仕事して接骨院に寄ったら、財布の中が空だった。
明日行ったらそこでまとめて払わなくては。
明日は接骨院から戻ったら、洗濯機と冷蔵庫の周りを掃除だな。
しかし最近妙に胸焼けがするのだが、なんだこれ。また熱中症か? いやでも時期早くないか?
「お酒おいしいー! あ、でも管理人さんはまだダメよ。しっかり水飲んで落ち着いてからね。体調悪いのにお酒はね、おいしくないんだから」
な、なーるへそ。
それにしても次郎ちゃん今日もかわいいねえ。守りたいその笑顔。
「アタシの笑顔なら、お酒くれると守れるよ! 」
よーしそんじゃあいっぱい買ってきちゃおう。
「おっしゃ大将、しこたま水飲め。なに、多少は小便が近くなるだろうが、仕事中まず水飲めねえでいるだろう。腹がガボガボになるくれぇ飲んで丁度いいくらいだろ」
「姐さん、政府広報の歌って踊る本丸のわしらも、水飲めーゆうとるろう」
むっちゃんは何してるん。
「ちっくと早いが海開きじゃあ。ゆうてまだ水は冷たいからの、短刀はまだいかん、わしと山伏と袮々切に蜻蛉切と、あとは桑名に同田貫と、千代金丸じゃな。筋トレ愛好会でお試しじゃ」
お国ちゃんがいないじゃん。
「お国は長義がえらい怒って止めたがよ」
歌仙さんは?
「厨の神が遊んじょったら夕飯がえらいことになるろう」
稲葉っちは?
「あいたぁは真面目じゃからの。海で遊ぶより鍛錬がえい、ゆうとった」
真面目なんだよなあ。みんなとうまくやっていけてるのか心配。
「心配せんでえい、篭手切が世話しちゅうよ」
そんならよし。
「おおの、姐さんもう一杯いっとけ。コップにいっぱいを一気飲みしとるのは、水が足りとらんからじゃあ」
「お、陸奥の旦那すまんな。大将ほら、グッと一気にいっとけ」
薬研が言うと酒呑まされてるみたいだな。
「水も酒も大差ねえだろ、どっちも液体だ」
「ほにほに」
ねえ薬研はさ、常識とか良識とかをどこで落としてきたんだ。
「鍛刀場の炉の中に置いてきちまった」
拾ってこようか。
「おいおい大将、俺ぁつまらん既成概念に縛られねえ刀だぜ。なりはチンチクリンだがスケールは宇宙規模だ」
大きくでたな。だがお前ね、一期が寂しがってるぞ。薬研が甘えてくれないって。
「薬研、たまには一期になんかおねだりでもしてみるがえいろう」
それいいな、さすがむっちゃん。今何が欲しいんだお前は。
「そうだな、iPS細胞とか欲しいな。観察して研究してえ」
それはお金出して買えないでしょ。もっとかわいいものをねだりなさいよ。
「そういうのはチビ達とか乱とか信濃が得意なんだよな」
お前というやつは。
いかん、なんか酒って感じではないが、しょっぺえもんが食いたい。
「体が欲しちゅうがよ」
「水飲んだら次は塩だな」
とりあえずこの前のサラミとチーズが残ってるな。
「食うておけ姐さん」
「チーズ食って落ち着いたら熱中症確定だな」
やめろって。いくらなんでも初夏に熱中症なんてさきどりもいいところだろう。
なんかもう疲れてるし、程々で寝よう。