仕事して残業してきた。明日は接骨院行って呼吸器科に行くので、たい焼き買ってきたのであった。
とにかく午前中に終わらせられるなら全部済ませたいので、早く起きてとっとと行ってくるつもりでおります。またしてもやたらと暑くなるらしいので、午後は家の中でダラダラしたい。
湿度ばかり高くて、仕事中にすでに汗がすげえことになっておりまして、帰ってからもう全身丸洗いしてるよね。
「え、丸洗いって、なんだかわんこでも洗ってるようだよね。それならご主人様、僕を乱暴に丸洗いしてくださると嬉しいな! こう、いきなり水をぶっかけて、デッキブラシとかでガシガシ洗ってまた水ぶっかけて、それでご主人様が『見すぼらしい犬ね』っておっしゃってくだされば最高のご褒美だよ! 」
自分で風呂に入ってきなさい。なんで私がそんな、R・田中一郎君を洗うような真似を。
「だって僕はご主人様の犬だから」
お前は犬じゃなくて打刀でしょうに。
「ダメかあ」
うちはこんのすけだって風呂に入れて洗ってるのに、お前をそんな野晒しで洗うようなやり方で洗うわけないでしょう。畑仕事終わった後の農具じゃないんだから。
さて、今日はね、アレよ。
本屋から電話きて、入荷したので取り置きしてます、だそうですよ。
こいつ。
やったぜ初版だぜ金色だぜ!
いいですよマジック・リアリズム。現在日本に住んでそこそこの暮らしをしてると「嘘だろ」としか思えないような描写がこれでもかこれでもかと襲いくる。で、読んでるとあまりにその手の描写が押し寄せるので、なんかもうだんだん「そうなのか」「これが当たり前なんだな」とナチュラルに受け止めているから不思議。軽めの洗脳でもされているような感じっていうと不穏当かも知らんけど、そのくらいのサブリミナル感はある。
同じガルシア・マルケスの短編「エレンディラ」なんて、冒頭でお屋敷が火事になる理由が「蝋燭の火で」丸焼けですよ。うん、まあなるんだろうけど。なるんだろうけど。火は気をつけにゃならん。わかる。だが一瞬脳内によぎるのは、ニンジャスレイヤーの「安普請か! 」なんだ。
違うとわかってるし、火はよくよく気をつけなくてはいかんのもよくわかってるが、どうしても一瞬思い出すの。
「雅じゃないなあ。もう少し和泉の情操教育のことも考えてもらえると嬉しいね」
兼さんは幾つなのかい。そんな、ベイビーでもあるまいに。
「君もね、もう少し趣のある、いいものをあの子に見せるように心がけておくれ」
いいものってどんなんですか。
「そうだね、たとえば映画でいうなら、君が昔偶然、DVDが出ると知って発売早々に買った『アマデウス』だとか、ケネス・ブラナーがモーツァルトのスコアだけを使った『魔笛』だとか、そういう名作を見せてやって欲しいね」
名作映画というなら、それでは今夜あたり「田園に死す」を。
「やめなさい。あれは見応えがあると僕も認めるが、あの子にはまだ早い」
もう短刀ちっちゃい子組と一緒に「パディントン」とか「ロバと王女」見せてるのが一番安全かもしれん。
なんかもう今日は疲れたので、明日の診察の支度して薬飲んで、古畑任三郎の沢口靖子回観て寝るか。
お薬手帳出しておかないとな。