雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

体調悪いのになぜダラダラとキャプテン・アメリカ観てるのか私は

喉が痛くて一日寝てました。

で、日中にふと思い立って、HULUで映画2本観ました。

キャプテン・アメリカ」ファースト・アヴェンジャーとウィンター・ソルジャー。

以前に「押井監督がブロマガのインタビューコーナーで、ちょっと触れていらしたので。

聞き手のブロマガスタッフさんと映画の話をしていて、映画の解析についてのお話になり「あれは解析に値する映画だよ」と、ウィンター・ソルジャーのタイトルを挙げていらしたのです。1作目…でいいの?アメコミはあまり詳しくないんだけど、ファースト・アヴェンジャーはなんてあほな映画だと思っていたのが、ウィンター・ソルジャーを観て引っかかるものを感じ、7、8回観て、やっと正体がわかったとのことでした。

で、日中に風邪気味のコンディションで吹替版を視聴。

まずファースト・アヴェンジャーから。まあ、映画としては「キャプテン・アメリカってこうして生まれたこんなヒーローだよ」という紹介と、とりあえずヒドラっていう悪い組織があるという説明だけで終わる感じ。明らかに複数の続編を作るのが前提になっているのが丸見えで、単純明快の見たまんまな映画でした。

で、問題は続いて観たウィンター・ソルジャー。

70年の時差を少しずつ取り戻そうとしてるキャプテン・アメリカは、シールズという世界平和のための活動をする組織にいて、やっぱりヒーローなわけですが、ある日組織の長官のフューリー、工作員仲間のブラック・ウィドウとともに、いきなりシールズに狙われることに。潔白を証明し、世界を救うために戦う中で、過去に置き忘れた因縁が蘇り、思わぬ形で3人を脅かすのです。

で、ずっと押井監督が「あれは洗脳映画なんだよ」とおっしゃっていたのが、観ていないながら気になっていて、機会があったら確認しようと思っていたのですが、何をして監督に洗脳映画と言わしめたのか、もしかして、という心当たり程度なら見えてきました。

1つめは、まあ作中で露骨にやってますけどね。「あいつがなんで赤い星をつけてると思う?」と監督もおっしゃっていた、あいつ。

ファースト・アヴェンジャーは、このウィンター・ソルジャーと対にして観るべきものだったんですね。ヒドラって何だったんだろう、じゃあヒドラを壊したシールズって何なんだろう。この2つってどう違うの。

キャプテン・アメリカは「俺はほんとにみんなの言うようなヒーローなんだろうか」とアイデンティティを己に問わざるを得なくなるし、隠れて潜んでなんぼのブラックウィドウは自分のこれまでのやり方を、世界と仲間のために捨てるし、フューリーは自身の過去に手酷いしっぺ返しを食う。で、それを助太刀するのが、キャプテン・アメリカと同じように過去を悔やみながら、それでもどっこい生きてる鳥男・ファルコンというのが、なんかうまいな。

ちょっとウィンター・ソルジャーは、もう一度ちゃんと観ようと思います。