雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

はかなさと逞しさと打たれ弱さと

ああ。夏が来ると、必ずと云ってよい程、部屋を片付けなくてはと考えます。

今年こそ部屋を片付けて、水槽を置ける場所を作って、秋には魚を飼おう。

理想は、90cmくらいの水槽に、美しく水草を茂らせて琉金とか飼えれば最高。ただ、金魚って意外と長生きするから、それこそ何十年のスパンでの飼育になる可能性もあるし、それを思えば、むしろ二年そこそこで寿命が来る熱帯魚系の方がいいのかもしれない。それなら、小型水槽のほうが適してるベタかしら。そうだブルーの体色のベタを飼ってウルフウッドと名付けよう。

…と、おおよそそんなことを考えて、というか妄想している訳ですが、実際、掃除や水換えなど、メンテについて考えると、実行にはなかなか移せず、そのまま気が付けば夏どころか秋すら終わって冬が来ていたりして、思うようにはいかないもので。

やっぱり諦めて、iPhoneでねこあつめでもして我慢するしかないのかと、半ば投げの体勢に入っていたある日。衝撃的な本に出逢い、諦めがち密かな野望に変わったのですよ。

どんぶり金魚、という飼育の方法があるのだそうです。

名前のとおり、どんぶりの中で、一匹だけで飼うのだとか。

水は毎日取り換えて、餌は五分位で食べきれる量を与えます。

ちゃんと世話をしてやれば、育てているうちに、人間に慣れて愛想をするようにもなる、という、非常に魅惑的な夢の飼育法なわけです。

これならやれないこともない。

てゆうかやりたい。

金魚ってのは、なかなか魅力的な生き物だと思うんですよ。

祭りの縁日なんかで金魚すくいして、いざ飼おうとすると全部天に召されたり、かと思うと一匹二匹だけ残って、しかもそれがやたらと長生きして、あまつさえ巨大化したり(ここで膨張する金魚の映像に合わせて伊福部マーチを流してください)。

もうね、そんな巨大化したふてぶてしい連中に魚病で、また水質悪化で、コロコロとパタパタと死なれると、はかないのか逞しいのか打たれ弱いのか、さっぱり解らなくなるんです。云ってみれば、長いことつるんでいても、いつどこで誰とどんな付き合いがあるのか、さっぱり掴めない身内のような。日本ヒップ・ケツ愛好会略してNHK愛好会なんていつ入ったのあなた。

 

ああ魚を飼いたい。もう金魚草でもいい。庭一面にみっしり生えて、近所迷惑なだみ声でおぎゃあと鳴かれてもいい。

 

いや冷静に考えればあんまりよくないな。やっぱり部屋を片付けて、ボトルアクアリウムでもやるのが一番現実的か。それなら飼うのはベタがいいのかしら。ああそうだ、羽衣ジャスミンの鉢植えも、いい加減置き場所を考えないと。

 

いずれにせよ、まずは部屋を片付けるのが前提のようで。