雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

世界は順調に香ばしくなっている

仕事の休憩中、ついったに潜ったらいきなりのニュース。

朝鮮戦争が終わるとかいう話ですよ。

イロイロ思うところあって、今コレを打鍵しながら「ヨルムンガンド」観てます。

という訳で、今日はクソ面白くない話をゴチャゴチャと垂れ流していきますよ。

 

もうね、まほろにあん、古野まほろ先生のファンにはホリスター将軍とメトカーフ少佐でおなじみの朝鮮戦争ですがね。

 

「ココはなぜ武器を売るの? 」

「世界平和のため」

 

なんてやりとりが「ヨルムンガンド」ファーストエピソード中でありまして、地球のどこかでドンパチが始まりそうな気配を漂わせるニュースを耳にするたびに思い出すんですよ。

アフリカのゴタゴタはいよいよ恒常化している。南米はまったりとしたテンヤワンヤが居座っていて、もはや外野が手を出したところで、大怪我負わされておうちに逃げ帰るのが精一杯。その一方で山のように抱えた武器は、どこかで処分しなければ膨れ上がるばかり。

一度造れば、次々と新しいもの威力の強いものを造り続けないと自分の身が危うくなる、武器というのはそういうものです。

ついこの間のシリア空爆に参加した国、迎撃に手を貸した国を見れば、その辺の事情は察せられるかと思います。どこも在庫は抱えたくないし、さっさと売ってしまえば多少は稼ぎになるし、実際に使われているところを観察すれば、後継モデルのためのリポートが取れる。ただし。

暗黒の大陸は、もはや大国の思惑通りに手を入れることは難しくなってしまった。

 

「ナントカの春は失敗したんだ」

 

ヨルムンガンド」終盤、ヒロイン・ココの兄・キャスパーは妹との電話でそう明言しますが、武器は売らなければ自分たちが抱え込むことになって危険。流し過ぎれば、今度は矛先がどこへ向くのかわからない。

つまり。

 

「もう一度戦争を呼び込むのか」

「調律された紛争と言ってほしいわね。理由も動機も成り立つわ」

「正しい戦争、というわけかい。綺麗事を言うタイプじゃないと思ってたがな」

「口実として正しいか、よ。正義かどうかは犬に喰わせれば? 」

 

ブラック・ラグーンヘンゼルとグレーテル編での、張大人とバラライカさんの会話ですが、まあ、このやり取りに尽きます。

どこの揉め事を膨らませればうまく稼げるのか。そのトラブルは思惑通りに操れるのか。

どうも、新聞での報道をザックリ読んだ限りでは、アメリカがいっちょ噛みしているようですが。

キタチョウを非核化させるには「武装しなくてはいけない状況」をどうにかしないといけない。じゃあ核を持たなくてもやっていける程度に平和にするには、いつ戦争が再開してもいい「停戦」では困る。じゃあ終わらせちゃえばいくね?

おおかた、そんな経緯のようです。

で。終わらせるのはいいんだ。終わらせるのは。

一番の問題は、

 

どう落着させるのか。

関わった者すべてが納得できる落としどころを、どこに見つけるのか。

 

これ、僅かでも読み違えれば中東アフリカの比じゃない荒れ方になると思う。

あっちは宗派や部族の違いが齟齬の原因のひとつになってるけど、それ故に、互いに他者であるからこそ冷静に話し合うこともできるのですがね。むしろ同一の民族間で相争うとなると、同族嫌悪が嵩じて歯止めが効かなくなるだろうことは、想像に難くない。

こじれたらどうするんだろうね。まあいいんだけど。

 

ついったを見ていると、隣の国の政治的な変動にタッチできないとは政府は何をしてるのか、なんて意見もあるけど、バカ言っちゃいけない。日本如きが、他国の政治を左右できる程の国力なんて持ってるわけないでしょうが。

てゆうか、お隣さんの名の下にそれをやるようになったらおしまいですわ。自分のいいように振る舞うかわりにいつ貪り食われてもいいですよ、という、ロアナプラよろしくなところにすすんで踏み込んでいくということですから。

 

いつ世界が平和だったよ?

 

世界は順調に香ばしくなっております。

何であれ、私は今のうちに阿津賀志山周回ツアーを満喫させてもらおう。