仕事に出たらぎっくり腰やっちまったんだぜ。
「はっはっは。そうか。ぎっくり腰とやらはつらいそうだな」
え、相談役ジジイのくせしてやったことないの。
「俺はあいにく、若い体で顕現したからなあ。中身はジジイだが体は若いぞ。なんと言ったか、秋田や小夜が土曜日の夕方、夕飯の後にテレビでそんなアニメを見ているだろう。見た目は子供で中身がなんと言ったか、あの」
コナンくんと逆だろ相談役は。
まあいいけどさ、さっき歌仙さんに叱られたんだからお手柔らかに頼むよ。
「まったく管理人さんときたら…。貴殿、彼女にもう少し体を労るように心がけてもらうにはどうしたらいいか、いい案はないかい? 」
「姐さんにいうこと聞かせようなんて無理だ。諦めろ」
歌仙さん、ごめんて。悪かったって。
「君、また明日仕事が入っているそうじゃないか。しかも残業を頼まれているという話だ。もっと自分の体を大事にだね」
だって、金稼ぐとみんなの地元にお金を落とせるから…。
「とにかく今は、湿布を貼って早くおやすみ。お小夜と薬研に頼んであるから、ちゃんと早く寝るんだよ。いいね」
アッハイ。
とりあえずコルセット巻いたので、明日はこれで仕事に出るか。
お茶淹れておマンヂウでも食べるかね。
さあ、明日あさっては残業だ。
通勤のカバンに湿布入れておかなくては。
今度の金曜夜は、刀ミュを観る会があるから、また月イチのらぶフェスだけど、火曜の夜はHuluに「火狩りの王」配信メニューに入ってるからそれを観るの。もう決めてるの。
だからそこまでは、てゆうか週末までは生きる。
「それにしても、なんで『火狩りの王』なんだろうな」
「長義も知っているとは思うが、管理人さんは押井守の映画が大好きだろう。あのアニメの脚本を押井守が書いているのさ」
「ファンなら気になるところだろうが、大袈裟だな」
「まあそう言ってやるなって」
「かれのえいがは、いつもみなおいしそうにごはんをたべているけれど、スイーツをたべているシーンはあるのかな」
「あなたはそういうところ、ほんとにブレないよね」
「俺は彼の映画、酒を呑むシーンがしこたま呑んでベロンベロンになってる感じで楽しそうだなと思うよ。俺も混ざりたいくらいだ」
「きみはおすでものんでいるといいとおもうよ。けんこうにもよいそうだから」
「あっはっは、兄弟は手厳しいねえ」
あのさあ、長船ってみんなそんな感じなん。楽屋裏というかバックヤードというか、なんかそうやって集まってだべってると休憩中って感じだよ。
「そういうあなたは、早く薬研と小夜君に湿布を貼ってもらったらいいんじゃないかな」
チョーさんは手厳しいなあ。
ということで、今日はもういいかげん腰痛いので寝ます。湿布貼っておかないと。
「薬研ー、小夜が待ってんぞー」
「お、そうか。悪いな、すぐ行く。今湿布ができるからな」
「またワシで実験するのやめとうせ! 」
「かたいこと言うなよ、本丸の黎明期を一緒に立ち上げた初期刀と初鍛刀の仲じゃねえか」
「いやー! 姐さん助けてー! 」
「大将なら、そこは『タチケテ』だろう、ぐらいは言うだろ」
薬研、お前はまたむっちゃんに甘えてるのか。解放しなさいって。
そろそろフートン出しておくか。