雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

阿闍梨餅と実写パトと筋肉

仕事してきました。

旅行前にゴタついていた問題が解決したので、やっと安心。

あーなるほどね。そういうことだったか。なっとく。

安心したので余計に阿闍梨餅うめえ。

で、今は実写パトの続き観てます。「大いなる遺産」、淡々としていながらもすんごい緊張を孕み展開しています。

一攫千金を目論み、初代が封印した地下迷宮に挑んだエピソードで祐馬が叫んだ言葉が、ここに来て急にその重みを感じさせるものに変わります。

 

「俺達には背負うべき物語がないからだ! 」

 

初代メンバーにどこか似ていて、でも決定的に違うメンバー。

初代達が終わらせた、終わったはずの物語の残り香。

凡庸の二代目を経て、無能とまで称され、何物も背負うことなく、語るべき物語すら持たない若者達が、よりによって初代達が背負い終わらせた物語の名残にぶつかってしまった。何も持たない彼らは、この騒動で自分なりの「背負うべき物語」を得られるのか?

終わらない夏休みの如き日常を過ごした初代達ではありましたが、それでも「新設された部隊を一から創っていく」という物語があり、また、終わらないように思えた夏休みは、2月のクーデターと共に最後を迎えました。物語の不在にも、背負うものがないことにも無自覚であったろう二代目も去った今、初代達ととてもよく似ていて、それでいて全然似てない三代目は、どうしたって初代と比べられ、自分たちの「物語の不在」に厭でも気がついてしまうわけで。それ故の、祐馬のあの言葉なのですね。

彼の叫びは、同時に映画を観ている私達の言葉でもあります。

何かを始めても、それがどうなるのか、終わりのかたちにあらかた予想がついてしまうこの世の中で、それじゃあ一体何を自分のものと確信できるんだろう?

 

私ですか。

あいにく、背負うほどのものはまだ見つかっていません。

でも何だって探しているときほど見つからないものですから、いっそこのままブラブラしてるぐらいがちょうどいいのかもしれません。

それに今は、背負うものよりも面白い被写体の方が魅力的だし。

背負うもんは、まず体を鍛えて腹筋背筋がステイサムばりに仕上がってから、ゆっくり探すことにします。

困ったことの大半は、筋肉が解決してくれる。