仕事して接骨院に行ったら、一晩で体がバッキバキに悪くなっていたのであった。
きのう江雪さんが修行に旅立ちましたが、無事に帰ってきてくれればもうそれでいい、って言ってたら通りすがりの豊前が「人間の母ちゃんってこんな感じなのか」って、なんだとこの野郎。私ゃ母ちゃんでなくて管理人さんだ! お前世間では彼氏の付喪神とか言われてるようだがな、私はお前でも顔面殴るからな。
「強い! 」
何を驚いてるの松井。
「管理人さん、だって豊前の顔だよ? 殴れるの? 本当に? 正気? 」
え、なんで? 私ゃ母ちゃんでなくて管理人さんだが、それでも母ちゃんの代わりではあるからな、息子がやらかしたら殴るよ。やらかしてそのままなんて、それでお前らがもっとシャレならんやらかししでかしたら、お前らの親御さんや元の持ち主や、保護者の皆さんに申し訳ないもの。お前らだって可哀想なことになりかねないし。
だってほら、私そういうのはもう25年前にあの人に全部掻っ攫われてるから。
「ああ、あの人ね。管理人さん、いい加減『TRIGUN STAMPEDE』ちゃんと観たら? もうそろそろ向き合うべき時期だと思うよ、あの人と」
え、だってニコ兄がさ、ほら、どうなってるのか怖いじゃん。ダメなのよガチで好きすぎて。あの真の漢前がどうなってるのか、ちゃんとあの頃のストイックなニコ兄のままなのかそれとも変な改変されちゃってて見る影もないのか、怖いじゃない。変なキャラ変更されてたら泣き叫びながら中央線に飛び込む。
「お待ちください管理人さん。そんなことになるなら、視聴の前に一筆認めてください。後任を呼ぶ呼ばない、本丸はどうする、とか色々ありますからね。理想は姉上様のところの若君か姫様、あるいは弟君のところの上の姫様か、お三方のいずれかに後任を引き継いでいただきたいところです。弟君の下の姫様は、先日審神者に就任されて本丸を構えられたところですしね」
長谷部お前ほんとそういうとこ。冷静すぎる。そんなだからお前、やり手の大番頭とか言われるんだよ。よそのへしきり長谷部さんは審神者ベッタリだっていうのに。
「俺だって忠誠は誓っておりますよ。ただ、無闇に甘やかすのがよろしくないと熟知しているだけで」
そんならお前は、私をどう思ってるの。
「ははっ、そんな、俺は他の連中のように『赤子より手がかかる』なんて無礼なことは申しません。まあ、乳児より目が離せないとは思っておりますが」
なんですってクシャーッ!
「俺、管理人さんはこんな感じだと思ってるよ」
どうした松井。え、写真? 見せてみ。
「これ」
ネゴチャン! おいおい、こんなに可愛く見えるとか、お世辞がすぎるだろ。
「この、ちょっとお尻ポンポンされただけでここまで油断して腹見せちゃうところとか、あほな感じがそっくりだよね」
「なるほど確かに」
「くつろいでるよね」
「寝そべって撫でられ待ちなんて、緩み切っているな」
言いたい放題かよ。
まあいいや。変に祭り上げられたりよそよそしくされたりするよりはずっといいや。
「あ、そういうのやっぱりまだ苦手? 」
「管理人さんは、そういうところはきちんとされているからな」
苦手だねえ。変に祭り上げられちゃうと、呑みの2次会とか迂闊に出られないじゃん。
「今度の正月も出るつもり? 」
出るよ。松井は眠かったら寝ちゃいなね。長谷部も、事務仕事から解放されて早々なんだろうから、体調見て酒より寝る方を取りなさい。
「かしこまりました」
「俺は寝るよ。江はみんなで初日の出見たいねって言ってるから、早起きしなくちゃ」
元旦から早起き? 健康かよ!
よし、明日仕事に出ると休みだぞ。
だがきのうアレルギー薬処方されちゃってるからなあ。酒はやめておくか。
そうすると多少は早く起きられるだろうから、早い時間に起きられたら、ベランダ掃除して窓拭くか。
明日の支度して寝ますわ。うん。