仕事してきた。
なんですか、今日は四月馬鹿の日だとかで、各所で盛り上がっていたようですが、みんな何か忘れていないか。
「確か、冗句で人をたばかってよいのは午前中のみ、だったか。そうでしたよね管理人さん」
「長谷部君、よく知ってるね」
「やあ、長谷部は物知りだなあ」
「鳴狐も長谷部殿の博識にいたく感心しておりまする! 」
「すごい」
「午後に嘘をついたらどうなってしまうのかなあ。すごく気になるよね」
まあそうだけど、いや、そうでなくて。
「え、俺の記憶違いでしたか? 」
いや合ってるよ。長谷部の言うのは合ってる。けどそうでなくて。みなさんお忘れ?
「え、今日はエイプリルフールの日だよね? 」
「他に何かあったか? 」
あったも何も、忘れたのか。
横溝正史先生のデビュー作「恐ろしき四月馬鹿」でしょうが!
「大倶利伽羅、貴殿、管理人さんのあの発言をどう思う」
「俺に訊かないでくれ」
え。おいどうしたみんな! 四月一日に、他に何があるんだ?
今調べたら、なんかトレーニングの日とか出てきた。
「だってさ、兄弟」
「ふーむ、しかし拙僧も兄弟らも、皆毎日が鍛錬であるからな、今日ばかりが特別鍛錬をがんばる日、というわけでもあるまい」
「兄弟はいいことを言う。俺も兄弟の立派な筋肉と、兄弟の細やかな気配りを見習って精進しないと」
「いつも向上心を忘れない兄弟はいい子だね! 」
「拙僧の兄弟は二振りとも立派で、お兄ちゃん嬉しいのである! 」
あと何だ、あ、東スポの日なんて出てきた。
「東スポは驚きが詰まった新聞だぜ。『ネッシー生け捕り! 』とか『妖精15センチおじさん』とか、驚きの記事がわさわさ載ってるんだ」
まあそれなりにエロ記事も載ってるがな。
「俺はよその新聞がみんなバルデスとか西川とか言ってるのを一切無視して『カッパ発見! 』ってやってる東スポが大好きだぜ」
お前はそれで正解だと思う。
「え、スポーツ新聞? ああ、自分はデイリー派ですわ」
でしょうね。
いや、スポーツ新聞の話はいいんだ。今日は四月馬鹿の日だったんだよ。まあ何もしてないけどさ。
「俺は1年365日、ずーっとカワイイの日でおしゃれの日だよ♡」
かーわいいなあもう。
さあ明日は休みだが、朝起きないと面倒なことになるのでとっとと寝ないとな。
マミーがちょっと用事を片付けて、その足で接骨院に行きたいと言っているので、それに合わせて動かないとまためんどくせえことになる。
まあ早く起きて動けば早く掃除を片付けてしまえるので、それはそれでいいか。
今日は寒いし疲れてるし、もう程々で寝るか。