休みだったので出掛けてきましたわ。
接骨院で、満席になってるだろうから諦めるか、と聖地・立川のシネマシティ=サンのサイトを見たら、待ってゲ謎11時半の回、まだ席取れる。その場でポチって行ってきた。
一点の曇りもないブロマンスを拝んできた。
ラストの親父のセリフはちょっと、なんというか、まあ言わんとすることはわからんでもないがと、少々思うことはあるものの、それは置いといてだな。その辺はおそらく脚本家の裁量で加えられてるんだろうと推察しつつ、おそらく監督がやりたかったのは、昭和30年代の空気を再現することだったと思うので、そっちは存分に堪能しました。
クッッソでけえテーブルライターとクリスタルの灰皿! スーツじゃなくて背広! ライターでなくマッチで火をつけてがんがんにヤニを吸う水木とゲゲ郎! 薄暗い日本家屋の大座敷! やたらと飾ってる先祖代々の写真! お高いウィスキー! なんか箱に入ってる葉巻! お高い車は黒塗りで、ローカル線の列車はボックスシートだし、のどかな田園は地平線が低い。知りもしないのに懐かしい風景にはこってりと闇が含まれていて、行ったこともないのに切なくなるほどの日本の田舎のむせ返る夏の熱気が漂ってる。あの空の開放感と地面を這う人間たちの閉塞感のコントラスト。
行ってみたいけど行きたくねえ、という絶妙な因習てんこ盛り村が、スクリーンの中にありました。
水木とゲゲ郎のブロマンスを腹一杯楽しんで、そのままモノレールに飛び乗り万願寺へ。
行ってきた。秋の和泉守兼定公開。
土方さんのおうちでは、柘榴の木がありました。
今日は日が出てる間は暑かったんで、Tシャツで歩いてたんですがね。資料館の受付のお嬢さんと、館内のグッズコーナーのおねえさんに「そのシャツどこで売ってるんですか」と訊かれました。
「姐さんまた俺の似顔絵シャツ着て出掛けたのかよう」
一張羅だ!
そしてこちらが本日のお買い物。
ゲ謎、前の公開時のパンフ復刻だけでなく、真正版のパンフも出してくれてる。
あともう一つ、土方さんのおうちでカバンにつける革製のタグ買ってきた。カックイイ。前に買った手提げにつける。
帰ると午後3時過ぎ。自分の部屋だけは掃除機かけられたので、あとはダラダラしてました。あと夕飯の後、やたらとねむみがきつくてちょっと寝てしまった。
しかし、ゲ謎は何回でも擦れる映画だな。真正版は赤がすごく目についたぞ。あと改めて観たら、冒頭の沙代ちゃんとの出会いがすごく暗示的というか、あそこでもう水木と沙代ちゃんがどうなるのかがそれとなく匂わせてるんだよな。葬儀の日、喪服姿での出会いってのが、決して幸せにはなれない二人ということを暗に語ってる。だからこそゲゲ郎と岩子さんがデエトで遊園地とか喫茶店とか行ってイチャイチャしてるのが際立つ。
そういえば「人狼」も、伏君と赤ずきんちゃんの出会いは納骨堂で、あれもやっぱり「決して幸せにはなれない二人」を最初に見せていた映画だったな。
さて明日はまた仕事だ。連休だからなあ、めんどくせえなあ。だが行かないと金がなくなるからなあ。
仕方ない。支度して寝るか。
次の休みは何もしないで過ごすぞ。