今日も定時まで仕事してきたぞ。明日はどうか。
明日は帰りにお茶買っておかないとそろそろ危険。忘れるな俺。
「姐さん、もう5年からの付き合いなのにあんまり怒ってるところ見ないけど、お茶がなくなるとピリピリし出すのって、いまだに基準がわからないよなあ」
「にこやかなままあからさまにうろたえる鶯丸とどっこいどっこいってところだな」
などと近侍と補佐は言っておりますが、いや、だってなくなるとダメなんだよ。他の何を飲めと。
今ねえ、ちょっとトレース台買おうか迷ってるんですけどね。カードの月締め切り替わったら、B4かA3で買おうかと考えております。で、3000えん台。そこまでなら出せるギリギリのライン。
もうねえ、いつまでも叔父さんの遺品の原稿用紙を白いままにしてるのももったいないし、どうせならちゃんと使ってしまおうかなと。
金額とサイズに納得いくものが見つかったら、どんなものを描くか考えます。
「どうせ描くなら、うんと雅なものを描いておくれよ。そういうものの方が、姫様がたの情操教育にもいいだろうしね」
「バトルものとかいいんじゃねえのkいや、上品なものの方がいいよな! なあ二代目! 」
あ、日和ったな兼さん。
しかし、まさかそこそこ使いやすそうなトレース台が2000えん3000えんぐらいで買える時代が来るとは。私が学生の頃は、それこそ1万2万とか出さないと買えなかったのに。
まあ、いまだにプロ向けの機材はそのぐらいしますが、素人が使うからね、そこまでのハイエンドは求めない。そこそこ使いやすくて、長く付き合えればそれでいいの。
あ、そういえばペンをどうするか。昔はカブラペン使ってたけど、何使おうか。高橋葉介先生は筆でペン入れしておられるそうだけど、どうせ写真データから線画抽出するからね、のっぺりしてなくて、しっかりスキャンできる濃い線が引ければそれでいいよね。これはまずトレース台が来ないことにはどうしようもないので、実際に入手してから考えよう。
いかん。画材だとか絵を描く道具だとか、うっかり昔を振り返ったら、もうすっかりおじいちゃんじゃないですか。村の古老みたいになってる。
「あっはっは、管理人さん程度の歳でじじいとは片腹痛いな。どれ、真のじじいがどんなものか教えてやろう」
アッハイ間に合ってます三日月相談役。
とりあえず、私が絵を描くスタンスはこれ。
見る人が引かない程度のハプニングを起こしたい。
「とか言って、あんたこれを描くつもりじゃないだろうな」
えー。何でわかった日本号。
「見つけて早々、きのう早速出してきたからな、それに姐さんこういうトンチキなもん好きだろ」
そりゃあ好きだけど。てゆうか、お前のようなジュリアーノ・ジェンマと浮浪雲を足して圧縮したようなおっさんに言われたくない。
「じゃあ博多ならどうだ。━━おーい博多ぁ! 御指名だぞ」
「何ね。俺の指名料は安くはなかとよ」
あ、博多ちゃんならいいよ。かわいいから。
「ようわからんけど、この絵は薬研兄が好きそうなセンスばい」
ああ、あいつ好きそうだよね。こういうシュールなやつ。きのうもそんな話してたけど。弟からもお墨付きが出ちゃったね。
しかし、見るほどにシュールだ。すげえいい加減に作った雑コラみたいで、こういうの嫌いじゃない。
今日は医者行けなかったので、次に行けそうなのは月曜か。早上がりになっちゃったらそのまま行こう。ダメだったら、火曜からまた3連休だから、そこで行くしかないね。この何日かで、起きたときに目がかゆい日も出てきてるから、早めに薬もらっておかないと。
だがまずはお茶だ。明日は何とかお茶を買って帰るぞ。
今までずっと紅茶か中国茶ばっかりだったけど、なんか今、ふと緑茶もあるといいかもしれないと思った(見たことのない勢いで立ち上がる鶯丸)(「どうした鶯丸! 落ち着け! 何があった! まずは俺に話してくれ! 」)(まずはお前が落ち着けドン包平)
中国茶用の急須はあるんだけど、こいつで緑茶淹れても問題ないんだろうか。ないなら茶葉買ってみるかな。
今朝もまた疲れる夢見て目が覚めたので、これで2日連続、覚醒段階ですでに疲れてることに。いかん。今日は早く寝よう。
「なあ君、子守唄歌ってやろうか」
「絵本読み聞かせばしちゃろうか姐さん」
鶴は黙っとれ。あとむっちゃんは遠慮しておく。
なんかこれ以上起きてると、暇な奴らが一発芸しに来そうなので、さっさと寝ます。
明日こそ清々しい目覚めを。