仕事してきた。まあほぼいつも通りに仕事してきました。
明日はきのう今日より1時間早いからな、俺よ気をつけろ。
あとアイスティーも終っちゃたからな、帰ったらすぐ作らなくては。
なんかきのう辺りからauの電話が回線遮断だとかで大騒ぎしてますね。
まあでも社長がエンジニアの出らしいので、ちゃんと生々しく危機感持ってるから、そうひどいことにはならないだろうと思うよ。
なんてぼんやりニュース見てると、ウクライナは終戦後の国土復興のシンポジウムだかなんかやったそうで、いや、これなかなか凄みがある話ですよねえ。
何がどうすごいんだって思われる方もいらっしゃるでしょう。なので解説の南海先生。
…あー、南海先生? どうしたの?
「先生、ちょ、なんか仕事頼まれてたんじゃねえのかよ! 」
「おかしいね肥前君、僕はさっきここにミルメーク入りの牛乳を置いていたんだよ。そのつもりでここにあった湯呑みをとって飲んだら、どうも様子が違っているじゃあないか。ミルメークはいちご味にしたんだけど、いちごってこんなに刺激的な味だったかな」
「酒じゃねえかよ! 誰だ先生のいちご牛乳すり替えやがったのは! 出てこいや伊達のレフ板! 」
「おいおい肥前の、ちゃーんと鶴丸って呼んでやらにゃいかんがよー」
「うるせえ全身白いんだからレフ板だろうが」
「僕はこの通りだから、陸奥守君、代理を頼むよ」
うわあ…。
とりあえずむっちゃん頼む。初期刀のカックイイところをひとつ、ビシーっと見せてくれや。はいカンペ。
「ほにほに。ふんふん、なるほどの。まあアレじゃあ。戦争が終わった後に何をどうするか計画立ててるくらいには余裕のよっちゃんじゃあ、いうところをロシアに見せつけつつ、ことの推移を窺ってる世界中には、ワシらは決して折れんっちゅう姿勢を発信しとるのじゃろなあ」
うん、まあそれはそう。で、私は更にもう一枚皮をめくると出てくるものがあると思ってる。
「じゃろうのう、姐さんじゃもの」
むっちゃんにはわかるかな。
「まあ、6年付き合うてきたワシが思うに、たぶん姐さんは、ウクライナがヨーロッパの連中の尻をば引っ叩いておるのじゃろ、くらいの裏を見ちょるのじゃろう」
おお、さすが初期刀。
「ウクライナはロシアの隣、そこが落ちれば次は欧州に乗り込んでくるじゃろうからの、ワシらがくたばれば次はおまんらの番じゃあ、それが嫌じゃったらワシらを勝たせろ、飯を食わせて武器を持たせえ、絶対にワシらを弱らせるな、今ワシらが語っとる戦後の計画は、おんしらがなーんにもせんかったらただの画餅じゃ、実現させたかったら何がなんでもワシらに大勝ちさせえ、っちゅうことじゃろ」
まさしくそれな! すげえな初期刀、お見通しじゃないかよ。
「そりゃあ、だってワシ、姐さんに真っ先に呼ばれた刀じゃもの」
まあ、あれだよ。オタクにもわかりやすく例えると「ドリフターズ」ヴェルリナ防衛戦後にサンジェルミのおひい様が、グ・ビンネンのシャイロック相手に「黒王と正面から戦うのはあたし達の方が先なんだから、自分たちのところにまで来られるのが嫌ならあたし達を食わせて戦える状態に回復させなさい」って支援吐き出させたアレですよ。
あのシンポジウムのニュースを見て、私が真っ先に思ったのは、大方こんなことでした。
少なくとも、私がゼレンスキーさんと同じ状況に置かれたら、やっぱりこういうことを考えて、それとなくヨーロッパのケツをしこたま蹴り上げると思いますよ。そしてヨーロッパの政治家や外交官は馬鹿ではないだろうから、こういう含意をすぐ見抜いて、今頃「まじかー。いや、まじかー」くらいは言ってると思う。
まあ、アレです。いうたらちょっとした脅迫ですわ。
「俺達が潰れたら次に奴らの目が行くのははお前らじゃ」「奴らに国を壊されたくなかったら俺達を全力で支えろ」という、すごくスマートな脅迫の仕方ですわ。すげえなウクライナの首脳とブレーン。
「姐さんは平和な時代に生きちょるはずじゃのに、その物騒な発想はどこから拾てくるのかの」
「まあ、俺達を率いて遡行軍と戦おうっていうんだ、平和な時代にありがちな平和な人間にはしんどい仕事だろうからな。管理人さんくらい物騒で丁度よかろうよ」
なんか貶されてるような気がするが、気のせいだろうか。
「気のせいじゃあ。ワシら姐さんのこと褒めてたもんにゃあ。のう長曽祢」
「そうだな。管理人さんはよくやっていると俺も思うぞ」
なんかいいようにごまかされてる気もするが、まあいいや。
ということで、明日あと1日仕事ですよ。
帰ったらアイスティー仕込んで、打鍵して映画観る。台風が危なそうだったら、部屋に鉢植え取り込まなくては。
まずは仕事してきます。