雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ロボットと映画の話をするとまじでめんどくせえ感じになる私

今日明日は仕事。明日もあるのよ、仕事。なのに何で私、今コレを打鍵しながら「パシフィック・リム」観てるの。いやもう序盤からめっさノリノリになれる映画だからいいんだけどさ。控えめに言って最の高。ちゃんとパイロットのスーツ装着から始まって、ジプシー・デンジャー出撃までのシークエンスを見せてくれるの、どんだけわかってるのよ。

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コレしか言えない。

パイロットがタンデムなのも、あれだけでかい機体なら当然こうなるよね。

パシリムでは右脳と左脳。「ファイブスター物語」では、運動コントロールを受け持つ騎士と機体ステータスを受け持つAF。「絶対無敵ライジンオー」では、地球防衛組の子どもたちは、3人がパイロット、他の子どもたちは索敵や機体ステータスを受け持っていたし、今テレビ放送中の「ダーリン・イン・ザ・フランキス」でもやっぱりパイロットは、運動コントロール担当のおとこのこと機体ステータスを引き受けるおんなのことのタンデム。

それを考えると、単座式で操縦するモビルスーツって、すんざまじくハイスペックなコンピューター搭載してるのかしら。いざ戦闘になればパイロットは機体制御で手一杯なのは、パシリムでも「ファイブスター物語」でもしっかり描かれてるし、そうすると、よほどコントロールサーキットが洗練されていないと、ガンさんとかザクとか、あんな風にパイロットが戦闘に専念できて、しかもそれを邪魔することがないとか至難の技ですよ。つまりモビルスーツモビルアーマーすげえ。

そうそう、Gレコでは、ラライヤちゃんとノレド君が乗ってたG-ルシファーと、あとなんだったっけ、タンデム機が登場してますよね。つまり、もともとコントロールシステムがゴイスーなのに、更にそれを上回るスペックが付与されてるからパイロットが2人いないと、という、その辺の機体の性能とコントロールシステムの限界がどの辺なのかとか、そういうリアリティと、ちょうすげえカックイイモビルスーツというワクワク感? 的な? とのバランスを考えた結果のタンデム機ってところで、デザインされたあきまんさんもすげえ。G-セルフちゃんもアルケインちゃんも、ちゃんとガンダムシリーズってわかるんだけど、それと同時にしっかりと独自性も強くあって、デザインってこういうものなんだよなあ。

 

熱過ぎましたか。すんません。

 

なんかねえ、こう、物語をどう築くのかというところで、何を根拠にしていくのかについて考えると、富野アニメとか押井作品とかパシリムとか、すんごく明快に正しい作り方してるなと思うんですよ。

エンターテイメントであることに自覚的で、じゃあその中で、設定したガジェットや技術をどうテーマと絡めていくのか、そのためにどう演出するのか。

AVALON」とか「イノセンス」を観ればすぐ解りますよ。

で。

先日、高畑勲さんが亡くなられましたが、この方の映画はそれとは見事に真逆でしたね。以前にテレビで「かぐや姫の物語」観ましたけど、惨憺たるものでしたから。演出の手法としてとられたあの映像が、単に「おとぎ話の素朴さ」という雰囲気づくりにしか貢献していなくて、すごい手間暇をかけて何人ものアニメーターさんに過酷な作業を強いながら、それ以上のもの、物語自体の構造に対して全く機能していない。ジェンダー的な視点で絶賛されている方のブログがついったでTLに流れてきたのを読みましたが、そういう鑑賞の方法はまああるとはいえ、やっぱりひとつの「映画」として観ると、申し訳ないけど一度見れば充分、とか思ってしまう。そのぐらい、物語としては浅い。すぐに底が割れちゃうんですよ。「かぐや姫」だけ観れば、なんとなく雰囲気に流されて名作っぽく思えてしまうけど、アレ。「平成狸合戦ぽんぽこ」「となりの山田くん」と並べてみると「アッハイ」ってなるので、気になった方はいっぺんお試しください。「ぽんぽこ」と並べるだけでも、なんとなく感じられると思うので。

何だか意地の悪い言い方になってるかもだけど、アレよ? 高畑さんの初期のお仕事はすごいよ? 「パンダコパンダ」なんてすごいからね? いちばんごまかしが通用しない子どもたちが喜んで観るんだから。アニメーションの豊かさにあふれてる作品です。なまじコレを観てしまったがために、もう「かぐや姫」については「ほーん」ぐらいの乾いた反応しかできなくなってしまった。

「お前さんはその夢の国で何を演じ、何がしたいんだ」とは、フランクフルトの辰の言葉ですが(出典:「立喰師列伝」)、この言葉はどんなものについてでも言えるある種の真実であり、こんなことを書いていたらしみじみと、花見の昼酒のように沁みましたよ。

 

さて映画は、ジプシー・デンジャーの香港防衛が成功し、ニュートとハーマンのオタク研究者コンビが怪獣にドリフトしてる同時刻、いよいよ海底の裂け目に挑む作戦が始動しております。クライマックスが近づいてるので、ぼちぼち映画に集中することにします。

バーレーンは明日、仕事から戻ったら。

用意はいいか? ブレインハンドシェイクを開始する! からの、タイミングよくそばにある便器(腹を抱えて笑う)

何はともあれ、明日も仕事してきます。