仕事してきた。そして明日は棚卸しなので帰りが遅いのであった。チッ。
「そんな、舌打ちなんてダメだよ」
ママン今日は夜食何作ったの。
「僕はママンじゃなくて君の刀だよ」
アッハイ。
「そのお返事、また忍者が出る小説読んでるんでしょ」
忍者じゃなくてニンジャな。ニンジャスレイヤー。
こういうやつな。
「え…」
普通のサラリマンだったフジキド=サンは、家族でレットランに行ってお食事中にニンジャの抗争に巻き込まれて、目の前で妻と幼い息子を殺されて、自分も瀕死になったところをナラク・ニンジャ=サンと契約して、ニンジャスレイヤー=サンとなって家族の仇討ちをするんだっぺ。
「伽羅ちゃんがお友達と一緒に読んでるよ。僕はよくわからないけど、うちで流行ってるよね、一部で」
まんば君と獅子王君と、むっちゃんも読んでたかな。他にも鯰尾とか肥前君とかも読んでるな。
「管理人さん、図書室にグリム童話とか持ってきてくれてるよね? そういうのをもっと読もうよ! 」
みっちゃん、好きな映画は何だっけ。
そうだった。
「管理人さんは? 」
私か。そりゃ決まってる。「裏切りのサーカス」と押井守の映画。
「ああ、うん、そうだったね…」
あの、なんかごめんな?
今日はね、帰ったら尼損でポチったクイックルワイパーが届いてました。床拭き用はもう買ったけど、今度は棚とか拭く用の、柄が伸び縮みするやつ。首の角度も決められるから、高いところの掃除も楽にできる。箱から出して早速、部屋のエヤコンの上とか拭いたがすげえ楽だった。
なんか掃除道具ばっかり買ってるが、この前ラビコレで杵君のうさたんポチっておいてよかった。掃除道具ばっかり買ってる中でむしろ一服の清涼剤になっている。
そういえば、そろそろ防災キットが届く頃だったかしら。
「君、政府が出してる公式グッズ買いすぎじゃないのか」
いや、私は買わない方だぞ。すごい審神者はどこまでも突っ込んでるからな。私は自分で使えそうだったり、好きになれそうなものだけを買ってる。
「そういえば、科学博物館で買ったシール、何やかや使ってるな」
うん。ポケットWi-Fiに貼った。俺のだとすぐ識別できるように、小烏パパとバツ丸君と、太郎ちゃん次郎ちゃんのシール貼った。見ただけで判別できるってのは大事ぞ。
さあ明日は棚卸しだからな、今日はもう寝てしまうか。
今日は書棚の上の埃を拭いたので、次は鏡台の上をどうにかする。