仕事してきた。
きのうヨーチューブで、いろんな中古車買ってレストアして売るアチラもんの番組のチャンネル見つけて、なんか延々見入っちゃってます。
どうもイギリスの番組らしくて、あっちは中古車屋とか通さないで直に持ち主と買う客が交渉するのか、そういう雑誌も出てるようですね。番組の出演者のニイちゃんも、雑誌買ってきて物色して、目星つけた車の持ち主に電話かけて交渉してます。この段階で割と面白い。で、実際に会って車見せてもらって、試乗させてもらってから値切る。買ってからレストア担当のメカニックのニイちゃんに見せて、試乗した時に気になったことを報告したり、どう手を入れるか打ち合わせしたり「これ買うのにこんだけ払ったんだ」とかやってたりします。ここからが本番。メカニックニイちゃんがこれからどんな作業にかかるか説明してスタート。この作業の様子がまた面白い。板金やったり塗装やったり、かと思うと内装張り直したり、ニイちゃん器用。
で、こういうの観てると、うちはむっちゃんが目をキラッキラさせて観てる。あと豊前。
今ポルシェ924を直す回観てるんですがね、メカニックニイちゃんついにドアの交換始めた。で、こういう交換パーツ探してくるのは、車買い付ける担当のニイちゃんがやってる。
「おつうもこういうの好きじゃなかったっけ」
「俺より南君の方がこういうの好きだよ」
「あー」
「車の免許取りたいとか言ってるけど、馬だってかぁいいじゃん、ねえ」
「おつう、おっきい買い物とかはさすがに、馬に荷物運ぶの頼むのは可哀想じゃない? 」
カックイイ方の鶴さんや。
「なに」
一文字では免許取らせるつもりなのかな。
「んー、南君はダメ。日光君に取らせるならアリかなー」
末っ子に過保護なのはどこも同じか。
「万が一事故ったら、南君だとうちのうるっさいひとたちが揃って出てくるっしょ。物損でも対人でも、見た目が圧迫じゃん。やばくね? 」
姫鶴さんも出るんでしょ。
「南君が巻き込まれるんだよ? 出るに決まってんじゃん」
嘘だろ。
ちなみにだけどさ、南泉君に免許取らせたとしたら、どんな車に乗らせる?
「そんなの決まってんじゃん。男は黙ってフェラーリっしょ」
うわあ…。
「おつう、日本にもいい車はあるよ。GT-Rは? 」
「ん、GT-Rならいいかな」
ごっちんはどんな車なら乗ってみたい?
「俺はねえ、ミニカかローバーミニ」
「ごっちんみてーな大男があんなちっちぇえーの乗ったらギッチギチっしょ」
姫鶴さんも大きくて頼もしいっすよね。
てゆうかこれだけだべってるのに、むっちゃんがすげえじっと車の修理の様子を熟視してるのが、ちょっと、あの、まじか。
むっちゃん楽しいかい。
「まっこと楽しいがよー! だが姐さんは、こういう機械の修理見て楽しいのかの」
楽しいぞ。星海坊主(親父)は昔車の修理屋やってたからな。直せるものを直すのは当たり前な感覚があるのな。
「お、姐さん、面白そうなもの観てるな。え、古い車を安く買って直すって? 直してどうするんだ」
直してきれいにして売るんだ。
「それは、おい、なかなかの驚きじゃないか。いくらで買ったものがいくらで売れるのか、すごい気になるぞ」
食いついた!
しかも節約技で直していいお値段で売るんだ。
「鶴さんも見る」
鶴丸、お前なんか他で用があるんじゃないのか。そのゴムの鶏のおもちゃはなんだ。
「いや、大した用事じゃない。明日でも間に合うから大丈夫だ。それより今の俺には、車がどこまでお安く買えて、おいくら万円で売れるのか、そっちの驚きの方が重大」
アストンマーティンが売れたら寝るからな。
さあ、明日もまた仕事だ。
買い付け担当のニイちゃんがアストンマーティンを12500ポンドで買って、ボンドカー買っちゃった! と浮かれております。メカニックニイちゃんと打ち合わせが始まったのを観ながら、明日の支度してしまおう。