雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

自分で書いておきながら何を売る店なのか全く見当がつかない

仕事から戻って部屋を軽く掃除して、ダラダラする前に今日の更新だ。と思って昨日のアクセス数見たら、えっ待ってバグってないかコレ(戦慄)

何があったの俺のブログ。なんかいかがわしい裏サイトのバックドアとかつけられてる感じ?

もういいよ知らねえよ生ハム買ってきたから岩下の新生姜と一緒に食って呑んで寝るよ。

 

今日は本屋に寄って、鬼灯の冷徹の27巻の取り置きを頼んできました。現物見て、限定版の付録がよさそうだったら頼むか。ぐらいの軽いノリだったんだけど、コップのフチに漢さんが乗るとか言われたら、何そのイリュージョン見たいんですけど。

で、そのついでと言っちゃあなんだけど、合法的に買える薄い本買いました。

(物理的に)薄くて中味が濃い本。

私のことだ、いつか読むだろう。とか考えて、なんとなくスルーしてきたソルジェニーツィンイワン・デニーソヴィチの一日」。

若造よ、これがラーゲリだ。

 

しかし、まじで昨日の更新に何があったんだ。

サンダーボルトファンタジー倶利伽羅金魚の話しかしてないぞ。

劇場版も観たけど、殺無生なんか可哀想な奴でしたね。生まれた瞬間からイロイロ盛り込みすぎだろ。あと凜雪鴉が救いようのないゲスで、単に丹鶸ちゃんに肩入れしたほうがおもろいもんが見られるってだけで助太刀してたから、あの物語が成立してる訳で、あいつはあの物語の世界でのトリックスターなんじゃないのか。面白ければどっちの側にでもつくし、何だって利用するし壊しもする。見てくれが真っ白いだけで、奴の腹は炭団みたいな色なのじゃないのか。で、たぶん殤不患はそういう芯の部分に本能レベルで気がついているから、なし崩し的に一緒に行動してはいても、あんまり友好的じゃない。とっととくたばれ、ぐらいには思ってるんじゃないのかな。

2期ではいよいよ腐れ縁がかまぼこのよに板に貼り付いてしゃーないことになるんだろうけど、もうさあ、おまえなんでついてくんの? ぐらい訊いてもいいと思うよ。

 

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おとといの、倶利伽羅金魚がいた一画なんだけど、イイよねこの胡散臭くてアジアゴシックな、とりあえずなんかの店なんだろうけど何屋なのか全然わからない雰囲気。

自分で何か店を持つとしたら、こういう感じもいいな。何を売ってるのかわからない。客層も雑多過ぎて、どんな人を想定した商いなのかわからない。

 

 

 

その店は、駅前の繁華街の通りから、脇にそれた小路を入ってちょっとのところにありました。

言われなければ、そんな物があることにすら気が付かない。そのぐらいさり気なく、狭い間口に扉が一枚あるっきりです。看板もない、屋号もない。住居の勝手口だと言われても信じてしまいそうな、まあそんな塩梅の、地味な扉です。

その扉をくぐる人間は、何故かこう、どこか人目をはばかるような、それとなくあたりを見回して、それから把手に手をかけて、中へ入るんです。ええ、まるでそうするものだと決められているかのように、一様に揃って。

中へ入ると、まず長い廊下です。暗くて、湿ったような匂いが仄かにして、どんなに静かに歩いても足音が響いて、なんだかむやみに不安になる廊下です。どんつきの扉に着いたときには、どれ程ほっとすることか。

で、やっぱりこれも、看板も屋号もなにもない、ただの扉をあけると、その奥はいきなりなんとも不可思議な部屋でしてね。

紅殻色の壁に、正面にはカウンターがあって、その奥の飾り棚にはよくわからないものが飾られています。珊瑚だの金の瓢箪だの、切子の盃だの、伊万里の皿だの、なんでこんなところにあるのか。部屋全体が薄暗いのもあって、一層いかがわしい雰囲気は濃く、なんとはなしに周囲をうかがっていると、カウンターの奥に吊るされたビーズカーテンの向こうから、おんなが出てきました。

若いのか歳を食っているのか、よくわからないおんなです。背ばかり高くて、髪は短く切っていて、何故だかチャイナ風のチュニックにジーパンを着ていました。

こちらを見てニヤッと笑うと、一見さんだね、とひと言、おんなは低い声で言ってから、カウンターの下から何やら油紙で包んだものを出すと、手招きしてこれを見てみろと言うんです。

意を決したものの、カウンターまでの7歩が、地球の裏側にでも行くような、そのぐらい遠くに思えたものです。

おんなはカウンターの隅に陣取って、小さなグラスで火酒など舐めながら、こちらの様子をいささか愉しげな薄笑いで見ています。

ゆっくりと、油紙に手を伸ばして。包み紙の端に指先が触れるか否か、その刹那に。

 

包の中から、微かにカサリと音がしました。

 

ふと我に返ってみれば、そこは路地に入る手前の、駅前から続く大通り。

もうあの店を訪れることはかなわないでしょう。

なんとなれば、あの瞬間、私はあられもない悲鳴を上げて、来た道を引き返していたからです。

あのとき、あの瞬間、包み紙の中から聞こえたあの音が、私を無上の恐怖に突き落としたのです。

ですから、今となってはもう、あの店が何を商っていたのか、あのおんなは何者なのか、知りたいとは思えど、その術はありません。

あの店は、一体何だったのか。街の生活に疲れた一瞬、垣間見た白昼夢だったのでしょうか。

あの路地に入る勇気を、私は未だに持てずにいます。

 

 

って感じの店。どうすか。いかがわしいでしょう。

この構えにこのスタイルで、ファンシーグッズの店とかだったら、ある意味すげえ落差だよね。

個人的には「アレだろ、入ってるよ」と言ってシガレットチョコを出す店をやりたいです。あかんおくすりの売買みたいな雰囲気で、シガレットチョコ。

 

あ、いかん日付が替わった。ということで、今回はこの辺にしといてやる。

次回には一切期待しないように。