仕事が休みだったのでイロイロやっておりました。
朝イチでまず美容院に電話してみたら、いつでもいいと言うので昼1時に予約入れて、接骨院行ったその足で美容院。終わってから昼食って、ホムセンで漂白剤と衿汚れ用の洗剤、台所用の漂白剤と、流し台の排水溝の奥を掃除するのに使いたくて不織布タオルを買って、帰ってからすぐに排水溝に不織布タオルで洗剤漬け置きして、待ちの間に部屋に掃除機かけて、排水溝のヘドロを拭いて洗い流してみたらきれいに落ちましてね。これなら毎日地道に掃除し続けてれば、もうヘドロが溜まることもないだろう。あとは定期的に専用のクリーナー使って洗っていれば、手の届かない奥の奥もきれいになっていくだろう。
あとは水切りかごをつけおき洗いしてみたものの、時間とクエン酸が足りなかったのか落ち具合は今ひとつ。クエン酸買い足して、次の休みにでも改めてやっていくか。
で、今日出かけて外を歩いていたらだな。
駅前ですげえきっついもん見てしまった。
市民活動だか反戦運動だかはまあいいとしてだ。おっさんが必死に訴えて、サンドイッチマンよろしく胸の前にポスター貼り付けた板を下げてるのだが、書いてある文句が実にひどかった。「横田基地を中国侵略の拠点にするな」って、あの、なんで反戦とか平和とか、そういう活動してる人たちって、明らかに頭使ってない言動を恥ずかしげもなくさらけ出せるんだろう。だってもう、このおっさんなんて訴えてることが脊髄反射でヒステリー起こしてるだけの過剰反応でしかないじゃない。
署名なのかビラ配りなのかは、あまりにヒステリーの臭いがきつくてさけちゃったのでわかりませんが、なんだろう、ああいうのって本当にカルトと同じ構造で動く組織なんだなと改めて感じた。
「やん♡ 管理人さんったら手厳しーい」
かわいいなあもう。
「君ほんとそういうところだぞ」
どういうところだ。
「発言の端々にちょいちょい軍事オタク要素がちらつくんだよなあ」
え、だって実際そうじゃん。米中ともに、お互いの領土侵略どころか上陸すら考えてない以前に、やる気なんかないよ。お前うちの参謀長なんだから、私の言わんとすることわかってるだろ。
「わかるけどさ」
お前だってやれって言われたら全力で逃げるだろ。私なら全力を傾けて、やらなくていい状況を作り上げるか、命令系統の上の方にわからせるぜ。
「うん。俺逃げる。超逃げる。そんなん何をどうしたって、おっ始めた瞬間負けるの決定だもんな」
だよなー。
「そんなに大変なのか。鶴丸と管理人さんが揃ってサボり根性を発揮しているとかではないのか」
「大変なら茶でも飲んでいればよかろうに、なあ」
「僕も、短刀は奥向きのご婦人方の警護が多かったので大まかにしかわかりませんが、鶴丸さんがあんなに嫌がるというのが引っ掛かります」
「俺は確かにいくさの経験はあるが、参謀というより大将の刀だったからな、軍議で提案された策を吟味して最終決定をするのはまあできるが、策を練る方はちょっと」
「俺も戦場の経験はないし、帝に献上されて、戦とはあまり縁がないからなあ」
「君らほんと、軍議のときって見事にマイペースだよな。平野に頼り切りじゃないか」
「鶴丸さん、すみません。鶯丸様は鷹揚で物事にあまり拘らない方なもので」
古備前ほんと自由な。
そんじゃ戦闘は得意だが策を弄するのは苦手なドン包平のために、管理人さんがシンプルに説明したるからな。お詳しい方が聞いたら、もっと上手い説明の仕方はないのかとか、取りこぼしが多すぎるとか思われそうだが、いいんだ細かいことは。
「まずいんじゃないのか」
いいんだ。
「押し切ったな」
黙れうぐやん。
そんじゃいいか古備前ども。おまいら顕現したての頃に、私が一般教養の講義したの憶えてるか。世界の地理とか現代社会の常識・良識、その他教えたろ。そのときに世界地図見たろ。アメリカ中国はどうだった。
