雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

喫茶店の奥でトグロ巻いて過ごしたい

喫茶店が好きです。

それも、今流行りの、オシャレっこい「カフェ」じゃなくて、昔からあるような「喫茶店」「カフェー」「純喫茶」のたぐいが好きです。お茶一杯と文庫本で何時間でも居させてくれるような店です。

聖地・立川の駅前が再開発される前は、南口の「花伝」で友人たちと待ち合わせたり、お茶飲みながら同人誌の貸し借りや原稿の受け渡しなどして、何時間も過ごしたものです。この店がなくなってからは、南口の駅ビルのレストランフロアに中国喫茶が入ったので、そちらに通うようになりました。横浜中華街のお茶問屋さんのショップで、喫茶スペースで飲んだお茶や茶器が気に入ったら、販売コーナーで同じものを買えるという、お茶好きは入れ食いなお店でした。

数年前に中国喫茶も撤退してしまい、もう聖地でゆっくりできる店はないだろうと思っていたら、太極拳教室に通っていた頃、ご近所のマダムに駅前の純喫茶へ連れて行ってもらいました。教室の忘年会の帰りだったかな、10人近くでお茶飲みまして、そのときに「ここならなんぼでも読書できるしタブレット持ち込んで雑文書きもできるな」と思い、それ以来、スタバとか行かずにここでお茶飲んでます。

どうも流行りの小洒落たカフェは居心地悪くてねえ。すぐに飲み喰いして、とっとと出て行かないといけないような雰囲気がなじめないんですよ。その点、駅前の純喫茶「花屋」は最高。何より静かだし。吉祥寺に出たときにはティーサロン「ナローケーズ」で紅茶飲みマシーンになります。喫茶店ではたいがい本読んだりツイッター見たり、iPadに写真のデータ吸い出して整理したり、タブレットの画面をのぞかれる心配のない席にいるときは雑文を書いたりしてます。

墓参りで谷中に行くと、夕焼けだんだんのあの坂を下りたところに、日本茶の問屋さんがやってる緑茶喫茶がありまして、今風のカフェよりな感じではあるんだけど、そこは下町の気安さで、一息ついて休むくらいの長居をさせてくれるので、疲れたり喉渇いたりすると、すぐ近くの古本屋で掘り出し物を探してから入ります。この古本屋も好きなんだな。一度フラッと入って見たら、ナボコフウンベルト・エーコの短編集を見つけて、即座に買ったのもよい思ひ出。

 

日常で溜まる毒気抜きのために、年に2回は行くようにしている京都では、河原町三条の「ソワレ」が好きで、タイミングが合えば行くようにしています。八条口の改修前には、ティーサロン「モーツァルト」で、新幹線の時間を待ちつつお土産の整理しながらお茶飲んでましたが、このお店もなくなっちゃったので、紅茶を飲みたくなったらどこへ行ったものか。今度の旅行で開拓してみよう。

寺町通りに確か、ブルックボンドのティーサロンがあったはず。

日本茶なら、甘味処で飲めるから無問題なんだけどね。

 

同じお茶を飲むなら、カフェじゃなく喫茶店がいいです。

静かだし、何より音楽が流行りのものじゃなくて、クラシックとかジャズ、シャンソンとか、そういう古いものだと落ち着くんですよ。そういう店は音量も低いから、突発性難聴持ちにはありがたいですね。

ああ、そのうち府中の「門」にも行きたいな。以前違う仕事してた頃、たまに府中の店にヘルプで入ると、バックヤードが狭くて店では休憩できないからってんで、お昼はこの喫茶店で食べてたんですよ。水槽にでっかいプレコがいて、ランチセットが「母ちゃんが作る昼ごはん」みたいでホントに腹一杯になるし、仕事の時に二、三度行っただけだけど、妙に好きなのよここ。

行くなら腹を減らして行かなくては。