雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

時代劇作るならまずは審神者を納得させるところから始めなされ

今日は見事に何もしてません。休みだからね。ただし明日は仕事だ。

きのうはまさか下宿男士の大人組が裸族になっていたとは思いもよりませんでしたが、世の中って何が起こるかわからない。実にスリリングですね。

うちではさっき大河ドラマの最終回見ておりましたが、ねえせめて今持ってる太刀が誰なのかわかるように映してくれんものか。

時代劇見ていて、もしかして自分もちょっと登場するのかしらとドキドキしてたのに肩透かし食って落ち込む、そんなうちの子たちをこれ以上見たくないんだよ。審神者は。

親御さん(刀匠と前の持ち主)から預かってる大事なお子さんだからね、できるだけ伸び伸び過ごしてもらいたいの。とはいえ裸族になられても困るのだが。

 

しかし、今回の大河ドラマ、個人的にはつまらなかった。何で戦国のバーバリアンな時代にだな、現代の倫理観とか価値観を持ち込むの。それやられると白けるんですわ。案の定、ミッチーが主人公だというのに、しやくそ(三日月「市役所と言いたいようだなあ」)の土木課長みたいな、真面目しか能がない堅物になっちゃって、ドリフの惟任みたいな、本来持ってる変質者ナイズな部分が去勢されちゃって、毒にも薬にもならなかったなと。もっと長所出していこ? 爪痕残していけよ。

最後は薬研も出してくれなかったし、どういうことだえねっちけ大河ドラマ制作チーム。桶狭間で「僕、登場シーンあるんですかね」と内心楽しみにしてた宗三のドキドキを返せ。あのあと、弟の花舞台が削られて江雪さんがあからさまに落胆してたんだからな。

ミッチー主人公でやった今シーズンの見どころですか? 強いて挙げるなら、芦田愛菜ちゃんのたまさんがお嫁に行って、旦那と義父と一緒に実家に顔出したシーンで「忠興様は行李に入れて常に連れて歩きたいとおっしゃいます」なんて言ってたところで、なんともむず痒そうな顔になった歌仙さんですかね。

「それはドラマが云々じゃないだろう」

いや、続きがあるの。でね、その隣で、歌仙さんの顔を見た兼さんが衝撃を受けてこんな顔になってたの。

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「和泉…あの子はまったく…」

で、更にその様子を見ながら堀川が、こんなピュアな兼さんは僕が育てました! 的にテカテカしてたの。

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もうこんな感じのドヤ顔で。

もうね、管理人さん、それを見てるだけで、なんか大河ドラマでの君らへのええ加減な扱いとか、一瞬どうでもよくなった。この光景を見るためのお膳立てでしかなくなったからね。

「姐さんはまっこと、わしらのことばかりじゃの。そこまで大事に思われゆうんは、何じゃこそばゆいのう」

えー、むっちゃん、そんなにか? とりあえず、現時点で好きな時代劇を挙げろって言われたら、杵君を活躍させてくれた「引越し大名」と、千石が隙あらば刀自慢する「三匹が斬る」だな。

「管理人さん、それ、単に御手杵さんと同田貫さんがお気に入りってだけじゃないの? 何せ近侍だものね」

何をおっしゃる乱ちゃん。そんなことはないよ。これで、君たちの誰か一振りでもきちんと物語に登場させる時代劇が今後出てくれば、当然ここに加わるよ。でも今のところないからね。他に。そういう作品が。

「てゆうか『三匹が斬る』は、単に君が役所広司ファンってだけの話じゃないのか? 」

何ニヤニヤしてるんすか鶴さん。そりゃあ嫌いじゃないけど、それが理由ではないよ。

前にも言ったと思うけど、歴史上の人物をこれだけの長期にわたって取りあげるなら、いつどこで何をした、だけでなく、どんなものを好んで日常どんな道具や武具を持ち、どんな趣味があって、という、人となりを見せることも大事だろうと思うんですよ。現代もので例えるなら、押井監督が実写作品を撮るときに「四畳半を物で一杯にしてごらん」と大道具小道具のチームに指示を出す、あれです。その部屋を使っている登場人物がどんな人間なのか、置いてあるものを見れば観客には伝わるの。そういうことをやるには、道具や衣服でまず具象化して見せるのが一番で、時代物でやるなら武具、刀剣だって重要なキーの一つになるんですよ。

あんなに毎年時代劇作ってるチームが、何でそこを疎かにするのか。

あと、身なりとセットが小綺麗すぎる。もっと汚しなはれ。特に三河衆周りは。

台詞回しと対人関係だけで語らせるな。橋田壽賀子じゃねえんだ、人物の描き方をもっと模索してけよ。同じ1年スパンで放送してる戦隊ヒーローの方が、その部分を手抜きせずしっかりやってるぜ。ニチ朝から学べ。

 

さて、明日は仕事だからね、もう寝るよ。

「そっかー、じゃあ姐さん、明日は短パンと半袖の支度忘れるなよー」

待て杵君。管理人さん呑みの二次会は出ないからね。裸族に囲まれて酒呑むとか恐怖でしかないわ。

「いやーいやいやいや、二次会はまだいい方ですよ。ねえ鶴丸さん」

どういうことだ鯰尾。

「三次会は全裸が参加条件だ。どうだ二次会のほうがまだましだろう。驚いたか」

聞かなきゃよかった。

もう君らほんと、戦闘単位というより下宿のノリになっちゃったね。まあ最初に下宿屋だって言い出したの管理人さんだけどさ! 変に殺意ギトギトでいられるよりはずっと気楽そうでいいけどさ!

明日呑み会やるかやらないかはあとでな。まずは仕事だ。

帰りに医者に寄れそうだったら、花粉症の薬をもらってこよう。