雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

戀は決して甘くもなければキラキラもしてないしすごくめんどくせえということを教えてくれる小説

連休終わりました。明日から仕事ですよ。

今日もやっぱりスポーツジムと接骨院行って、午後はお茶飲んでダラダラしてました。

で、昨日から怒濤の勢いで読んでいた「1809」読了。

 

…よかった(頬を染め恍惚としながらヨダレ)

 

何組かの「男と女と男」が入り混じり干渉しあった物語なんだけど、亜紀たん作品で描かれる戀愛は、ベタベタ甘ったるくて記号的な、サルでもわかる程度のものではなくて、もっと複雑でめんどくさくてピリッとしていて不条理で、それ故に、何故こいつは彼女に惚れるのか、彼女は何故このおとこから離れられないのか、がすごく納得できてしまうんですよ。もっと単純に、あの人の方がいい人だし自分を好いてくれているんだから、そっちとくっつけば簡単なのはわかってるんだけどね、という状況を、あんなにエレガントにかっこよく、しかも何だか納得できる感じに書ける人ってなかなかいないと思うんですよ。いい人だけど決定的に何かが足りてなかったり、別にそれを求めてはいないってものばっかり出してきたりする、あの感じ。ただ、そういう戀愛模様を見せてくれるのが、その辺のニイちゃんネエちゃんじゃなくて、ちゃんとした大人どうしの男女が、対等にものを言える関係性の中で見せてくれるうえに、世の中は惚れた腫れただけでできてはいないのだということもしっかりと書いてくれているので、どんなところに注目してもドシッとした読書体験ができるんですね。あたかも、見事なタイミングで、シメのデザートまでハズレなしのうまいものばかり出される、たっぷり喰わせてくれるのでちゃんと腹一杯になるフルコースみたいな。

絢爛豪華なヨーロッパの古典小説やオールドムービーを思わせる作風の作家ですが、洋風の地名や名前を覚えられないということであれば、日本を舞台にした「戦争の法」を読んでみてください。鉄板で面白いから。

 

さて明日は日曜だ。

あと半月かそこらで、また桜の季節が来ます。

今年はいかにもな花見をしようと毎年言ってますが、今年こそは。

お茶と和菓子でもいいし、酒とツマミでもいい。何か持って、桜の下で、天気のよい日にのんびりしたい。

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今はまだ梅が咲いてるけど、あと半月の間に何とかしたいところ。

どこに行ったもんか。ちょっと今から考えておかないと。

花見に行けたのかダメだったのか、結果は来月をお楽しみに!