仕事が休みにはだったのに、なぜこんなに忙しかったのか。予定もなかったはずなのに。
朝いつもの休みより早く起きて、洗濯機の掃除でオキシ漬けにしていたのをすすいでごみ取りし続けて、鉢に水やって飯食って接骨院、まではよかったんだ。帰ってから掃除したのもいつも通りだった。
終わって昼飯を食ったところで、あまりにいつも通りで、これはゆっくりできるかと思って、マミーにふと「親父は出かけるとか言ってたのはもう忘れてるってことでいいアルか」と確認したのがまずかったか。

「まあ、まずかったろ。ゆっくりしたかったならよ」
「だが俺はそこそこ面白かったぜ」
マミー、なんか知らんが「ちょっとパパに確認するから」「お金なら貸すし」とよくわからん勢いを見せ、星海坊主(親父)も「そうか行くのか」とかスイッチ入っちゃって、いやあの俺ゆっくりしたいから行かないんだよなという意味で確認したのだが。
結局星海坊主(親父)がいそいそと支度始めるし、マミーも金出してきて握らせるしで、行ってきましたよ。
なんですか、俺の職場からちょっと行ったところにジーンズ屋があって、そこが改装前の在庫一掃セールやってるとかで、この前から「行くか」「雑種犬ちゃんの職場の近くにあるんだ」「わざわざ電車で出かけなくても」とか言っていて、金がないからとかわしていたのに。あとここのところやたらと忙しかったし、相変わらずうんこに血の塊が混じってるし、ゆっくりしたかったのだが。
で、まあ行きましてね、案の定俺が探しているブーツカットはないんですよ。知ってる。
だがボウズで帰るのも、星海坊主(親父)がここしばらく「行くか」と思い出すたびに言っていて、車出して来ている手前、当人は気に入ったものがなかったら買わなくてもとか言っているが面倒な感じになりそうなのと、もう1本あってもまあ困るまいということでね、買ってきた。今回はリーバイス。の、511だったか。あ、違った501だ。501のオリジナルデザイン。ということは、股のところのチャックがチャックじゃなくてボタンなのな。こう、急いでトイレ行くと「ニィイー! 」って、いや違った「ギィイー! 」ってなるやつ。ニィイー! ってのはセントール=サンだった。忍殺の。
「姐さんしばらく迷ってたよな」
「姐御、これ買ったらうんこのときにイラつきそうで不便だろうってのと、ボタンダウン履いたことなくて面白えってのとで揺れ動いてただろ」
ましゃには隠し事できないなあ。
だが、そういえば俺はそんなギリギリでトイレに駆け込むことがあまりないってことに気がついたので買った。外に出たときには割と気をつけてはいるからな。ギリギリまで引っ張りがちなのは家でダラダラしてるときくらいだよ。そういうときはジャージか短パンだから、まあまるで問題ないわなあ。
だが出勤のときにこれ着るのはちょっと向かないな。もっとゆったりと股のところのボタンをつけ外しできるような、休みの日の外出で着るのがいいかもしれない。

「管理人さん、今回もまっすぐメンズの売り場に行ったよね。レディースはダメなの? 」
いいかい乱ちゃん、レディースはポケットがお飾りだからね、実用的で機能的な服装じゃないんだよ。私は服については、外歩いてるときに白と黒の車呼ばれなければ無問題と思っちゃいるが、だからって機能面がクソで構わないとは思わない。防寒着ならきちんと暖かく、夏服なら通気性よく、そしてポケットをつけている服ならしっかり使えるポケットでないといかん。
「んもー、おしゃれも大事だよ? 機能と同じくらい大事なんだよ? 」
まあねえ。だが管理人さん、自分がかわいいより乱ちゃんがかわいい方が遥かに大事だからさ。
さあ明日は早く出勤して早く帰れる日だ。
今日は朝早くて疲れてるのに更に疲れることをしていたからな、もうとっとと寝るとしよう。
腹も落ち着いたようだし、明日の支度だけしておかなくてはな。