雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

くたびれた喫茶店はたまに見かけると入ってみたくてしゃーないのだが

仕事してきた。なんかもう、毎度同じ始まり方ですがね、まさか「無限に広がる大宇宙」とか、ギャグ漫画日和の聖徳太子みたいなツカミだと困惑する人もいるだろうから仕方ない。

昨日はまさかナローケーズが閉店してるとは思わないから、肩透かし感半端なかったですがね、昭和丸出しな、お茶1杯で長っ尻出来るような喫茶店が大好きなんだけど、そういう店って今どこにあるんでしょうね。とりあえず隣駅の駅前の花屋、の2階にあるのは知ってる。なかなかの穴場でしてね、一旦花屋に入って、店の中の階段で上に行くんですよ。だからお茶しばきながら植物の香りに包まれているわけで、私は花とかそんなに嫌いじゃないから平気だけど、苦手な人はおそらく耐えられないと思います。

その昔、聖地・立川の駅前再開発が始まる前には、駅の目の前にいい喫茶店があって、薄暗い店内で先輩や仲間と薄い本や原稿のやりとりをしたものです。

もうああいう店は流行らないのかしら。

「と、管理人さんが落胆されていました」

「ふん、それは困ったな」

「よし、平野、管理人さんに『レトロ喫茶 縁側』があると声をかけてくるといい」

「おい鶯丸。ただ縁側で茶を飲むだけのどこがレトロなんだ」

「俺達は古備前だろう。レトロな太刀が給仕をする喫茶だ」

「茶を淹れるのはお前でなく平野だがな。というか、誘うのならお前も何かしたらどうだ」

「では大包平小ネタ120発でどうだ。お前の言動が面白かった瞬間だけを選りすぐった、珠玉の小ネタ集だ」

「絶対やめろ」

うわ古備前めんどくせえ。

「なんか管理人さんがさあ、茶店が閉まってたってがっかりしててさ」

「あの人、古くさーい店大好きだもんねえ」

「静かに読書をし、書き物ができる店は貴重ですからね」

「でもよ、いうたら姐さん、イズムィコ先生のロシア軍事研究書とか、女学生が銃ばかすか撃つ漫画とか、でけえロボットが戦ってる漫画とか、そういうもんばっかり読んでるんだろ」

「なんだよ日本号、管理人さんの好きなもんにケチつけるのかよ」

「お前、極めたら変わったなー」

「だって、管理人さんさ、俺と顔合わせると、修行に行く前の、俺が本丸に来たばっかりの頃からずーっと、必ず言うんだよ。ゆきちゃんは強い子だね、いい子だね優しいね、うちの子になってくれてありがとうね、ってさあ。あんなダメダメで酒ばっか呑んでた俺に、そんなこと言ってくれて大事にしてくれてさ、強くなって応えるしかないだろ、そんなの」

「ゆきちゃん、ほんとしっかりしたよねえ。甘酒も適量で切り上げられるようになったし」

あ、なんかほっこり。今日は邪魔しちゃダメだ。

管理人さんはクールに去るぜ。

 

とにかくね、古くて薄暗くて静かで、そこそこいいお茶を飲ませてくれる喫茶店が好きなんですよ。ケーキとかも別に、流行りの甘物とか出てこなくていいんだ。ど定番のケーキとかプリンとか、そんなもんでいい。音楽も小洒落たものじゃなくていいの。クラシックとかシャンソンでいい。ああ、シャンソン喫茶とかまだあるのかしら。あるなら行きたい。

「そうですね、そんな落ち着いた空間があるなら俺も行きたいです」

どうした大番頭。死相が出てるぞ。

「ゆうべは9月分の収支報告やら事務処理やら、日付が変わる前にどうにか政府窓口へメール送信が間に合ったものの、他の全てを犠牲にしての結果だったもので、あとの片付けで時間を取られまして」

何時に寝たの。

「確か4時を回ってはいたかと。博多は9時には寝かせまして、あとは俺と松井と長義、堀川と長曽祢、籠手切が手伝ってくれまして、どうにか」

お前明日は休みなさい。明日から3日連休。

「すみません、ではお言葉に甘えて」

とりあえず博多ちゃんと小夜ちゃんあっ君の3振りに見てもらうか。

 

ということでね、また古い喫茶店の開拓しないと。

「え、ええと、あの、か、管理人さん、虎君喫茶が、明日開店です」

え。虎君の喫茶? ということは、

「店長は、ぼく、です」

ううーん、そんなの行くしかないよね! 開店祝い用意しなくちゃね!

よし、これであと2日仕事できる。ありがとう五虎ちゃん!

なんだか今日は異様にねむみがすごいですが、フートン出して寝る支度しよう。

あ、薬が終わるから次の休みにはまた呼吸器科行かなくては。

そういえば古い喫茶店、聖地・立川の駅からちょっと歩いたところに、気になる店があるんだった。今度行ってみるか。