雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

人間予定と違う買い物することってあるよね

仕事が終わった瞬間、暴力的なねむみに襲われました。

寝過ごすと面倒だという理由で、帰りの電車内ではとうらぶで玉集めして強引に眠らずにいました。帰ってからは夕飯と風呂で少し紛れたものの、終わった途端にまたねむみが帰ってきています。

電車内では寝てなかったけど、判断能力は寝ていたようです。

電車降りたら自動的に駅ナカの本屋に寄っていて、小一時間本を物色していました。

館モノを読みたかったんですよ。

ゴリゴリの本格探偵小説を。

探したんだけどねえ。

所詮駅の本屋じゃ、最新刊のわかりやすい売れ筋しか置かないからなあ。

人類補完機構シリーズ短編集すらなかったし。

で、ゆうべは変な夢見て目が覚めたし、どうも判断力が実家に帰っていたようです。そんな状況だと普段は何も買わずに出てくるんだけど、今日はつい、ずっと気にはなっていた麻耶雄嵩先生の「隻眼の少女」文庫版、買ってしまったでゴワス。

お茶を買うのを忘れて本買ってしまったでゴワス。

誤チェストでごわす(薩人マシーン)

明日はちゃんとお茶を買ってこなくては。

 

いや、イイわー。

やっぱり人間、定期的に本格探偵小説を読まないとダメだわ。死ぬわ。摂取量が足りなくて死ぬわ。

もっと謎を。

およそ現実からは程遠いぶっ飛んだ舞台設定でありながら、それでも日常で出会う身の回りの人達や自分とそう変わらない、地続きの心の動きによって、普遍的な人間の姿を見せてくれる。共感できる人もできない人も登場して、そこが自分の住む町と同じような土地であろうと、月の裏側だろうと、自分の日常と違うところも同じところもちゃんとある。

一見リアルで地に足がついているように思える恋愛ものや、最近の純文学ですけど、ほとんど読みません。読んでいても、そんな個人的なことは日記かチラ裏にでも書いとけとしか思えないので。イロモノ扱いされているのではという節もある舞城王太郎ユヤタンですが、実はめっさエッジでど直球の、本来の意味での純文学をやってるってのがなかなか痛快な皮肉だと思ってます。そうね、川端康成が死んじゃうまでぐらいの時期の純文学みたいな、今読んでも凄過ぎて格の違いを見せつけられるような、あの頃の純文学が魂はそのままで進化して戻った、みたいな感じ。

2人ともアレよね。メフィスト賞出身なのよね。

ってことは、やっぱり私の勝手な推測ではあるんだけど、今のご時世に人間について書こうと思ったら、いかにもなお上品ぶった純文学なんかよりも、頭のネジが最初から抜け落ちてるぐらいの勢いの本格探偵小説の方がはるかに本質捉えて核心つけるってことじゃない?

よし。

なあみんなで本格探偵小説読もうぜ。

そうだな、まずは「D坂」か「本陣」から、と言いたいところだけど、あなたが十代だったら舞城王太郎の「世界は密室でできている」から入れば、すげえドライヴ感があって、かつ同年代の主人公に共感できたりもするし、事件が起きても謎も解かれるし、難し過ぎず優し過ぎずでイイと思うのよ(もみあげロールパン)

こわくないから。大丈夫だから。ちょっとだけだから(如何わしい)

 

さてもうねむみが臨界点に達しつつあるので寝ます。

明日こそお茶買って帰る。