仕事して帰りに万屋本舗のランチトートの支払いして、100均でプラダン買ってきました。
この前試作したカメラバッグインナーが、どうも実際に使用すると接着が剥がれてばらけるので、構造を変えていこうと思って一部パーツ作り直し。
「高倉健より不器用なあんたが、また自分で作るのか」
いいだろうがよ。だって欲しい形状のものが売ってないんだから。あと買い出しに付き合ってくれてありがとうよ!
「そこまでご主人様に手をかけてもらえるなんて! ああ、羨ましい! 僕もご主人様のお手ずから、虐げていただきたい! 」
え。亀甲はほら、いい子だから…あんまりひどいことをするのは、なんか気が引ける。せいぜい縛り上げて座敷に放置して、目もくれずに蕎麦打つとか、そんな程度だよ。
「前にそんなすけべなビデオあったな」
大倶利伽羅、詳しいな。
「俺じゃない、国永だ。話題になってた当時にゲラゲラ笑いながら、これのどこが助平なのかさっぱりわからんとか言っていた」
うん、前衛的すぎて私もわからん。
「すごく高度なお遊びだよね! 」
あ、こういうのがいいんだ。じゃあ亀甲、こう、後ろ手に両手の親指と、正座させて両足の親指を結束バンドで固定して、そのまま放置して私は書類仕事を。
「ああ、そそそそそそそそんないいいいいいけないよ! ごご主人様はあはあ」
で、今日はさっきちょっと、カメラバッグインナーの仕立て直ししたんですがね。
流用する側面用のパーツとプラダン。
側面パーツはちょっと天地を削って出っ張りを作った。
採寸してカット。養生テープで番号振ってあるのは、どこを対応させてるのかわかりやすくするため。天井と底面を変更して、抜き穴を作って、側面パーツの出っ張りをはめ込む式で仕立ててみた。これだと、単純に接着させてるよりはいいんじゃないか。
「人の子が学校の授業で作る工作みたいだね」
ああそうさ! 図画工作の授業クオリティさ! だがどうせ俺しか見ない、俺の鞄の中にしこむカメラバッグ用のインナーなんだから、壊れなくてちゃんと用を成せばそれでいいんだよ!
それにな、歌仙さんや。いいかな、あまり複雑でない工程で実用に耐えるものを作れれば、例えば短刀ちゃんたちに作り方を教えて楽しくみんなで一緒に作ったりできるぞ。
「それはいいね! そうしたらお小夜も、友達と一緒に楽しく作れるね」
歌仙さんも作り方覚えれば一緒に作れるぞ。小夜ちゃんと。
「やあ、それはすてきだね! 実にすてきだ! 」
本当にさあ、歌仙さんはあれな。小夜ちゃんが絡むとすぐ意見を変えるよね。
「お小夜はね、細川様のお屋敷で生まれたての僕に、いろいろなことを教えてくれた先生なんだよ。人間だって尊敬する人のちょっとした言葉で、何かが変わったりすることがあるだろう? 」
わからなくはない。
なんていい話をしてるすぐ脇で、どうした長谷部。
「今日から月末進行が始まりましたよ管理人さん」
経費の計上か。
「粟田口や左文字、それから来や御神刀兄弟みたいな、几帳面で真面目な奴がいる刀派は早々と提出してくれるんですがね。そうでないと、こちらから申請書を受け取りに行かないと出てこないんですよ。具体的には日本号とか日本号とか三条とか五条とか日本号とか」
日本号3回言った。
「陸奥は元の主人の生家がかつては商家だったというのもあって、金の出納についてはきっちりしてましてね、意外とすぐに提出してくれるんで楽なんですが、御手杵に同田貫、それから鶴丸はせっつかないと出てこないんですよ」
なんか、ごめんな…近侍と補佐が揃ってテケトーで…。
「とりあえず、几帳面な奴と脇差が身近にいる連中は提出が意外と早いです」
苦労してんな。
「あと毎月言ってるのに改まらないのが、必要な消耗品の経費請求のための書類だと言ってるのに、完全に趣味で買っている茶葉のレシート貼り付けて持ってくる鶯丸」
本当苦労してんな! うぐやんには私からも言っておく!
「よろしくお願いいたします」
なんか見てられないくらい顔色が70になってるから、リンパマッサージしてやろう。
さて、明日はしばらくぶりに出勤早いんだった。
今日はもうフートン出して寝ます。
「では、かわいい小動物をカイロがわりに抱いて寝るのはいかがでしょうか」
こんのすけは、なあ。かわいいけどさあ、夜中に油揚げの夢見て人の寝巻きしゃぶらなければ、なあ。ということで狐ベッドでおやすみなされ。
今日の懐当番は謙信君ですよ。起こさないように静かに寝る支度しよう。
さてフートン出すか。