雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

終わる姿を見届けてみたい

押井守監督のブロマガを定期購読し、愛読しております。

監督が書かれた小説も、少しずつ集めて、ゆっくりと丹念に読んでおります。

先日、国立の本屋でついにめぐり逢った「GARM WARS」も凄かった。

価格以上の価値があります。ハードカバーで買って出費が痛いどころか、えっこんなに凄いものがこのお値段で読めてしまうんですか採算取れてらっしゃるんですか? くらいの感じ。そのぐらい凄い。

買って読むべき一冊です。

私は来月、オノレへのお年玉的に円盤ポチる所存。

 

今日更新されたブロマガ(100号おめでとうございます当然これからも読み続けます)の、運営スタッフさんとの対談の中で監督が「GARMはファンタジーの魂を持っている人と、世界の終末に立ち会いたい人に見てもらおうと思って作った」というようなことをおっしゃっていて、小説版を読んだときに何故あんなに衝撃を受け、かつ運命レベルで逃れられない蠱惑を感じたのか、得心がいきました。

 

私は世界の終わりに立ち会いたいと思う人間なのです。

 

私の夢は「世界が終わった後に、滅びた人類の墓を建てる墓掘り人足になりたい」です。移動の手段はチャリンコです。そんな夢を持っているので「ゾンビ日記」「ゾンビ日記2」の主人公たちがかなりうらやましいと思っております。あの小説も、いってみれば世界の終わりに立ち会っている人の物語だし。

 

思えば、プレステでさんざん遊んだ「BAROQUE」も、世界の終わりゆく中を歩くゲームだった。エンディングの創造維持神の言葉は、何だか「世界は一旦これで終わるけど、あなたは何をする? 」と訊ねられているようでもあったな。とりあえず、まずは一歩前へ踏み出してみましょう、と。

何処へでもいける。何にだってなれる。何だってできる。

 

世界が終わったあとに何が残って、何がなくなるのか。それを知りたいですね。