雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

平和のためには共通する認識なり利害なりがないと無理

さあまた明日から仕事だぜ。今日も昼前に起きて飯のあとは、茶の間のテレビでえねっちけBSの昼映画。「野火」やってたんですよ。塚本晋也監督の。まだ観たことがない方、観るなら昼間とか明るいところで、腹が減ってない状態でご覧になる方がいいかも。コンディション次第で悪い方に入りかねない映画なので。あとグロ描写がダメな方は避けられた方がいいかも。大丈夫な方なら、リリー・フランキーがすげえとだけ言っておきます。

とにかく冒頭から終わりまで、ひたすら救いなし希望なし、全編痛い苦しいひもじいつらい、で構成されていて、南方戦線の無間地獄アトモスフィア極限値。観終わってからやっと出てきた俺の言葉は「南はみんな腹減らしてたんだよなあ」。茶の間だから一緒に星海坊主(親父)もいまして、普段はムスメの好きなもんにたいして関心がないのが、この映画については結構ちゃんと観ていて、私の言葉に「補給なんかなかったからな」とうなずいていました。星海坊主は戦時中は小学生、私はまあヲタクなもんで戦国史とか近現代史とか戦史もそれなりに齧ってるので、互いに言わずとも南方戦線の補給の状況の推移も解ってるなと共通認識ができているわけで。

我ながら仲がいいのか悪いのか謎。でもねえか。いいというほどべったりじゃないが、意見が一致する部分があるというだけだな。そうだな、喩えれば安能努版「封神演義」、李靖と三男坊みたいなもんですか。末っ子ナタクは自覚なく暴れて親父の手を焼かせていましたが、おとなになって落ち着いて、やっとちゃんと親父と普通に話ができるようになったわけで、まあ互いに時間経って距離の取り方を飲み込めたから、テキトーなところで付き合えるようになったんですよ。ところでiMacでも漢字辞書は一般常用漢字でないと変換できないのか。くそう。上品にいうとうんこ。

雑種犬さん、子犬の頃はダメでしたが、今はカメラの扱いとクラシックと戦国から近現代に至る戦史とかで割と話が通じるようになったので、星海坊主とはまあ平和に話ができております。他のことはともかく、写真については星海坊主、光画部の写真標語を言ったら「全部合ってる」と言っていたので、そこは信用してる。「世はなべて3分の1」「ピーカン不許可」「頭上の空白は敵」「逆光は勝利」。実際に写真撮ると全部本当のことだよ。

もっとも会話のノリはこんなだがな。

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意見が合うととことん合うが、そこに至るまでがうるさい。

 

何の話をしていたんだったか。

 

とにかく「野火」は、戦争が実際のところいかにサツバツかということをきっちりやってます。芋・煙草の1本とかマッチとか、そんなもんを生きるか死ぬかの切迫感ギリギリで欲しがったり、生死が簡単に逆転したり、たぶんこれを映画館で観てたら、ボーゼンと出てきて打ちのめされてたな。いや、昼間に茶の間で観ててもこれだけ堪えるんだから、しばらくダメだったろうなと思う。

でもたぶん、一度観ておかないとダメな映画だと思うので、まだの方はグロ映像が平気だったら観ておきましょう。ラストシーンが、意味を理解できてしまうときつい。

 

で、そんな映画を観たあとですぐ「ゲーム・オブ・スローンズ」の続きってどうなんだ俺。

とりあえず第一章完走。今は第二章に入ったところです。サンサは生き残るために宮廷で耐え忍び、アリアは北へ帰るために父ちゃんの仲間に助けられ、おとこのこのふりをしてナイトウォッチ候補の隊列に紛れ込み、北壁ではスノウ君が叔父さんの捜索のため調査団の一員として壁の向こうへ出て、南では長男が母ちゃんと合流、2万の軍を率いて決起しています。ブラン君は、馬には乗れるようになったものの、短距離の移動は抱かれてかおぶわれてかなので、お父ちゃんや兄さんの代理で領内の管理。デナーリス=サンは砂漠で苦労してるようですが、第一章ラストで腹の中の子と旦那を亡くしたのと引き換えのようにドラゴンが孵化。エンゲル係数上がってるだろうけど大丈夫なのか(そこかよ)

とりあえず、殺されちゃったサンサのわんこと、止むを得ず逃したアリアのわんこ以外はみんな元気なようですね。いぬは赤子のうちもカワイイだが、でかいいぬもいいぞ。それも賢くてもふらせてくれると尚よし。

うちの近所でシェパード飼ってるお宅があって、そこの先代のいぬはおっとりしたジェントルメンのイケメンで、会うと常にもふらせてくれる子でした。うちの銘犬マルチャン号とも仲よし。いつ会っても物腰穏やかな紳士でした。

でもやっぱり俺的マイベストいぬはマルチャン号。

 

なんて具合にゴチャゴチャ書いてたら、もう10時ですよ早いな。

明日はさすがにもう来月のシフトもできてるだろう。御令嬢は休みの日にもシフト作ったり、何やかや仕事してる熱心なしっかり者の看板娘さんだからのう。なぜ店の若ぇ衆が当たって砕けないのか謎でしかない。追っかけもいるもんな御令嬢。前に配属されてた店の常連さんが、ちょいちょい御令嬢に会いに来るのだ。あとしょっちゅう買い物に来るじーさんもいるし。じーさんもたぶん御令嬢目当てのファン。なのになぜ当たらない。行っとけよ。そしたらちゃんと「ごめんなさい」って言うから御令嬢。←砕けるのが前提。

よし、えー加減明日現実に帰る覚悟をしておこう。まだGOTのオープニング曲が頭に残って離れないけど、一晩寝ればどうにかなるだろう。寝る前に「孤独のグルメ」観て地に足をつけておきます。

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最後におととい貼り忘れた撮れ高。やっぱり逆光は勝利だ。