン=サンが表彰台に上がったのでもうなんかシヤワセ

そういえば日曜でしたね。

きょうは朝から洗濯して、私室「犬小屋」の掃除して、鉢植えをベランダに出して日に当てて、午後は自転車でホムセン行って、合間合間に刀剣乱舞してました。スマホで遊んでたデータを、PC回線と共有させてみたのですが、まあ元々がPC向けからスタートしたゲームなだけに、違和感なく遊べました。10階3周目で博多藤四郎を無事連れて帰れたので、次は20階で後藤藤四郎を捜さなくては。もちろん、お迎え班はいち兄と粟田口兄弟でまとめてます。博多も強化のために連れて行くので、はせべおにいさん(こう書くとけものフレンズっぽい)も一緒です。

 

仕事は休みになりましたが、明日もまた忙しいです。

午前中にスポーツジムと接骨院、昼過ぎにはまた出かけて、午後は新しい仕事の契約があります。その前に指定銀行の口座を作っておかないといけないので、もう忙しいったらない。

国分寺で手続きなので、帰りにお茶でも飲んでいこうか。冬場に一度行った、マミーの幼馴染のおばちゃんのやってるお店。

ああ、仕事用の標準服の用意もしておかないとな。

 

さっきまでF1ソチGPの決勝観てましたが、今年は何だか波乱のレースが多いような気がしますね。とか言いながら、昨日今日はロシアで開催なもんだから「トロ・ロッソのバックルームにヴィク勇がいる」妄想したりしてましたが。それにしても、プーサン大統領、また今年も遅刻しましたね。プレゼンターでしょあなた。でもなんかごきげんな感じで、ベッテル=サンとかとニコニコして話してましたね。私個人としては、ライコネン=サンが表彰台に上がったのでそこそこ満足。ただ、やっぱり1位で表彰台に立ってる姿を見たかった。そしてシャンパンをまず飲んでからかけるところ見たかった。

でもイイや。なにはともあれ、おめでとう!

Abemaのユーリ!!!一挙放送祭りも有頂天家族も気になったけど、どっちも後でバンダイチャンネルの配信でも観られる。でも、ソチGP4は1年に1回しか観られないのよ!そう思ってDAZNで生中継観たけど、よかった…DAZNも1週間だったっけ、見逃し配信してはいるけど、やっぱりライブ配信は違うのよ。もう何度でも言っちゃう。ライコネン=サン表彰台おめでとう!

 

さて、もう少しして日付が変わったら、携帯電話のデータプラン変更しよう。この2ヶ月ばかり、どうもパケットが足りないので、思い切って増量することにしました。今の2倍のパケット量で千円ぐらいしか変わらないみたいなので。あ、念のためにもう1回確認しておくか。

それが済んだら寝てしまうことにします。おやすみ。

 

もうフィギュアスケートのシーズンほぼ終わりだしバックルームにいてもおかしくない

どうも。

退職と来週いっぱいの休みがあっさり決まり、まじでか。そんなんでだいじょうぶか。と驚いております。次の職は月曜に契約手続きです。あまりにトントンあっさり運びすぎてコワイ!

さっきまでF1ソチGPの予選を観ながら呑んでました。いやあ、もう最高。レース前、ロシア出身のクビアト=サンのピットに副首相来て記念撮影してたりするし、レース自体も燃えるし。

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更にロシアで開催ってことで、脳内で「トロ・ロッソのバックルームにヴィクトル=サンと勇利が招待されて来てる」妄想がはかどりますね!(何が「ね」だ)あれですよ。勇利の着てる服全部が明らかにヴィクトル=サンのコーディネートなの丸わかりで、しかも2人で色違いのお揃いシャツ着てたりして、中継カメラに気づいたヴィクトル=サン、笑顔で手ェ振って勇利にもカメラ来てるの教えて、勇利が照れながら手ェ振ると「このカワイイのが!俺の!弟子!です‼︎」みたいなドヤ顔で抱きついたりして、何それ超観たい。てゆうかあのYOI世界で、ロシア出身のF1ドライバーいれば、なんかヴィクトル=サンと仲よさそうな気がするんですよ。ヴィクトル=サンやたら顔広いし。しょっちゅうセレブご招待されてバックルームにいるし。

予選ですか?最高でした。ええ。

何といってもフェラーリ1ー2ってのがね。もうここ何年かのメルセデス無双を振り返ると胸熱。ライコネン=サンは2位スタートになってしまいましたが、明日はどうなるかわからないからね。まだ。ライコネン=サンがベッテル=サンを抜いて更に後続をちぎっては投げちぎっては投げてしまいには誰もついていけずに優勝とかしちゃうんですぜ。たぶん。今日はレース後の会見で無の境地な顔で、すでに一杯やりたそうでしたが、明日はたぶんにこやかですよ。なんせ優勝ですから(阿呆な予言やめろ)

