雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

絵はどうにも抑えられないオブセッションとかほとばしる熱いパトスとかがないと物足りない

さあ今日から3連勤だ。

仕事終わって帰り際、通用口の出入りに使うカードキーの行方が不明になりまして、小一時間探したら、散々引っ掻き回したところにあったという、やり場のない殺意。

そんなことはどうでもいいんだ。

帰って風呂入って、あったまりながらネトゲ、と思ったら電話が入って、21日の夜に野暮用が。朝散髪して夕方歯医者に行って、忙しいなオイィィィィィイ!

まあいい。そこと22日の仕事さえ乗り切れば、乙女ちゃんと兼さんに会いに行くツアーだ。

いやもう、見事に「かっこよくて強い」を両立してるからね。兼さんは。

 

今朝はいつもよりはスッと起きられて、ここしばらくギリギリの時間の電車だったのが、1本早いのに乗れたので、明日あさってもこのぐらいのペースで行きたいところです。

何だろう。何がよかったんだろう。寝るタイミングか? それともサムライキャリバー=サンかわいかったから気分よく寝られたのが効いてるのか?

ああ、グリッドマン未見の方がいらっしゃったら要注意です。見た目がカワイイなのはボラー=サンです。サムライキャリバー=サンは存在がカワイイなのですよ。見てくれはダークスーツ着た石川五ヱ門的なアトモスフィア漂ってますが、喋ると受け答えがカワイイヤッターなので、落差にやられないように気をつけてください。

 

あほたれ乱れ咲きな話をしたところで、全く関係ないことを持ってくるぞい。

BSのアート番組見てたら、フェルメール展の特集やってまして、何とはなしに見ていたら、そうかフェルメールって日曜ソバ職人みたいなもんだったのか。本業は代々続いた旅籠の主人だったそうですよ。で、旅籠ヒマだったもんだから副業でソバを打っ……じゃなかった絵を描いて売ってたんだけど、副業もさっぱりさっぱり(さっぱり妖精大量に通過)

そのせいで残ってる作品が少ないことが、今になってむしろありがたがられる要因に。世の中わからねえ。でも本人からすれば、死んで100年200年経ってから騒がれるよりも、むしろ生きてるうちにそこそこ小金稼げてたほうが嬉しかったろうと思うよ! おもうよ!

ちなみにフェルメール展が上野の森美術館、報恩寺展がトーハク平成館、あと星海坊主(親父)がゴニョゴニョ言ってるルーベンス展が国立西洋美術館。あとムンクも来てるし、すげえな上野。今激アツいな。だけど私、フェルメールは確かにうまいとは思うけど、熱狂するほどではない。どちらかというとブリューゲルとかギュスターヴ・モローポール・デルヴォーあたりが好きなんですよ。あとは何だろう、そうだな「神曲」だとか聖ヒエロニムスとか、ルネサンス期の銅版画やリトグラフとか、そういうナニが好きなんですよ。こう、ちょっと毒気があったり薄皮一枚めくると異界が溢れ出す系の。ジョン・テニエルの「アリス」と「スナーク狩り」の挿絵も不穏な匂いがして好きです。日本の絵師だったら、北斎河鍋暁斎。ってどっちも妖怪描かせたら天下一な絵師じゃねえか。一度、笹ノ雪で飯を食ったときに、店内に暁斎の恵比寿を描いた掛け軸が飾ってあるのを見たんだけど、おめでたい画題なのに不穏な程のパワを持ったオーラ発してたからね。アレ、親族の集まりで行ったんじゃなくて単に俺の俺による俺のための食事だったら、あそこで小一時間ただ凝視してただろうことは確か。暁斎はそのレベルの絵師。

パッと見たときに、描き手がどうにも抗えないオブセッションだとかほとばしる熱いパトスとかをぶちまけたような、そういうものを感じられる絵が好きなんですよ。

f:id:bf021hugtlang:20181113221806j:image
f:id:bf021hugtlang:20181113221758j:image
f:id:bf021hugtlang:20181113221810j:image

もうさあ、ブリューゲルなんて、1枚の絵を何時間でも観てられるよね。「ネーデルランドの諺」なんて、誰もここまで観ねえよとかツッコミ入りそうなところまで細かく描いて、更にひとネタぶっ込んでいくからね。

やっぱり、ただテクニックとしてうまいだけでお行儀のいい絵よりも、誰が描いたのか一発でわかる不穏な絵の方がいいな。