「やたら広かったな」
「広大だった」
だろ。で、そういう国を侵略するのに、おまいらはどう攻略する。
「沿岸から上陸するか、あるいは空から主要な都市や軍事拠点を叩いてだな」
うん、ドン包平の発案を採用したとしよう。だがそれは、点での攻略だ。ピンポイントででかい街や軍事拠点を叩いて陥落させたとしてだ。その影響を、どう周囲に広げて面での制圧に繋げるか。攻略した場所が沿岸部ならまだしも、内陸部だったとしたら、どうやって内陸部まで補給物資を運ぶのか。
「そ、空から、その」
空はな、難しいぞ。領土内の空だったら制空権ってものがあるだろう。分捕られた1箇所を奪還するために、国内の無事な拠点から援軍がわっさわっさと押し寄せるぞ。どうやって分捕った拠点を守るのかな。
「陸上なら、そうだ、鉄道や道路を」
敵国の領土内だぞ。どうやって道路や鉄道を守る? 何メートルごとに歩哨の兵を置いて、ってのは、現実味があると思うかい。
「詰みではないか! 」
そう、広すぎる国を外から攻めるのは、何をどうがんばっても詰むんだよ。ドン包平、正解。
「おい鶯丸、何だその帳面は。管理人さんのレクチャーを記録しているのか」
「お前の面白い言動を記録している」
「管理人さんの話を記録しろ! 第一、俺の何が面白い! 」
「大包平、正解だそうじゃないか。よかったな」
そう、詰みだって自力で気づいたから正解。で、まあどっちの国の参謀も、この事実にすぐ気がつくからね、上の方が「やらないか」って言い出しても「むり」「しんどい」って言える。だって物理的に無理なんだから。ちょっと考えれば出る答えでしょ。
でも、反戦活動とかそういうことをやってる人は、こういう事実を積み重ねて考えたりしないので、ただ感情でムキになって食ってかかるの。そして的外れな勘違いの主張しかできなくなっていく。
私ゃ戦争はいかんと思うし嫌ですがね。本当にあんなもんをやってなるものかと思うから、情報にはできるだけ触れるし調べるし考えるよ。だって自分の中にきちんとした情報があって、それを吟味して考えて判断する能力がなかったら、正しく反論して反対することができないでしょう。感情で拒絶反応起こしてヒステリーでキイキイ喚くのは、最悪の悪手もいいところだよ。
あとね、カルトってのは、宗教だけじゃないんだ。あの手の尖って世間から浮いてる活動してる組織は、気がつくとそうなってることもある。末端にビラ配りとか街頭での広報活動とかさせて、好奇の目に晒されてつらくなって活動拠点に帰ると、過剰なほど労われて励まされて、自分の理解者はここにしかいないと洗脳されちゃう。だから余計に活動にしがみついて、社会生活ぶっ壊れてもそっちにのめり込んじまうの。
まあ、今日見かけたおっさんも、主張の内容が明らかに、自分で情報を集めて知識を集めて分析していたら出てきようがない爆笑ものなんだけどね、それを大真面目に真剣にやってるってことは、そういうところに属してそういうことになってるんだよ。自分でものを考えないってのは、ある意味楽ではあるが、私はそうはなりたかねえな。
逃げ道はあるに越したこたぁない。それも1本だけじゃない、数は多いほどいい。
「管理人さん、辛辣ぅ♡ 」
「鶴丸さんは、いつも薬研兄さん鯰尾兄さんとこういったお話をされているのですか」
「いや、いつもはモンハンとか水曜どうでしょうの話だな」
大丈夫、平野君、大丈夫だから! たまには真面目なことも話してるさ、たぶん!
ということで、明日はまた仕事なんだ。めんどくせえ。
だが行かないと収入がなくなるからな、仕方ない。来月入ったら湯治の宿取っておかないと。
明日の支度して寝ます。