仕事してきた。明日また仕事に出ると休みだが、呼吸器科の診察が入っているのであった。
咳と痰は相変わらず。あさっては呼吸器科から帰ったら、掃除してあとはもう寝て過ごすか?
「寝なさい」
え。
「君は体が弱いのだから、休養を取れるときにはしっかり取りなさい」
いやいやいや、そんな。体が弱いとかまたまた。
「君は足腰も弱いけど、気管が弱いんだから、風邪などひいてしまえばこうなるだろう。さ、枕元には花紙と屑籠を置いておくんだよ」
兄やはしっかりしている。
「水分もしっかり取りなさい。水か飴湯がいいだろうね。鶯丸が言うには、お茶は喉にあまりよくないから、どうしてもお茶が飲みたいようであれば麦茶にするんだよ」
アッハイ…。
「そうそう、薬研がチョコレートは喉に与える刺激が強いと言っていたよ。この前ご母堂様からいただいたお茶菓子は、もう少し症状が落ち着いてからにするか、温めた牛乳でココアにするかだね」
うん? 歌仙さんココアとか作るん?
「僕だって和食ばかり作っているわけじゃないさ。お小夜が秋田君から作り方を教わったとかで、一緒に作ったのが始まりだね。今の時季には、八つ時に短刀の子に頼まれて作ることが多いよ」
すげえ、よそさんの歌仙兼定さんの中には、なんとしても和食しか作らない方もおられるって噂だが、うちの歌仙さんその辺柔軟なのな。
「お小夜が少しでも食べてみたい、味わってみたいと言ったものは、できるだけ作ろうと思っているだけだよ。さすがに洋食や洋菓子は、僕より燭台切と小豆の方が上手だからね、彼らに協力してもらうことも多いけれど」
小夜ちゃんの食育のためなら手段を選ばないか。
「僕はお小夜にお腹いっぱいおいしいものを食べてもらうためなら努力を惜しまないよ」
そこまで突き抜けてると、一周回ってカックイイな。
さあ明日は通常シフトだからな、きのう今日より朝早いんだよな。
もうとっとと寝ないといかんな。
明日の支度してフートン出して即寝る。
明日は帰ったらなんかやるか。