仕事して接骨院行ってきたので、岩下の新生姜をぶんぶんチョッパーの刑に処したのであった。これで奴は更にうまみを増す…。
西洋美術館の写本展、いつ行こうかなとぼんやり考えていたら、気がつけば明日行くことにしてしまっていた。なぜ。
とりあえず今日は泡の出る茶色いやつを呑んで寝て、スパッと起きて行ってくるか。
次の水曜の休みで鉢を洗ってベランダ掃除しよう。
最近は泡の出る茶色いやつ呑みながら「巷説百物語」シリーズを読み返しておりますが、世間の人々は酒呑みながら何してるんだろう。
「ねえみんななんだと思う? 」
「人間が酒呑むときに何してるのかって、なあ」
「姐さんが読んでる漫画だと、酒場で撃ち合いが始まってたぜ」
「サザエさんの御一家では、お酒を呑みながら波平さんとマスオさんが日頃のあれこれを語り合っていましたね」
「映画だと、きれいなおねえさんをナンパしたりするよな」
「お前ら静かにしろ。今月はお盆進行で、さっきやっと仕事が片付いて寝るところなんだ。主計局の安眠を守ろうと思え。特に日本号」
「なんで俺を名指し」
「黙れ。毎月毎月、何度も尻を叩かれて、秘蔵の酒瓶を全部叩き割ると脅されてやっとレシート及び領収書を出してくるお前に、異議を唱える資格はない」
「日本号、もうちょっと協力してやれよ」
「不動にまで言われているではないか。正三位の位持ちとか抜かすくらいなら、その位に恥じない行動を心がけろ」
「クゥーン…」
「長谷部ちゃんはビシッというねえ。でもさ、人間がお酒呑みながらすることっていうと、女の子と会話を楽しんだり歌ったりするんじゃないのかねえ」
つまりこう?
「管理人さん、なんで3分の2がうんことか便所ネタなんだよ」
それはスナックバス江だからだよ。
「なんか、管理人さんと鯰尾の会話みたいだな。あいついっつも馬のうんこの話するもんな」
あ、太郎ちゃん、あの、ごめんな、品のない方向にハンドル切っちゃったけど、軌道修正するから!
「人間がお酒を呑むときは、ざっくばらんになんでも話せる仲間と楽しむのですね。興味深い」
ああ、いい子! そうだった太郎ちゃんピュアないい子だった!
「アタシは? 」
次郎ちゃんはかわいくていい子。ゆきちゃんは頼もしくていい子。
「正三位は? 」
お前はなんか酒焼けしてる。日曜日の府中本町にいそう。
「ひーどーいー」
「さすが管理人さん、俺たちのことをこんなにもわかってくださっている」
「感心すんな長谷部ばーか。とっとと寝ろよお前」
「バカと言う方がバカだと管理人さんが以前おっしゃっていた。と言うことはバカはお前の方ということになるな? 天に唾するとはこういうことを言うのか」
ほんと長谷部は日本号には容赦ないな。ああ、次郎ちゃん、なんか寝酒を見繕ってやって。
「はーい。それじゃあ、日頃がんばる長谷部ちゃんに、次郎ちゃんから心を込めてこれ! 」
「なんだこれは。──ぶっはあ! なんだこりゃ! 」
太陽に吼えてるな。
「次郎ちゃん特製赤割りだよ! 焼酎を赤玉ポートワインで割った、天国気分間違いなしの一杯だよ! 」
「ときどき管理人さんが召し上がっている、あれか! 酒で酒を割るのか。なんて飛び道具だ」
長谷部もっと呑む?
「いや、やめておきます。明日は博多に、政府から通達があった大規模作戦とやらの経費の試算を出させる予定ですので。部隊編成案や装備、作戦によって何をどれだけ必要とするのか、作戦部の鶴丸と鯰尾、装備部の南海太郎、医局の薬研も交えて叩きを出しておく予定です」
管理人さんも参加しようか? 出かけるからリモートだけど。
「まず俺たちで予算を仮組して、書面でご確認いただけますでしょうか。まだ仮試算の段階です。管理人さんのお時間を奪うのはどうにも気が引けます」
そんな気を遣うなよう。まあ、そんなら本チャンの予算会議は出るから。な。
「御意」
あ、日本号が寝ている。
「難しい話始まったからな」
ちょ、次郎ちゃん、白ペンと黒のマジックあったよね。かして。あんがと、そしたらこれをこうして。
「ぶっは」
「まぶたに目玉描いてる」
「ぱっちりした目ですね、愛らしい」
「管理人さん、写真を撮ってやりましょう。こいつにはいい薬です」
明日の朝までこのまんまにしとこう。
ということで、明日の支度して泡の出る茶色いやつ呑みます。
明日はデジイチ、50ミリの方だけでいいかな。