仕事休みなのに仕事してるのと変わらない疲れ方なのはどういうことなのか。

「いや、そんな海原雄山顔で言われてもよ」
女将を呼べ。
「わーったから、今日はとっとと寝ちまえ」
アッハイ。
今日は消化器科の診察がありました。なので仕事に行くのと同じ時間に起きて、同じように飯を済ませてうちを出るわけですよ。今日も星海坊主(親父)は体調が今ひとつなので、いやまあ元気は元気なんだけど、咳は残ってて、いい爺さんだし私も自力で移動なんぞ鼻毛なので、行ってきましたよ。
採血の結果はまあ、そう悪くはないようですが、それでもこの病気は疲労とストレスでいきなりやられるので要注意。そして薬の処方は、ステロイドの量が減った代わりにイムランが増えて、まじか、おしっこの色がさらに真っ黄色になるでしょうがよ。
「歌仙と燭台切が聴いたら泣くぜ。それ以上はやめとけ姐御」
いないよな。まだこっち来てないよな。
「この時間なら、台所片付けて風呂に行ってるだろ」
まだ戻ってないよね。
で、会計の前に指定難病の高額医療費助成の申請書類の、病院で記入するものをもらって、会計済ませたら書類代ががっぽり持って行かれて、薬局で薬もらって、一旦家に帰って身支度したら昼飯を食う時間がなかったのでそのまま次の用事を済ませてから近場のサイゼで昼飯。今の私の腹でも食えるものがあるのかと思ったら、たらこのパスタとグリーンピースの温サラダの組み合わせでいけた。本当はトマトソースのパスタとかも食べたいが、まだ寛解導入期で完全な寛解ではないだろうから、確実な安牌で行くしかない。
飯を済ませて服薬してからしやくそへ向かい、障害福祉課の窓口へ。なんか障害福祉課とか言われると、俺の腹はやっぱり病なんだなと、なんとなくぼんやりと思ったりもしますが、そういうのは手続の過程で火星の彼方です。
窓口で、病院でもらった書類と自分で記入したものとでワンセット揃った申請書類を出して、身分証として保険証とマイナンバーカード出して、窓口の係の人が記入する欄を埋めておしまい。控えをもらって、申請が審査通って助成を受けられることになれば、3ヶ月で都から書類が郵送されるそうです。
申請通らなかったらどうするかな。高額治療とか提案されたら、もう大腸取ってくれとか思っちゃうよな。だがそれはそれで、また新たなハンデを背負うだけだし、それも女性を申請したとして通らなかったら、やっぱりどちらにしても医療費は高いまま。

「管理人さん、今からそんな心配したってどうにもなりませんよ? そんなことで悩んで禿げるくらいなら、俺と馬糞集めて遡行軍にぶつけましょう! 」
「兄弟はいいことを言う。悩んでも自力でどうにもできないときは、兄弟の言うようにすぐに忘れて違うことをするといい」
言わんとすることはわかるが、馬糞ってお前。
「馬小屋はきれいになって、馬はみんなご機嫌だし、遡行軍には攻撃できるし、いいことづくめじゃないですか」
「遡行軍だって馬糞は嫌だろう。兄弟の攻撃は実に的確だ」
相手の嫌がることをするのが戦争とはいえ。
まあ、もう提出した書類はどうにもできないんだ。あとは待つしかできないので、こいつは忘れよう。
割り切って自力でどうにかできることだけに専念します。
今日はもう寝る支度するか。