休みでしたが、起きたら肌寒いうえに、朝の地震で関西にお住まいのフォロワさんの安否を確認したり、無事だったのがわかって安心し過ぎて脱力したり、イロイロやっていたおかげで、外に全く出てませんでした。ああ、震源地近辺に住んでいる兄貴分も無事でした。あまりにいつも通りのツイートに肩透かし食ってガックリ。
明日は仕事ですが、勤め先は本社が京都で、毎朝商品が配送されるんだけど、店大丈夫なのかコレ。
などと俗事に気を取られがちですが、被害に遭われた地域の皆さん、まずはしっかり食ってしっかり休んで、あなたが元気になることから始めてください。仕事だの家の片付けだのは、その次で大丈夫。
んで。
さっき、夕飯ついでにマミーが見ていたテレビを、ながらでなんとなく見ていたんですが、すげえ釈然としないもんを見ましたよ。
土井善晴先生がおいしい店に食事しにいく番組でして、土井先生はいいの。店がアレだったの。
あのな、あのな、ヌーベルシノワを中華って言うのやめろな。
「犬丸食品のフレッシュタイプか。ドライにすりゃ、半年は保つぜ」
「あんなもん喰いもんじゃねえ」
「イノセンス」での、イシカワのおっちゃんとバトー君のこのやり取りがアタマん中で無限ループしてました。
ヌーベルシノワもね、まあ状況によってはなくもないと思うんですよ。もとから少食な人や、病気であまりたくさんは食べられない人とかが雰囲気だけでも中華を味わいたいということなら、充分ありだと思うんですよ。ただ、中華喰わせてやると言われて、連れていかれたのがヌーベルシノワの店だったら、中華じゃないので詐欺だと言って帰るか、帰れないようであればずっと機嫌悪いのを隠さないですね。私は。店には罪はないけど、ヌーベルシノワと中華はまるで違う、まったくの別物だからな。
大皿に豪快に盛ってこその中華。
テレビで見たその店は、味は確かにうまいんだろうけど、ステーキが出た時点で私は「ああ……」ってなって、鍋巴、おこげの餡かけですね、アレが出たところで「コレは中華じゃねえ! 鍋巴は客の目の前で餡をかけろ! 」と叫んでいました。中華の餡かけものはな、アレは揚げたて焼きたてにさっと餡をかけて、チャーッ! パチパチパチ! って音が立つ、その音を楽しんでもらうのも味のうちなんだ。だからしけた音だったり全然音がしなかったりすると「失敗だ。作り直せ」って言っていいものなの。それを何だあれは。音は作ってる厨師だけが聞いてて、客には別の器によそって出して、鍋巴の最初の楽しみを客から奪ってるじゃねえか。あんな去勢されたもん中華じゃねえ。
だいたい、老酒や白酒や青島啤酒に合わない時点で、もう中華とは名乗れない別の何かなんだよ。
失礼しました。
中華大好きヌーベルシノワ不許可の私ですが、我が下宿屋「本丸」では、ちゃんと中華が出てきます。人数多いし、やたら喰う連中ですから。盛り付け方はきれいだけど、気取った量の盛りなんて追っつかないの。お花見だの紅葉狩りだのの行楽弁当はきれいに盛るけどさ、そういうのは盛り付け自体も味のうちだから、ちょっとわけが違うでしょ。
と、知った風に能書きたれてますが、要するにこういうことです。この薬研がすべてをあらわしてます。何も飾らない。何も引かない。
明日仕事に出れば休みなので、頑張るのは明日以降にします。
日中は肌寒いのもあってか、逆らい難いねむみがすごかったので早めに寝よう。