仕事してきた。帰るとマミーと星海坊主(親父)がマグロ釣る番組を見てましたが、もう真っ先に連想するのが「弘樹と達夫とトローリング」「45歳」「主演が『喧嘩の道 漢の道』」「次の作品が『喧嘩太鼓』」なので、私はおそらくもうダメだ。
「全部どうでしょうのサイコロの旅で大泉洋がホラ吹いてたネタじゃねえか」
どうした兼さん。
「これ、クリスマス会のプレゼント交換のよ、新撰組のプレゼント購入レシートな。長谷部まだ息してるか? 」
仲間の心配できるの、いい子だな。まあ、すでに70の顔色だけど折れてないよ。
「え、兼さんは初の頃からいい子ですよ? しかもかっこいいし! 」
「よせやい」
はい堀川君はどうしたかな。
「これは、兄弟と兄弟のプレゼント購入のレシートです。あと、クリスマス会の会場飾り付けの雑貨のレシートと、こっちは厨から、料理の材料費の領収書・納品書とレシートです」
お、ありがとう。長谷部と博多ちゃんに渡しておくね。
「今年もどうにか予算内に収めましたよ! ああ、でも一文字は、山鳥毛さんと則宗さんはやたらと高いものを買おうとして、南泉さんと小豆さんと加州さんにすっごい力技で止められてましたね」
またか! あの二振りは毎年じゃないの。で、これでクリスマス終わって正月迎えるとお年玉でまた金額盛ろうとするの、管理人さん知ってる。あれ、今年だっけ? 爺さんがポチ袋に小切手入れてよこそうとしたの。
「清光と安定がもらってその場で開けたら、0がすげえいっぱい並んでたよな」
「加州さんがすっごい勢いで叱ってたよねえ」
もうお年玉じゃないよな。今年から金額の上限決めたけどさ、もっと徹底させるにはどうしたもんかね。やっぱりエグい金額盛ったらタイキックとかかな。
「その件ですが管理人さん、一つ案がございます。意見具申よろしいでしょうか」
長谷部起きたか。てゆうかお前、もう寝なさいよ。布団で。
「ありがとうございます。ですがその前に、一文字の金持ちムーブ共への対策ですが、小夜と博多がひと肌脱ぐと申しております」
え。待って、あんなかわいい子が来たら爺さん喜んじゃうんじゃない? 孫じゃん完全に。
「あいつらの言うには、まず小夜が飢饉と資金欠乏のおそろしさを実体験を交えて語り聞かせ、博多が貯蓄やNISAのプラン購入のガイドをするそうです」
手堅い!
「それでも渋るようであれば、受取人の名義を加州と大和守、南泉にして定期預金と定額預金を組ませるそうです」
強い! 孫が受取人なら、あの爺さんじゃばじゃば金注ぎ込みそう。
「山鳥毛には、南泉と謙信、五虎退で名義を組ませるそうです」
万全だな。
もうね! 管理人さんはな! お年玉をやる一方でもらうことは永遠にないんだよ! ほんとあの爺さん、鼻フックデストロイヤーの刑に処したいわ。
「山鳥毛はよろしいのですか」
「爺さんとえらい扱い違わないか? 」
「まあ、山鳥毛さんは真面目だから、多少遠慮は出ちゃいますよね」
だってさあ、あの刀、ちょっと説教したろかいと思って部屋行くじゃん。そうするとさ、その辺にハチワレのマグカップがあったりとか、南泉君に使わせるつもりででっかいクッションとかかわいい毛布とか置いてあってさ、やる気削がれるんだよな。しかもね、ハチワレのカップは、誰か遊びに来た刀にお茶出したとかじゃないの。山鳥毛さんのなの。かわいいかよ。
もうね、お年玉の上限は3000円。刀種も古刀新刀新々刀関係なく一律。あと御歳魂は上限30万な。
「わあ、オチましたね管理人さん。よーし、兼さん、がんばろうね! 」
「いいけどよ、俺ら年明けてからの出番じゃねえか? 」
「管理人さん、俺の出番はございますでしょうか」
お三人さん全員年明けたら出陣の予定入れてるから。それまでしっかり体休めとけよ。
ということで、明日あさっては仕事だからな、今日はもう寝る。
ひとまず俺の部屋だけは掃除ほぼ終わったので、次の休みで神棚の掃除して、あとはもう知らん。