仕事してきたぞい。
なんかもう疲れてるのですぐ寝ていいか。なあ。
飯を食っていたら2階の廊下の電灯がどうこうと、俺が管理してないからわからないことをしつこく訊かれ、答えようにも答えられるほどの材料持ってねえと言っているのに同じことを何度も訊かれ、いいかげん頭にきたので、あえて確認した上で「今こうして確認してわかったことしか答えられねえからこれ以上何も訊くな粛清するぞくどい」とだけ返しておきましたが、俺が把握できているのは自分の使ってる部屋の中だけだ。その外は管轄外だから何も答えられんし答える気もない。知りもしないことは語れねえんじゃ。
と、ポプ子ばりに荒れてみたところで、いかん、疲れてるな。
なんかもう、近場でいいから旅に出てみたい。2泊くらいしたいところだけど、それをやるにはやっぱり連休とって、更に休み前に仕事上がりで直行するくらいでないと無理だろう。もうこの際1泊でもいい。休み前に仕事から直行で、行くなら奥多摩とか檜原あたりになっちゃうんだろうけど、温泉出るところがあるなら行きたい。
もうね、飯はコロナからこっち胃が縮んじまったので、軽いもんでいい。とにかくどこでもいいから日常とは違う場所で1泊2泊くらいしたい。
「おい鶯丸、管理人さんが相当疲れてるようだぞ」
「そのようだな。おまけに年末が近いからな、休みを取るのも憚られる分追い込みがかかっているようだな」
「僕にできるのはお茶を入れて差し上げることくらい、他にもっといろいろできることがあったらいいのに」
「平野はただそこにいるだけで管理人さんは勝手に癒される。むしろ今のこのままがベストだろう」
「平野の淹れる茶はうまいからな」
お三人さんはそこで何してるんですか。
タブレットアーム導入でiMacの周りを配置換えしてみたところが、やっぱり目の前にシートマスクの箱があると、毎晩何となく顔に貼っちゃうから不思議。メラノCCも何となく塗っちゃうから不思議。
「あのね管理人さん」
うん? 何かな乱ちゃん。ううーん今日もかわいいねえ。
「あのね、かわいいは作れるっていうけど、作れるんじゃなくって、作るんだよ」
うん?
「作るの」
「乱いいこと言うじゃん! そうだよ、管理人さん、かわいいは作れるから作るんじゃなくって、とにかく作るんだよ! 」
え、そんな脳筋な。
「そうだそうだー! かわいくなっちゃったもん勝ちだよ! しのごの言わずになっとけー! 」
うーん、管理人さん、かわいいは別に目指してないんだ。うちの子たちがかわいければそれで満足。なりたいのはむしろ、あれだ。
たいたんぱー!
「まーたわけわからんこと言ってるな姐御は」
「かわいいは目指してないって、カックイイとか言うのかと思ったらそうきたか」
通りすがりに冷静な評価を下さないで。
「そりゃあ管理人さんはカックイイ路線は目指さないだろ、毎日カックイイ刀を見てるもんな」
「え、誰のこと。もしかして鶴さんのこと? それとも光坊? 伽羅坊か貞坊? 」
「何言ってるんだよ鶴さん。俺に決まってんだろー。何て言ったって俺には愛染明王の加護があるんだぜ? 」
そう! その通り! 愛染カックイイ!
「でも俺、主はマルチプルタイタンパーより今の管理人さんの方がいいな」
まあ。そんなこと言われたら、管理人さんがんばっちゃうよ。
明日は早い時間の出勤だからな、帰りに接骨院寄れるんですよ。
ああ、昼の休憩のタイミングでポテチでも買って帰るかな。
今日はもう大人しく寝よう。右目のまぶたの痙攣もまだ不意に戻ってきちまうし。朝早いし。
明日は帰ったら、体力が続くまで鎌倉殿を観る祭りでもやるかな。
まずは今日はもう寝ちまいます。何もしてないけど疲れた。