雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ボーナストラック:声の低さは闘う覚悟のあらわれ

声の低いおんな、どう思われますか。

私ですか。めっさ低いです。

しゃべる口調もかなりアレ。両儀式とかブラクラレベッカさんとか、結構それに近いです。

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さすがに仕事中は、接客用のモードですけどね。

んで。

職場に、俺より歳上なんだけど、なんか醸し出す雰囲気が女子な感じの人がいましてね。

めっさいい人なんですよ。

ただ、何かと私にダメ出しがありましてね。

ちょいちょい「だめよー星龍=サンおんなのこなんだからー」とね。言われるんですよ。

でも、女の子ぶっていい方に転んだことが一切ないので、もうそういうのは、ティッシュにくるめて燃えるゴミの日に出しちまったんですよ。

それでね。

その人はしゃべる口調と声のトーンが、もうまるっと女の子。

すげーなオイ俺と見事に真逆じゃねーか。

とか思ったところで、ふと気づいたんですよ。

 

自力で闘うことを納得しているおんなの声って、大概低いよな。

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なんかねえ、職場のカワイイ系の人は、彼ピッピと同居してるそうでして。

極限まで追い込まれたときに守ってもらえるあてがあると、かわいくして保護されやすい感じにしてればいいからね。

一方で、死のうと蘇ろうと自力のみで闘わざるを得ない私は、他人をあてにせずに独りででも闘わないといけない。かわいこぶってる隙に倒されるからね。

今まで何となく、色々な人を観察してきたのを振り返ると、最後に守ってもらえるあてがあったり、自分で闘いたくない女性は、とにかくかわいくしていようとして、口調も声もそんな感じになりがちですね。

外国の人なんかも、その国では女性全般がどんなポジションに属しているのか、それによってかなり違います。

ヨーロッパやアメリカは、男性と対等な、ときに男性よりバリバリ闘える女性がいてもおかしくない文化圏ということもあるのか、声も口調も落ち着いたトーンですが、アジアの女性は声が高いし口調もキラッキラ。あ、中華圏の女性は、男性よりも強くたくましくないと世の中渡っていけないので、あの地域のご婦人方は欧米並みの落ち着き。

この、自分で闘わざるを得ないことを納得しているのか、引き受けているのか否かを、どうあらわしたもんか考えたんですが、見事にこれを端的にあらわす言葉がありました。

島田雅彦の初期の戯曲「ユラリウム」、出逢った踊り子がまだ十代なのに自分よりも年上のようにみえると驚いた主人公の若者が、何故だろうと訊ねると踊り子がその問いに答える言葉です。

 

「誰もあたしを守ってくれないからよ。あたしは留置所に行くにも、病院に行くにも、一人で行かなきゃいけないの」

 

ときに自分すらあてにならないところで闘わざるを得ない以上、いやでもたくましくなりますよ。

少なくとも、私は他人をあてにして生きるよりも、自力で闘う方が性に合ってます。

人の褌で相撲を取るような真似は、人として美しくないしね。