仕事して接骨院行ってきた。仕事は忙しすぎて15分残業が生えてきたもんだから、間に合わないかと思ったがどうにかいけた。
帰る頃にはもう酒のことしか考えられなくてツマミ買っちゃったんだけど、そういえば明日は診察あるんだった。思い出した。
「そんならかわいい俺に免じて、酒は休もうぜ大将」
よっしゃ呑むか。
「俺がかわいくねえのか。ひどいぜ大将」
お前はさ、ほら、かわいいっていうか、えー、その、なんだ。
「なんだよ」
たくましいよな。
「そんな、サナトリウム文学とか萩尾望都とか竹宮恵子の漫画に出そうな美少年の俺のどこがたくましいんだよ」
そういうところな。
今日は何もなければ江水の千秋楽観ながら酒呑んで、ひたすら秘宝の里周回しようかと思ってたんだけどなあ。こうなると呑むなら1杯だけだな。
しかし里はアレな。ちっちゃい子は軒並みやられちゃうな。短刀と脇差のレベリングは、ここでは難しいか。大人連中だけで編成し直すか、難易度下げるか。
ついに虎の子の第一部隊を繰り出しまして、ましゃと杵君はイキイキギラギラしてますが、レベリングしたくてゆきちゃんを入れたものの、超難ではゆきちゃん重傷でドロドロになっちゃって心が痛かったので、難ルートでどこまで稼げるか。ななちゃんのブートキャンプと入れ替わりで周回するか。
しかしまあ、先週の遠征初日は宿に戻ってテレビつけると、ヒズボラとイスラエルがまたしてもおっ始めたり、さっきはニュース見てたらドイツの選挙がやばかったり、みんななんだ、もう喧嘩したくてうずうずしとるんか。なんかドイツはゴリゴリの右寄り政党が盛り上がってるみたいですよ。
「右ってお箸持つ方だよな」
「御手杵兄しゃん、そうだけど違っとっとよ」
そうだな、要するに思想で右って言うとだ。この話ではザックリ言うと右ってのは攘夷運動。
「あー。アレかあ」
「御手杵兄しゃんの中で解像度が一気に上がったばい」
「あれおっかないよなあ」
で、ドイツではその昔、90年ぐらい前にやっぱり攘夷運動が盛り上がってだな、ユダヤ系の人をえげつない迫害していたんだ。それを憶えてる世代の高齢者とか、攘夷運動はやったところでいいことなんかいっこもないわい、と理性的な人たちが、今の攘夷運動やってる人たちを見て「おまいら『アンネの日記』の時代を呼び戻すつもりかふざけるな」と、攘夷の行き着く先を危惧してカウンターとしての運動を始めているんだな。
「アンネの日記ってなんだ姐さん」
図書室にあるから。な。読んでみ杵君。まあ、いうたら90年前の攘夷運動の最中に、迫害の対象になったユダヤ系の女の子が、家族や知り合いの一家と一緒に隠れ家で生活してる間、毎日の出来事を書いた日記だ。
「あー、なんか見たことあるような気がする。確か歌仙と長義が、和泉とお国に読書感想文書かせてたな」
またそんな無理難題を。
だがまあ、戦争はいかんのよ。水木しげる先生も「腹が減るだけです」とおっしゃっていた。
「腹が減ると、なんか悲しくなってくるよなあ」
「戦争はいかんばい。戦争で儲かるんは、所詮泡銭ばい。あんなもん身にはならんけん、地道にコツコツが一番ったい」
そうだねえ。だから私らも、早いところ遡行軍潰して平和な世界にしよう。
「政府の広報の回し者みたいなことゆうてるばい」
これ、広報に行って宣伝費もらえないかな。
「コスいなあ姐さん」
「……」
「考えるなよ博多ー」
さて、明日は11時の診察だったな。10時まで寝ていていいとしても、酒は1杯だけが限度だな。
仕方ない。金曜の夜にまた刀ミュの上映会やるからな、そこで呑もう。
今日はもう周回しながら読書でもして寝ます。