雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

ワシが仔犬の頃は正月なんてどの店も閉まってたもんじゃよ

ここ二、三日ばかり、何となく素朴な疑問が湧き出て来ましてね。

年末近いってのもあって、ツイッターでポロポロ見かけるんですよね。

「年末年始ぐらい世間のたいがいの仕事は休んでも支障ないだろ」という意見。

まったく反論しようのない正しき意見だと思います。

食べ物飲み物、その他生活に必要なものは事前に買っておけるし、初詣や正月回りのための交通機関や急病の人のための医療機関は営業しておくべきだけど、それ以外は、せいぜい旅行者向けの観光地くらいでいいんじゃないですかね。そういう商売しているところなら、それこそどの程度在庫持ってれば営業できるのかなんて、過去のデータ見れば予測できるわけですし。みんながやることちゃんとやって、どこまでが常識的なサービスでどこからが無理難題なのかをわきまえていれば、年末年始に休むことなんか当たり前にできると思うんですよ。

あとね、何かでトラブルが起きると「責任を取って」云々という話になりますが、責任取らせるとなると、たいがいは辞めさせてしまえ。ってことになるんですよね。

辞めるのは簡単なんですよ。死なせるのも簡単。

それよりも事態のリカバリの方が難易度高いですよね。

何で辞めさせる前に「リカバリさせてから」って選択肢がないのかしら。と思うんですよ。

しくじった張本人がリカバリって、難易度ギャン上がりでしょ。クレムリンに忍び込んでプーチン=サンのボールペン盗んでこいってのよりも難しいよ。それを、あらゆる手を尽くしてやらせて、失敗にしろ成功にしろ、結果がある程度出てから辞めさせる。その方が、やらかした奴にとってはセイシンテキがやられて心折れるしこたえるだろうし、トラブルもそれなりに解決されるし、事態がちゃんと収拾されると思うんですよ。

 

いつから「責任を取る」ってことが「即座に詰め腹切らされる」ことになったのか。

 

まあ、どんな人間が何をやらかしたのかにもよると思うので、たとえばお隣の国の騒ぎについては、ああなるともう当事者ができるのは、観念して大岡裁き受けるくらいしかないのでは。あそこまでいくと、全方位に信用がなくなってるから。もはや自身の手でリカバリなんて無理ですわ。あそこまで燃え上がったのも、やらかし方が悪質って他に、イロイロそうなる要素があるんだけど、それは面倒になるし話が変わっちまうので触れない方向で。

 

接客業についていた頃は、とにかく「責任」というと本来の「誇りを持って働き、いい加減な仕事はしない」ではなく「問題が出たらセプクします」になっていて、問題ってのは、要するにお客が少しでも気に食わないことがあるともう「問題」だった訳です。

ストレスで突発性難聴が悪化し始めて、しょっちゅう耳の中で音が反響するようになったところで、意地になって働き続けるよりは、と自分の体の維持をとりました。

接客やってた頃はとまらなかったストレス喰いがなくなりましたね。同じ「夜中にアニメ観ながらおやつ」でも、とにかく喰わずにいられないという以前の食べ方からは、だいぶ様子が変わりました。おいしいお菓子ちょっとで満足できたり、独り酒でもおいしく楽しく呑めるようになりました。

仕事自体は面白かったんですけどね。

上司のほとんどと会社の求めるところが「いい仕事してくれ」じゃなくて「お客さんが文句言ってきたらセプクしろ」だから、少しずつでもできることを着実に増やしていい仕事をしようと思っているのに、要求されるのは当たり障りなく体裁をつくろうたぐいの仕事だった訳です。

まる一日、音が耳の中で反響して、話しかけられた言葉がさっぱり聴こえないまま、何を話しかけられたのか周りの様子を見て推測して受け答えする、なんてことが何度も出てきて、耳がここまでやられたらもうダメだな、と。接客業でお客さんの声が聞こえないとどうにもならないですし、さすがにそこで見切りをつけました。

今現在、ツイッターでよくやり取りするフォロワーさんや友人知人で、接客業についている方が何人かいらっしゃいますが、もうね、継続されているという、その一点において、尊敬しております。だってホント過酷な仕事だもの。

みんな、体を大切に、頑張りすぎない程度に、楽しくやってください。ストレス溜まったら、バカ話でよければ付き合いますよ。いつでも言ってね。

 

さすがに派遣で入ると、派遣先もセプクまでは要求することもないと思うので、今はとりあえず落ち着いています。よほどやらかさない限りは、派遣元との付き合いや定着率だとかの問題もあるだろうから、真面目にやっていれば切られることもないだろうし。

明日も働いてきます。