やたらと寒いと思ったら、太陽神・松岡修造はメルボルンに行ってるそうですね。道理で寒いはずだわ。
その大寒波の中、今日はやっと墓参りに行ってきました。
星海坊主(親父)の方のじーちゃんばーちゃんの墓は山の中の墓地なので、行くのも面倒だし独りで散歩がてら行くのは物騒だしで、日暮里にあるマミーの方のおばあちゃんの墓参りに行くことにしてます。
今日の一枚目。いぶし銀の表情。
駅のそばの裏道を抜けると、谷中霊園の中を行く道です。
こんな感じね。
前に南條竹則先生の小説で「谷中の霊園にはいい枝ぶりの木が多いせいか、中にはときどき人がぶら下がってるお決まりの枝がある」なんて話がありましたが、ここを歩くたびに納得。ホントいい枝ぶりなんですよ。しっかりしていて、こう、見事に張っていて、「さよなら絶望先生」式のマイルドな表現で言うところの「身長を伸ばす」には最適な(やめろ)
春に来てごらんなさい。この見事な木、全部桜だから。墓参りついでに花見も楽しめます。花が終われば今度は新緑です。
こんな歴史を感じさせる石碑や墓があるのも、下町ならばこそ。
そのかみの悪女・高橋お伝の石碑。線香をそなえると三味線が上達するそうです。
霊園の中を突っ切って、三崎坂の上のお寺で墓参り。
近くにはこのお寺もあります。いつかお盆の時期に、ここで毎年恒例・特別公開する円山応挙の幽霊画を観て、歌丸師匠の怪談を聴くのが野望のひとつ。
帰りはまず三崎坂を下りきって菊見せんべいでせんべい買って、谷中銀座から夕焼けだんだんを登って日暮里駅に戻ります。夕焼けだんだんのすぐ手前には手作りの飴屋さんがあって、秋から春先までだと飴の種類が多いので、必ず寄って買い物します。夏場は飴が溶けてべたつくので、あまり数を作れないのだそうです。今日は仕事用にのど飴と、べっこう飴を買いました。そのまますぐ側の古本屋で小一時間とらわれるのはもはや習性。今日は外の100円ラックにあったプラトン「饗宴」と、店内の棚で「古今和歌集」を見つけました。ホントはナボコフの「青白い炎」も欲しかったんだけど予算を超える…。ナボコフ好きとして、また近いうちに行かなくては。
一つだけ残念なのは、夕焼けだんだんのすぐ下にあった日本茶カフェがビヤホールになっていたことでしょうか。酒は確かに好きだけど、お茶飲めるところが減ったのは痛い。当てが外れたので、そのまま山手線から中央線に乗り換え、聖地・立川に流れました。
立川に着いたところで、小腹が減ってラーメンスクエアに。
そんなに詳しくないので、シンプルそうな素朴なラーメンにしようというボンヤリした考えで、いちやの醤油ラーメンに味玉プラスしてみました。しょっぱ過ぎない、ダシのかつお節や煮干しの香りがフワッと感じられるスープ。
午後4時過ぎ、カッとしてやった。後悔はない。
で、その足でお茶飲みたい欲を解消するため、北口の喫茶店・花屋へ。
ガトーショコラと紅茶をいただきつつ、ノート広げて書き物。花屋さん愛してる。
ときにはいつもと違う場所で散歩するのも、なかなかいいものですね。