仕事してきた。明日あさって仕事すると休みなので、そこでモロモロ片付けたりしないとな。主に遠征の荷物。さっき一度洗濯したが、明日は遠征中の汚れ物を洗濯してしまいたいので、まずはそこから。
あとなあ、出発したところでキャリーのタイヤ、ゴム割れて外れちまってホイールだけになってるから、それを修理頼まないと。湯治に間に合うように今年中に行っておかないとな。
だが、どうもタイヤの部分の形が変わってるので、これメーカーの委託とかでやってる修理屋に持ち込まないとダメなやつかもしれん。
あとで調べておくか。
さて、これで今年のでかい遠征は終わったわけだが、それでも日帰りで行ける場所にはいきたい。まず結城。あと鎌倉。深大寺。
そうだな、来月に結城行こう。パフェ食べたい。あと「真景累ヶ淵」を踏まえてもういっぺん弘経寺に行きたい。たぶん気温も落ち着くだろうから、歩きやすくなってるはず。
「うちの姐さんは旅が好きだよなあ」
「よかよか。本丸の資金とは別腹でやってくれとるけん、問題なか」
「加州から聞いたぞ。遠征中、あなたはジャージで外を歩こうとしたそうじゃないか。仮にも虎徹を名乗るなら、いや、源清麿の真作であるのなら、もう少しきちんとした身なりを心がけてくれなくては困る。まったく、浦島と一緒にあなたの服を見立てていて正解だったね」
「その節は誠に、その、」
「陸奥守が自分の荷物に一緒に入れてくれたんだ。あとでお礼に行かないと」
「道理で、妙に手回しよく安さだと堀川が俺の服を持ってきたと思った」
「土佐刀と新撰組とは、ホテルの部屋が隣同士だったんだろう。念の為と思って頼んでおいたんだ。陸奥は快く引き受けてくれたよ」
お、ハッチどうした。
「いいかい管理人さん。あなたも旅先での服装は、いつも以上に気をつけて身なりを整えるんだよ。せっかくの旅なんだ、畑や厩の仕事を手伝ったりしなくていいんだよ。それなら普段できないおしゃれを楽しんだって、バチは当たらないさ。いや、そんなものは仮に寄ってこようとしても俺たちが斬るからね。安心してくれ」
え、あ、アッハイ。ハッチはどうしてそんなにいい子なんだ。見た目は美しいおにいさんなのに。いい子だなあ。
だが管理人さんは、写真撮りたくて歩いてるからなあ。ジーンズにシャツとかでいいんだよなあ。
「欲がないなあ」
「わからなくはない、か、な」
まあ、ハッチの言うことも分からんではないので、それなりに気をつけよう。
さあ、いい加減寝る支度して明日の仕事の支度するか。