映画が好きです。
ハリウッド資本の大作も、ミニシアターでかかるようなマイナー作品も、興味を引かれると、できるだけチェックして、見逃してしまっても、DVDやネット配信で探して鑑賞します。
今でこそネットの恩恵にドップリ浴していますが、昔はそうもいきません。
テレ東の、お昼のロードショーには何度お世話になったことか。
ただ、作品の選択はあくまでテレ東任せ。観たいと思うものをドンピシャのタイミングで観られる訳ではありません。
だから同じ作品を、時期を置いて2回観てしまうこともあります。
たいがいはB級路線のものや、やっぱりB級の古い映画ですが、たまにコレは‼︎ と思う名作をかけてくれることもあって、要するにありがとうテレ東。
そんな私ですが、密かにときどきやる遊びがありましてね。
とりあえず新聞でも番組情報誌でもかまわないのでテレビ欄を用意します。見るのは、スカパーでもWOWOWでもよろしい。映画をたくさん流す放送局のものを見ます。
たくさんの作品名が並ぶ中に、どんな映画だろう、と気になるものが出てきたら、タイトルから「勝手に」「映画の内容を」「さも観たことがあるかのように」想像するのです。
コツは、まずできるだけマイナーな作品を選ぶこと。誰でも知ってる有名な作品だと、それなりにストーリーや出演者などの情報も出回っていて、想像する余地なんてありませんからね。
もう一つは、何となくぼんやりと、ジャンルを想定できるものを選ぶこと、でしょうか。
主人公の名前がタイトル、となると手がかりが少な過ぎて、どうとでもできてしまい、あまり楽しくないですが、たとえば「ほにゃららの大冒険」だとか「むにゃむにゃの悲劇」だと、おおよそのジャンルは想像できるので、冒険なり悲劇なりを思い描いて、映画1本観たような気分になればよいのです。
「恋のトリートメント」という映画は、髪質に悩む娘と、彼女が通う美容室のシャンプー担当の若者の話です。私の脳の中では。
「恋愛小説家」は、スランプでテレビゲーム、それも女神転生に逃げる作家と、何としても締め切りまでに原稿をもぎ取ろうとする担当編集者との、息詰まる戦いの話。あくまでも私ん中では。
まあこんな感じで、映画というのはただ観るばかりが楽しみではないのですね。
まだ観ていない映画だって、こんな風に楽しめるんです。
実際に観る機会が得られたらどうするのかって?
そのときには、自分が観た「つもり」になっていた内容とどう違うのか、そこを楽しめばいいんです。