体調が今ひとつで昼までゴロゴロしてたぞ。
とりあえず掃除機はかけた。で、あとはずっとどうでしょう観ながらお茶飲んでた。明日はもう少しなんかする。
ゆうべは寝る間際に、そう言えば特命調査に亀甲を送り込んでたんだった、と思ったら「お願いだからちゃんと寝てご主人様! 僕にはこうして待つ時間もご褒美なんだから! 」って言われました。
これ打鍵し終わったら指示出さねば。
いや、いい子なんだよ? ただ、ちょっとあんな感じに仕上がってるだけで。
そりゃあ、たまに廊下だとか道場の床だとかに正座で座って「ご主人様僕を座椅子にしてよ! 何なら太鼓鐘を抱っこして座ってくれてもいいんだよ! 」ってハアハアしてたりもするけど、それだって一つの個性でしょう。ねえ。
ううん、なんかどうにも頭痛が消えない。ゆうべ次郎ちゃんと呑む約束してたのに。
「大丈夫! 酒は逃げないよ! あーでもアタシが呑んじゃうかも! そしたらごめんね! 」
いいよ気にしないで。そしたら次の酒を買ってくればいいの。たぶん明日は回復すると思う。
明日は昼間のうちになんかツマミ買ってこよう。こうやって口実設けて外に出ないと、平気で連休中に一切外に出ないとかあるからね。まじで。ついでにヘパリーゼ買ってこようか。次郎ちゃん何本欲しい?
「じゃあねえ、アタシと兄貴と、日本号と陸奥守と、あーそっか、姐さん呼ぶと同田貫と御手杵も来るだろうから、もういっそ1ダース買っちゃおうか? 」
そだね。人数増えても行き渡るだろうし、そうしようか。
「なんだ、呑みの席でもあるのか」
あ、薬研。
「大将、今日もまだ体調が戻ってねえんだ、今日はやめとけ。━━明日? そうか、それなら多少調子もよくなってるだろう。何なら黄連湯スペシャルでも作っておこうか」
いや普通の黄連湯にしてくれ。変に独創性を出さなくてよろしい。
よし、明日は朝のうちに起きるぞ。そして洗濯して、天気よさそうだからフートンを干して、今日やらなかったことを多少進めて、夜には次郎ちゃんと映画観ながら呑むんだ。
「管理人さん、明日はお忙しそうですね。でしたら今日は薬を飲んで、早くおやすみください。薬研兄さんから鎮痛薬を預かってまいりました」
あら前田君。さすがちっちゃい王子様。どっかのマッド薬剤師の弟とは思えない紳士ぶり!
「こちらの厚手の靴下は乱兄さんから、ブランケットは骨喰兄さんからです」
粟田口はいい子ばかりだねえ…(ホロリ)
「もうすぐ花粉症の季節が始まりますし、おつらいときには遠慮なさらず、僕らを頼ってくださいね」
ありがとう…うちの子になってくれてありがとう前田君…。
くそう薬研め、生理由来の頭痛だと踏んで、姫君の守刀やってたから女性の不調に慣れてる弟を寄越したな。いや、普段は何もないんだけどね、たまに来るんですよ。頭痛。あとそういうの関係なく偏頭痛もたまに来る。
そういう体調の話は、何せ子供からおっさんまで野郎しかいないのであまりしないように気をつけてますが、担当医の薬研と、次郎ちゃんと乱ちゃんとはナチュラルにそういう話ができてしまう私。次郎ちゃんは大人の余裕で受けてくれるし、乱ちゃんは当たり前なノリで聞いてくれる。でもさすがに加州は、こういう話すると困らせそうで不憫なのでしない。
まあ、そんな細かいことはどうでもいい。おかげでちっちゃい紳士に癒されたので、薬飲んで寝ます。
明日は早く起きる。