雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ボーナストラック:気絶するほど美しい味

ときどき、おいしいものを腹一杯食べたくなります。

普段は、休日に自分で「よつばと!」に名前だけ登場するソーセージ丼を作ってむさぼり喰らい、マミーの料理を食べ、という生活なので、普通のものやそこそこうまいものには不自由しないのですが、それでも時には、なんかちょうおいしいものを、むさぼるように食べたくなるのですよ。「もう食べらんないよーウヘヘヘヘー」とか云ってみたい。

 

パスタ食べたい。紅の豚の、飛空挺大改修のシーンで、お昼に女性陣がでかい鍋で茹でたパスタ。

南條竹則先生の体験記で読んだ、本場の満漢全席

押井監督の映画で立喰師が食べる立ち食い蕎麦、フランクフルト、カレー(中辛)。

佐藤亜紀たんの作品に出る料理の数々。

それとね。

内藤泰弘先生の血界戦線で出てきた、すんんんんんごい高級レストランのフルコース。

食べたい。

 

思えば中1の頃、星海坊主(父親)の蔵書を漁っていて見つけた文学全集で、芥川龍之介の「河童」を読んでいたとき。冒頭、主人公の若者が、ハイキングの途中にコンビーフをパンに挟めて食べるのが、なぜかたまらなくおいしそうで、いまだに憶えてるんだけど、そんな昔から私はどこまで食うことしか考えていないのか。星海坊主、昭和11年生まれでゴリゴリの戦中派で、文学全集が旧字体なんだけど、今思うと違和感なく読んで、あまつさえパンにコンビーフとか最高かよなんてヨダレ垂らしていた俺が怖ろしい。

 

ホントにね、こう、一度でいいから食べてみたいもんです。

あまりにうますぎて、食べた途端に失神するぐらいの料理。

「うううめえええええ‼︎‼︎」ビクンビクン、くらいうまいもの。

いつか出逢えるかしら。