仕事してきた。帰りに本屋に寄って「デストロ016」3巻買ってきたのだが、なんかもう毎度のことながらカワイイしかなかった。
で、うちへ帰れば今日も部屋が暑い。
「管理人さん、大変」
あらどうしたの小夜ちゃん。自分のかわいさに開眼しちゃった?
「僕はそんなかわいくないですよ」
「お小夜がかわいいのは当然の事実以前のことでしょうに」
「私の弟たちは皆かわいいですからね」
で、お兄さんたちはちょっとお口チャックな。どうしたのかな小夜ちゃん。
「これ、見てください」
この新芽のことかな。
「それもそうだけど、こっちです」
どれどれー?
ファッ?
「この前根っこがちょっと出始めたのかなと思ったら、脇から赤ちゃんが出てきました」
まじか。
「どうだ驚いただろう。俺も驚いた」
驚いた。
おそろしい…。多肉ってこんなんなるのかよ…。
「こんなに簡単に増えちまうのかよ。いつだったか、君羽衣ジャスミン増やせないかって言って挿し枝したことがあったけど、あのときの苦労が何だったのかと思うくらい力抜けるよな」
おそろしい子!
「って慄きながらマンヂウ食ってるのもどうなんだろうな」
おマンヂウおいしいお。
で、最近やっとわかってきた。多肉は肥料とかいらない。水の管理と日当たりだけを考えればいい。
私がやったのは、ただただ水が切れたらやって放置だもの。あとは窓際に置いてレースカーテン越しで日を当てるのみ。
これな。この状態。
左下の蜂蜜ボトル再利用の水差しで水やって、水やりセンサーの色が白く戻ったらまたやる、この程度。肥料は一切やってない。葉っぱから子が取れつつあるのだって、
こうだからね。水皿に置いて、多肉用の用土使ってるから色が白くなったら霧吹きで水かけてるだけで、他は一切何もしてない。
「おい、姐さん君、現場猫みたいになってるぞ」
どうしてこんなになるまで放っておいたんですか。
まあ、ひとまずこれで、何となくだけど多肉植物とどう付き合えばいいのかはわかってきた。どうも小さい株は小さいままでおくこともできるようなので、今見事に緑一色なのでね、あと1株だけ、赤いのとか紫っぽいのとか、変化つけて育ててみるのもいいかなと。ちっちゃい苗ならさほど場所は取らないだろう。で、今3鉢あるこいつらと共に、なんかお菓子の缶とかそれっぽい長細い容器に据えて、水やりセンサーをぶっ刺して、行けるだろう、なあ。ガハハハハ。
「土建屋のオヤジみたいなガハハ笑いはやめろって。仮にもおなごだろう君」
おなごの前に審神者なのだが。
と言うことで、明日は仕事帰りにまたホムセン行ってみるか。いいのがあったら買って帰る。とりあえずホムセンで、いい苗があったらラテックスの手袋と一緒に買っておくか。水やりセンサーは来月入ったら即ポチる。手袋は植え替えとか土いじるときにあると便利と知った。
まあねえ、苗もお高いやつとかをきれいに育てられれば言うことないんだろうけど、そういうお高いやつは増やしにくくて難しいんだ。私が鼻ほじりながら育てるなら、ホムセンで手に入る小銭で買えるくらいのもので十分。それで値段以上に楽しめるんだから、むしろお得だろう。私がやりたいのはコレクションじゃなくて、育てる体験だからなあ。
「なあ、管理人さんが審神者の仕事についたのってもしかして、イケメンコレクションじゃなくて、こういうことなのかにゃ? 」
そうそれ。軍団は率いてこそだろ。あと軍団は立ち向かってこそ。
世の中にはイケメンコレクションがやりたくて審神者になる人もいるみたいだけどね。私はやっぱり軍団率いて軍団に立ち向かいたい。
「誰だ、こんなやばい人間を審神者にしようとか思った政府の役人! 誰にゃ! 」
「諦めろ南泉、姐さんはどう転んでも残念な薩摩兵子だ」
「そりゃあ御手杵と同田貫が敵の首持って帰ってきても、スタンディングオベーションで出迎えるはずだにゃ」
こんな管理人さんは、嫌いかな?
「僕は好きです」
ありがとう小夜ちゃん! いい子!
ということでね、明日はまたホムセンに行っておくかな。
日曜は明日いい苗が見つかるかどうか、それ次第ですが、見つかったら朝のうちに植え替えて、午後は部屋を片付けて遠征のルート決めして打鍵して、のんびり過ごそう。ああ、来月にはベランダ掃除用にホウキとちりとり買うか。
何となく方針が定まったところで、そろそろフートン出して寝る支度しておこう。