雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

思い出がきれいだなんて誰が認めるかこの野郎

「思い出はいつもきれいだけど」とYUKIは歌っていましたが、きれいな思い出なんてミジンコの毛ほどもない私が、安定の駄文を書く時間が来ましたよ。

前回、体育祭めんどくさかったってことを書きましたが、ホントもう何であんなもんやるのか。10年に1回で充分でしょうに。

文化祭は楽しかったのに。

私、美術部と漫研兼業農家だったから、毎日両方の部室行ったり来たりして、文化祭の展示の支度してたんですよ。当日には、美術部の部員合作がエジプトの壁画モチーフだからってんで、ジプシーの仮装したらむしろアラブ風なフェダイーンよろしくになったりして、その翌日には何でかマフィア風の仮装して客引きしてました。校内を仮装して歩いて、部室の展示見てくれと声をかける訳です。

で。

2日目のマフィア風は、ジャケットにズボンはいて、星海坊主(親父)のネクタイ借りて、黒グラサンに友人提供のソフト帽、小道具として、しじゅう入り浸ってた放送室にあったモデルガンのマシンガン借りて、歩いていたところですね。

まず、部室で着替えたところから、もうアレな展開ではあったんですよ。

後輩達に両腕ホールドされて「先輩はあたしの彼氏だから!」と奪い合いされまして、それを何とか逃れて、勝手知ったる放送室に行って、迷子案内だの各部の展示PRだので仲間が常駐してますから、声かけてマシンガン借りて、校内を歩いていたらですね。同級生の女の子達に出くわしたんですよ。

 

女の子って怖いね。

 

全員、私だと判ったとたんに目の色が変わりましてね。10人弱とはいえ取り囲まれて、きゃあきゃあ黄色い声あげられて、かっこいいカッコイイと言われまして。写真撮ってくれと言われました。ツーショットで。当時から身長高くて、髪も短くしてたから余計ですわ。何がかなしゅうて女2人で写真撮らなくちゃならんのか。そんなことしたらトラウマもんだ。とりあえず部活の展示の客引きで仮装してるから美術部と漫研見てくれ、とだけ言って逃げました。

初日のジプシーはね、校内ウロウロしてたら一般客のアンちゃんがすれ違いざまに「アラブ人がいる!」ってね、うんそうだね。

 

そのアラブ人は数年後、吉祥寺に「キル・ビル」観に行って昼にサンロードのマクドナルドでバーガー鬼ムシャしてたら、アメリカ人男性2名にチラッチラ見られながら「チャイニーズ…Oh…チャイニーズ…」言われましたよ。頭まっかっかでジーパンにスニーカーだったけど、チャイナブラウス着てたんですよ。そのとき。

 

まあ文化祭はね、黒い歴史もあるけど楽しかったんですよ。

でも体育祭はねえ。

冬場なんて体育の授業中は、日向から動かずに光合成してましたから。

そんな具合ですから、とにかく全力で参加するウェイトを減らす方に努力する訳です。

参加するのは総員強制参加の学年種目のみ。

ただし最後の学年では、それすらぶっちぎって一切参加しませんでしたが。

10月末だったかな、それぐらいの時期にやるもんだからあまりに寒くて、丸まって寝てたんですよ。AKかかえて毛布一枚で仮眠とる少年兵のような姿勢で。そうしたら、それを見た親友が「ああ星龍具合悪いのね」と思って、学年種目の始まる時間が来たけど声かけずに行ったもんだから、起きてみればあと2、3種目で閉会。寒くて寝てるうちに体育祭はほぼ終わってました。

 

ほらな。思い出なんてきれいでも何でもないんですよ。

むしろさっさと捨てて、一刻も早く縁を切りたい燃えないゴミみたいなもんです。

まあ、それだけ今現在が、正視に耐えないほどひどいって訳じゃないから、思い出がヘッポコい、もらっても即ゴミにしかならないオブジェみたいな感じになるんだろうけど。

基本的に今現在しか頭の中に引き出しがないので、1年後すら何をしてるのか全く想像できないんですよ。半年後くらいに「おにくおいしい」とか言ってるのぐらいは想像できますが、そこまでが限界。

 

半年後の「おにくおいしい」が限界の雑種犬に、美しい思い出なんてまず無理ですね。

 

ああ、ちなみに漫研の文化祭の展示は「部員全員でのフルカラー合作巨大漫画」でした。