仕事してきた。明日あさって仕事してくると休み、なんだけどやることしかないので忍法ニセ休み。
なんて言ってると五月雨君が後ろから「なんでも忍法とつければ忍びになれるというわけではありませんよ、頭。わん」って言い残して天井裏に戻って行った。
いいんだよ。ニセは忍法の枕詞なんだから。
なんですか、松本人志氏が告訴取り下げだそうですが、世間ではテレビに復帰できるのかどうかなんて言ってるようで、私ゃもしかしたらしばらく、あるいはもうテレビには出ないんじゃないかとかうっすら考えてるんですがね、どうなんだろう。あの人は映画を何本か、監督として撮ってるでしょう。軟着陸するならそっちに行っちまうんじゃないか。今は映画館で公開することにこだわらなくても、ヨーチューブとかニコニコとか、個人で映画なりショートムービーなり作って流せるでしょう。3本も作れば本気だろうと押井監督もおっしゃっていたけど、まだやりてえと思っているなら、意外とそっちに行ってしまうだろうと思う。それで面白いものができるかどうかは別の話だけどな。
そして、仮にまた松本人志監督作品が映画館で公開されたとして、おそらく俺は観ない。
「観ねえのかよ」
観ない。過去に公開されたものも観てないし。
なんか、監督がやりたいことというより「これやると今受けるんでないか」の方が強そうな気がしてな。
押井作品は、あれは基本、監督は来た企画に乗っかるかのように見えて、ちゃんと自分がやりたいことや扱いたいテーマをこれでもかこれでもかと突っ込むからな、だから面白いし何年経っても残るの。だが松ちゃんの映画は、あの当時は盛り上がったかも知らんが、今また観たいという人が一体何人いるのか。
私が「観ない」という理由がそこにある。
「まあ、確かに姐さんが言うように、押井守の映画は昔のもんでも繰り返して観ても面白いのは俺も認めるけどよ」
ちょっと前に「ビューティフル・ドリーマー」観たときも面白かったろ。
「おう」
肥前君、あたるに「なんでこんないい女が嫁に来てるのに他の女見てんだよお前は」って言ってたもんねえ。
「なんだよラムはいい女じゃねえかよ。あんなに男を信じてくれる女、そんじょそこらにゃいねえぜ」
しかもかわいいしねえ。
「他の女にうつつ抜かしても電撃一発で後に引かねえなんて、さっぱりしてんじゃねえか。忘れた頃に昔の話引き摺り出す女はな、めんどくせえぞ」
生々しい!
「坂本の家にいた頃とかよ、見てんだよ色々」
以蔵さん、その辺真面目そうだよねえ。
「あいつぁ石部金吉に金兜おっ被せたような真面目な男だったよ」
最近、審神者界隈ではテレホンショッキングの恐怖でいつ推しが出るか、黒ひげ危機一発みたいになってますね。なんかみんなドレスアップして出てくるから、アレですよ、デナーショーとかやって欲しいところですよ。短刀なら、ほりのぶゆきの「からげんき」でやってたディナーショーの夕べ。あれをやるなら包丁が一番ハマると思います。
まずステージに出てきて「みんなお夕飯の前に手を洗ったのか? 俺は薬用ミューズで洗ったんだぞ! 」、ゲストに愛染君とか兼さんとかヤンチャな連中が来て、そしてクライマックスは、ドラムロールとともに「今日は嫌いなカリフラワーを、みんなの前で克服するぞ! 」ってしわい顔しながら食って見せて、ちゃんとバックダンサーもいる。そして包丁の夕飯はバックダンサーに全部食われておしまい。見たい。
なんかもう、そういうものを見て癒されたいのよ。
今うっかり酒呑んだらこうなりそうで、もう俺はダメだ。
「姐さん寝ちまえ。そんで、明日帰ったらこれ食って寝ろ」
懐中しるこはごちそうだから、ほら…。
「姐さん疲れてんなら、そのごちそうとやらを食って寝ればいいんじゃねえのか」
そそのかすなあ。
まあ、とりあえず仕事だ。行かないことには話にならない。
もう今日は支度だけして寝るか。