 

で、今はこれを打鍵しながら「ユーリ!!!」第四滑走をリピートで観てます。

ぼちぼち解析と考察の叩きを作る所存。呑みながら。

いやあ、凄まじいアニメですね。ヴィクトル=サン、ホントもう見事な王子様キャラなんだけど、その王子様っぷりは勇利に対してしか発揮されないし、勇利がまたああいう朴訥な子だから、そうなっててもいやらしさがなくて、こう、2人でいるところを見守りたくなるところがねえ。

あれ待って、明日のabema一挙放送って、ソチGPとかぶってない?どうしようソチGPリアタイしたい…でも一挙放送も気になる…ねえ、これ明日の朝あたり私2つに裂けるんじゃないか?いや、今気がついたけどソチGP、有頂天家族4話ともかぶってない?もうアニメは動画配信で押さえて、ソチGPにしぼるか?ああでもどれも気になる!ンアーッ‼︎

 

…はあはあ。

ソチGPは1年に1回…。

でもユーリ!!!一挙放送も、ソチGPに劣らぬ祭り…。

とりあえず一晩考えます。

 

やっと先が見えてきてラリパッパになってます気にしないでくダバーイ

…やっとイロイロ片付いたか…。

ああ疲れた。向こう2ヶ月貧乏だけど、そこさえ耐えれば貯金もできるようになる。

長かった…。

 

いきなり牛乳拭いたあとのボロ雑巾みたいになってますが、今日、転職先が決まりました。今までよりも早い朝8時の出勤ですが、ちゃんと定時の夕方5時までの勤務が保証されていて、週休2日で社保もついてるし交通費も出る。時給も今の仕事より50円高い。

しばらくマミーに借金せざるを得ないけど、そこを抜ければちゃんと金返しながら貯金できて、文明的な人間の生活を最低限維持できる。もう4ヶ月も散髪に行けないとか、服を買う金がなくて敗れたジーンズごまかしながらはくとかしなくていいんだ。

触手…職種ですが、もう戻るまいと思っていたものの、接客系に出戻りました。

今は倉庫で軽作業なんですけどね、よそからお客が来る予定があると、朝礼で社長が「挨拶してください」とか言うの。毎回。イイ大人が、必ずそんな注意を促されるってどうなんだと、入ってすぐの頃に愕然としました。来客があっても、末端のスタッフにとっては無関係って意識が強いみたいで、しかも同じ部署の人間でも、長い付き合いがない限り声もかけない。えー加減薄気味悪くて、やめるきっかけを探していたところに腰痛が出まして、仕事に出ると治りが悪くなるし、給料も生活維持するには不安しかない額だしで、社長さんとか上の人はいい人ばかりだけど、ドクターストップを口実に転職することにしましたよ。喰っていけないんじゃ、どうにもならない。

細かい手続きその他はこれからで、来月8日からスタートです。

6月の旅行はもう状況を見るに無理なので、とにかく隙あらば金を貯めて、暮れの旅行に注ぎ込むことにしました。余裕があれば、9月末までに何とか、かき氷鬼ムシャしに行きたい。

まずは明日出勤したら、上司に事情話して、来週は有給消化させてもらえるか交渉だな。いつ手続きで呼ばれてもいいようにしたいし、「腰痛治療に専念したい」って方向で持っていってみよう。

 

で、ここからがいよいよヨタ話。

今日が面接だったんですけどね。

うちを出て、面接の場所に着くまでの間、ずっとアイッフォーンで音楽聴いていたんですが。

 

ユーリ!!! on ICE」のサントラ聴いてました。

 

脳内でグランプリファイナルのエキジビジョン開催ですよ。

微笑ましきカッ…師弟が離れずにそばにいるんですよ。

もうキラッキラですよ。

ああああああああああああ尊いいいいいいいいいいい。

ホントもうこのアニメ、接客だけでなく、およそ人と接する仕事についてる人は観るといいよ。いろんなシーン思い出して自然と顔が笑うから。ヴィク勇尊過ぎてニヨニヨするから。

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とりあえず明日が勝負だな。

有休もぎ取れたら、月・火曜はスポーツジムと接骨院で、それ以降はバンダイチャンネルで「ユーリ!!!」観ながら部屋の掃除かな。ああ、ソチGPも観ないとね。観ながらトロ・ロッソのバックルームにヴィクトル=サンと勇利がいる光景を妄想しながら楽しみます。だってヴィクトル=サン超顔広いから、YOI世界にロシア出身のF1ドライバーいたら付き合いありそう。てゆうか仲良さそう。そしてバックルームのパスもらってそう。ドヤ顔で「勇利のぶんももらったよー!(´♡`)ノ□」言ってそう。ああ何て楽しいんだ!楽しスンギル!楽しすぎて耳から脳汁出そう!

よし、なんかシヤワセなのでもう寝ます。明日の俺ダバーイ。