雑種犬肉球日記

雑種犬が書いたブログ。

懐かしいゲームの話をしよう

連勤3日目だったぜ。あと2日あるなんて信じられらヒー。

とりあえずシンゴジの、イデの覚醒からの東京都心大炎上のパートから観ております。

実はおととい辺りから、ずっと「BAROQUE」やりたくてしゃーないんだけど、なにせ仕事だから、ゆっくりゲームというわけにもいかない。夜は寝て仕事に出なくちゃいかん。で、仕方なく映画で代用。

世界の終わりを予感させてくれる映像だからね。アレは。

「BAROQUE」、たぶん20年ぐらい前のゲームだけど、いまだにソフトも攻略ガイドも手放すことなく、どころか前日譚にあたるサウンドノベルの小品「BAROQUE SYNDROME」も持ってるからね。アイッフォーンにはサントラのアルバムもダウンロードしてるし。

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何となく愛着があって持っていたけど、改めて考えたら、我ながらそんな昔からこうだったのかと呆れ返るばかりですよ。

そう、このゲーム、なぜ世界が終わったのかを探るという物だったんですよ。

物語のスタートですでに世界は終わっていて、生き残ってるわずかなキャラクター達も交流を持つわけではなく、大半のキャラクターは自分の過去を悔やんでおり、その後悔を舐めては吐き出ししていて、「終わり」の空気が色濃く漂っております。ダンジョンに入れば、出会うキャラクターは救われることに関心はなく、記憶をなくした主人公は死と再生を繰り返す中で、世界の終わりと深く関わっていたらしき自分の過去に向き合うことになる。

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すげえ内省的でダークなイメージでしょう。

ここまで私の琴線に触れるとね、もう、手放すとかありえないからね。

何度も死んでは蘇り、必死にベストエンディングまで観たもの。泣いたよ。このまま終わることはわかっている、でも今こうして存在している以上、消えるその瞬間までは、見せかけでも紛い物でも、希望を持って、ひとまず前に踏み出してみよう。希望もなくただ存在するためだけにあり続けるのはつらいから。そんなラストで、当時の私はそこに安堵とか希望とか、そういうものを感じたんですよ。

何もないまま存在し続けるだけ、ということに耐えるには、人間はいろいろ余計なものを持ちすぎた。

 

で、この物語の世界はもう完膚なきまでに終わっているわけですが、その終わった世界で唯一あとに残りそうなキャラクターがこいつ。

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棺桶ということは、こいつはまあ、そのまま墓守ですね。終わった世界の墓を守る。そういう位置づけだからこそ、過去を悔やむこともないし、内省の中に引きこもって自罰的になることもない。そうやって死んでいく連中の墓穴を掘って、それでもお前は確かにここにいたのだと、記憶とともに長い長い「終わり」のそのあとを生きていく。持っていくのは記憶だけ、過去なんか引き摺らない、そんな気楽なやつです。

 

よし、次の休み前に「映画観てえ」とならなかったら、ソフト出して遊ぶか。すげえ久しぶりに。あの頃ぶっ刺さったまま抜けずに俺の一部となったこのどでかいトゲが、果たして抜け去るのか、更に埋まるのか。

このゲーム、世界の終わりという点から見ると、完膚なきまでに完全に近いもので、いまだにこれを超える終わりっぷりのものにはお目にかかれてない。とにかくすげえので、プレステの中古ソフト検索とかで引っかかって目にとまったら迷わず買いだ!

だが今日はもう寝ます。