雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

「ヘルシング」は裏返しかつど直球の人間賛歌である

休みですがめっさダラダラしましたよ。

ゆうべは3時近くまでヘルシング観ちゃって、ただ最後まで観ちゃうと夜が明けちゃいそうだったんで、途中でやめて寝ました。昼に起きてフートンをしまって、掃除洗濯して鉢植え外に出して日に当てて、そのまま江戸城探索しながらヘルシング最後まで観ました。

うん、アーカードの旦那カックイイな。ただし俺的最推しはベルナドットさんなんだけどな。

ベルナドットさんいいよな。さんざんおネエちゃんと遊んでるだろうに、婦警に対しては小学生男子が気になるおんなのこだとどう接していいのかわかんなくてつい下ネタ言ったりする的な、あのシャイなアンチクショウ的なね、最期に腹に大穴開けながらおんなのこ守って、死に際にベロチューかまして「俺を喰って一緒にあいつらぶっ飛ばそうぜ」って、カックイイにも程があるだろうが!(萌え過ぎてキレる)しかも人狼少尉とのバトルで婦警が諦めかけると出てきて、タッグ組んで戦い方を教えるとか、ヤダもうSUKI!

旦那は旦那で、人間であることに耐えられなかった自分というものをちゃんと自覚しているだけに、人間が年を重ねて老いていく姿に敬意を持ってうつくしいと感じていて、だからこそ50年から経ってもなお変化や成長を受け入れない最後の大隊の連中や、姿かたちがまったく変わらない少佐のことが嫌いだし許せなかったのかな、とも思うんですよ。

少佐のあの真の姿については、どこまでを人間といえるのか、どこからが人外のものとなるのか、という線引きが、何を基準に推し量られるのか、ということをふと考えてしまいました。なんとなく京極夏彦先生の「魍魎の匣」を思い出しました。

人体の部分を他のもので代替するとして、そのとき意識は、元々の個人のものといえるのか。そこに代替したものの要素が混ざり込むことがないと、どうして断言できるのか。

ロンドン大侵攻がもう、みんなまとめて真っ平らというか血風呂というか「胎界主」第2部・生体金庫襲撃のくだり的な修羅場だっただけに、ラストでインテグラさんが小じわを気にするぐらい平和になったので安心しました。歳を取りたくても若い姿のままの婦警に八つ当たりしたりとか、やっとそういうかわいいところを見せても問題ないくらい平和になったんですよ。でもやっぱり婦警は相変わらずベルナドットさんと一緒に存在していて、ハインケルは頰に開けられた銃創を治療もせずに包帯巻いてふさいでるだけで、生き残った者はみんなあの地獄の夜を忘れずにいる。

最後に、インテグラさんは「私はもうおばさんになってしまった」と漏らしますが、その言葉への「だからこそうつくしいのだ」という答えが、生きること歳を重ねること、歴史を刻むことへの最大級の肯定の言葉となっていて、だからこそ人間は怪物に打ち克てるのだというメッセージにつながっていくわけです。

物語の冒頭で一度死んで吸血鬼になった婦警も、怪物と戦い撃ちたおす使命を負っているインテグラさんも、吸血鬼になったことで人間というものを見続けたアーカードも、みんな知っていたしわかってきたことが、人間であることに執着していた少佐にはまったくわからなかった。知ろうともしなかった。

そうしたことを考える上で、最後の大隊の吸血鬼たちと、アーカードと婦警との違いもまた、非常に興味深いです。

血を吸い相手のたましいを受け入れることで共に存在するアーカードと婦警に対して、最後の大隊の吸血鬼たちは、グールを使うことはあっても他者を自分のうちに取り込むことはない。他者を拒絶した少佐と同じく、超常のちからを振るうことはできても、それはあくまでも自分だけのもの。独りで充足しているだけのものでしかない。だからこそ「触れる私と触れられるあなた」を体感として知っているアーカードや婦警に打ち果たされてしまったのではないかと思うんですよ。

ヒトも怪物も、他者を知り、それを通して自己を知るからこそ真の意味で存在できるのです。

 

なんてことをつらつら考えながら、ずっと江戸城で鍵集めしてましたが、もうすぐみっちゃんがカンストするし、あと1100本集めると蔵の箱全部開けられるのでがんばるぞい。

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御手杵御手杵なら第一部隊に入れたから、キラッキラしながら敵串刺しにしてるよ(「俺の隣で寝てるよ」のノリで)

江戸城探索は23日までだそうなので、今回はたぶん蔵全部オープンできるぐらいには周回できる、はず。まずは地道に回っていきます。

よし、みっちゃんがカンストしたら代打にやっさんを入れよう。かわいい顔して、事あるごとに首落としたがるやっさん。

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いや、こうして沖田君の話してるときはかわいいんだけどね。

明日あさってはまた仕事だ。きのうは朝の電車がひどいことになってたけど、土日だからそうそうおかしなことにはならないだろう。と祈りつつ、薬飲んで寝ます。

 

ああそうか。ニコ兄とか悪い紳士とか御手杵とか、私、平常時と戦闘時のギャップが激しいタイプがストライクだったのか(唐突な気づき)