雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

無為と退屈を猫のように楽しむこの贅沢よ

ああ、旅に出たい。それも、できる限り長く。

ひと月くらい行けたら最高ですね。

そのくらい行けるなら、海外もいいですね。

ビジョンならあるのよ。

ヨーロッパの、田舎の方の温泉にでも高飛びして、ひたすらゴロゴロしていたい。

朝起きて、のんびりと食事して、散歩がてら土産物屋を冷やかして、温泉につかりに行って、午後にはダラダラ昼寝して、夕方辺りに起き出して、夕飯食べに出たと思ったら気づくと呑んでたりする。

そういうユルい旅がいいですね。

夏ならザルツブルクもいいと思うの。

暑いには暑いけど、湿度が低いので過ごしやすいって話だし。

午前中に果物と酒でも買ってきて、宿の部屋の洗面台に水張ってつけて冷やして、気温が上がる午後には昼寝。夕方前に目が覚めたら、呑みながら果物をつまんで、とにかく何もしないで過ごしたい。

台湾でひたすら屋台飯と茶楼と温泉と道観を、こう、リスの檻に入れるおもちゃの回し車っぽく、永遠にクルクル回り続けるのもステキ。

国内でダラダラ過ごせるところってどこだろう。

沖縄とか屋久島、小笠原でしょうかね。

地理条件として隔離されたところへ行かないとダメ、って辺りが、日本って「休む」「余暇」「リフレッシュ」っていう要素が貧弱に思えてしまいますわ。本州の中でそのくらい休もうと思うと、もう京都くらいしか思いつかない。

 

でも、実際にはそこまで長い休みなんて取れないので、せいぜいがところ、一泊二泊の慌ただしい旅行になってしまいます。

そのくらいの手軽な旅で、一番日常から離れられる場所といったらここしかない、という理由から、迷わず京都。

ツイッターでしょっちゅうやりとりする呑み仲間もいますし。

いつ何度行っても、楽しいもんです。

 

国内で長い旅行するなら、憧れのスタイルがあります。

ザックリひと言であらわすなら「金田一耕助式」。

ど田舎の、長逗留大歓迎の温泉場で、ただただゴロゴロしながら、普段はなかなか取り組めない、じっくり腰を据えて読みたい長編小説とか読みたいですね。

人物相関図を作りながら「魔の山」とか「戦争と平和」を読破したいところです。

 

死ぬまでに金持ちの親戚とかから2兆円くらい遺産が入ったら、オリエント急行に乗ってみたい。

ウィーンでニューイヤーコンサートを聴きたい。

ヨーロッパの田舎のシャトーホテルでひと夏過ごしたい。

野望だけはあるの。野望だけは。

 

さあ現実に戻ろう。

2兆円くれる親戚はいなさそうなので、旅に出るだけのお金が貯まるまでは、森見登美彦先生の「四畳半王国見聞録」の四畳半王式に、四畳半に世界を構築し観念の旅へ出よう。

お金では買えない、壮大な規模の旅へ、今こそ飛び出すのです。

まずはどこへ行こうか。