雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

疲れからか長曽祢虎徹に「地球へ…」を読ませようとしたなど

仕事して接骨院行ってきた。

帰りにちょっとあくびしたら顎がずれ、クソほど疲れ、もうなんだろう、ほんと疲れが抜けないのでとにかくしんどいばかりで、あれですよソルジャー・ブルーの今際の際のあの感じですよ。

「おーい、姐さんそれは竹宮恵子を履修してないとわからんがよー」

「確か少女漫画ではなかったか? 」

「長曽祢、竹宮恵子は少女漫画家やけんど、ワシに騙された思うて『地球へ…』だけは読んでみい。あれは女児だとか男児だとかゆう垣根がのうなっておる。ゴリッゴリの超本格SFじゃあ」

お、なんだむっちゃん、履修済み?

「南海先生が読んでおったがやき、気になって読んでみたら、こらめった、どえらいことやっちょった」

度肝抜かれただろ、あのラスト。

「人間はまっことたくましいの! やけんど、ワシらはあの場に、一緒におられるがやろか」

いるさ。きっといるさ。むっちゃんやうちにいるみんなでなくても、君らの子孫とでもいうべき子らがきっと一緒にいるさ。人間がいるということは、付喪神だって一緒にいるってことだからな。人間はそうおいそれと道具を捨てられはしないだろ。そこまで退化しちまうってのは、それこそ時間って概念が今とまるで違う形になってる頃だろうと思うよ。

「よくわからんが、なんだ、そんなにすごいのか」

読んでみろ長曽祢にいやん。騙されたと思って。

「騙されたと思って、の」

アタシに騙されなさい!

「姐さん、今の若者はおすぎを知らんがやろ」

ピーコもこの前死んじゃったしなあ。

「おい、この絵、乱と京極がこんな絵の漫画をよく読んでるが、俺みたいないかついのが読んでたら事案にならんか」

大丈夫、にいやん心配すんな。堂々といっとけ。その方がむしろ潔いぞ。

「長曽祢殿、乱が少女漫画を読んでいるとおっしゃいましたか」

保護者の方きた。

「いつ頃の時代のものを読んでおりましたでしょうか。ああ、失敬。最近のものは過激な作品が多くございますからな、少年ジャンプを読みなさいと言い聞かせているもので」

チャンピオンは?

「『浦安鉄筋家族』があるので、あれは鯰尾が真似をしないか心配で」

もう「名探偵コナン」と「葬送のフリーレン」与えておきなさいよ。

「フリーレン殿はいささか胸が平坦ですが、フェルン殿は実に魅力的なご婦人ですな! 」

わかりやすい! あとそういう目で見るなよ! フェルンに嫌われるぞ!

そういえばさ、うちの長船は「常に紳士であれ」ってみっちゃんがみんなに教育してるけど、一番紳士なのは謙信君なわけだが、粟田口はどういう教育してるん。

「粟田口は、常にますらおの心を忘れるなかれ、ですな」

え、乱ちゃんも? あんなにかわいいのに。

「弟たちは皆かわいく愛らしいですが、その愛らしさで敵の油断を誘い、必殺の一撃を放つのですぞ」

物騒だな。

ちなみに乱ちゃんは何を読んでたんだろう。にいやんわかるかい。

「えーと、確かこれを…」

あー、長曽祢にいやん、少女漫画は疎かったか。

「これは漫画ではありませんな」

西條八十が書いた少女冒険活劇小説な。美少女たちが知恵と勇気と鉄拳とチャカで、悪のおっさん連中を倒す。

「なるほど、それなら安心ですな! 」

納得してくれた。

しかし、いいのかな。この前薬研が読んでたの「課長島耕作」の、なんか南の島でセレブの愛人がケチャケチャうるせえ中で致しているシーンだったが。

「姐さん、世の中には知らん方がえいこともある。一期に言うてはいかんちや」

うん。お口チャックな。

 

なんかいい話してたはずなのに、どうしてこうなった。

「いい話ばあしよったんは、『地球へ…』がいかに壮大なSFか、ゆうところだけじゃあ」

そこは触れない方向で行こうよむっちゃん。

とりあえず明日も仕事なので、仕方ない行ってくるさ。

なんだ、明日のほうが冷え込みきついらしいんで、冬布団出した方がいいか?

「姐さん、風邪ひくよりその方がいいんじゃないか。虎徹部屋も冬の布団を出したぞ」

「ワシらもさっき、肥前のが用意してくれゆうがよー」

え、やだいい子!

冬用の保温シーツはまだ様子を見るとして、冷えると左足にくるからな、出しておくか。

明日は帰ったらまたなんか観よう。