雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

美しき傲然には器も修行も足りないので死を思わずにいられない

仕事してきました。昨日の、小室引退会見で語られた内容があの通りで、いまだにやや混乱しております。若い方は今ひとつピンとこないかと思いますが、TM network直撃世代はたぶん、大なり小なり動揺していると思います。そういうもんです。

あまりに衝撃でかくて、行き帰りの電車内でずっとTM聴いてたもの。それでもどうにも整理がつかなくて、癒しを求めてpixivで御手杵の漫画探したり、御手杵の画像貼ってツイートしたりしてたからね。私ん中では、癒しは御手杵、ケツ叩いて喝入れるのは同田貫が担当してくれてます。無用組ありがとう愛してる。

 

やっぱりねえ、あの状況は過酷にも程があるわ。

病の後遺症だから仕方がないとはいえ、パートナーと生活のことや将来のこと、大人どうしで必要な話ができない。日常のなんてことない会話がすでに噛み合わない。意欲がどんどんなくなる姿を見ざるを得ない。健康だった頃はそれを職業にする程好きだった歌が、鼻歌すら出てこない。

それに加えて自分も闘病していて、もう泣き言を言う気力すら枯れてしまいそうな、そういう状況で、もっと相手と向き合ってあげろとか言えるのは、何も背負ったことのない、背負うべきものも放り捨てて恥じないオールモスト・ヒューマン、人間もどきですよ。姿かたちはヒトではあっても、その中身は、人間の好悪を知ろうとも思わない恥知らず。

「CAROL」と出逢って約30年、その間に、世界はやさしくも美しくもないし、自分は独りで生きているわけではないと知ってしまった身としては、過去にイロイロあったのを見ているとはいえ、今回のこれはもう、責められないし責めてはいかんと思います。人間は弱いし、ときに支えたり支えられたりしないとやっていけないことだってある。それを甘えだと斬って捨てるのは傲慢じゃないのか。

傲慢山の急峻に立つには、それなりの矜持ってものが必要なんだよ。

少なくとも、我こそはと踏ん反り返っているうちは、それに足る器になんて遠く及ばない。

その傲然たる姿勢が自然のものとなって、呼吸をするように傲慢にならない限りはまず無理だし、そうなる頃には俗事などどうでもよくなっているから関わりもしないでしょう。その覚悟もないままに、無闇に傲慢を振りまくのはいただけない。傲然と存在するのにだってリスクはあるのだ。それを引き受ける気がない癖にいいところばかり取るのは、存在として美しくないよ。実がほしいのならまず種をまいて世話をしようぜ。

 

話がずれた。

 

ともあれ、一晩経ってなおボーゼンとする程度には衝撃だったし、ワイドショーなどの黄色報道については、ネットニュースの概要を見るまでもなく噴飯物の的外れで独善的な論調が大半を占めているのは読めたし、もうワイドショーと夕方のニュースショーについては見切りがつきましたね。これからは、キタチョウやロシアの軍事ニュース取り上げるときに、イズムィコ先生がゲスト出演して解説されるのを観るのだけを楽しみにします。

 

ああ。

わかったぞ。

何がこんなに衝撃だったのか。

今トイレ行って戻った瞬間にわかった。

 

そうか。私はこの寂漠から「いずれやってくる死」について感じていたのかもしれない。

想いは山の彼方に。死は肩の後ろに。

「ゾンビ日記」を読んで、心構えを改めてしておこう。うん。